相棒は誘拐犯
「相棒、ここはどうするんだ?」
「この問題はこことここを先に足し算するんだよ。Xが最初に分かってるから、代入して解くとすぐに答が出るよ」
「じゃあ…こうだな!」
「そう!すごいね、さすが弓彦くん。11歳でそれだけできるって、実は万才さんよりも頭がいいんじゃないかな」
「えへへ、言い過ぎだぞ!オレの親父は世界で一番で頭が良くてかっこいいんだからな」
「あ!でも、相棒もその次くらいには頭が良くてかっこいいと思うぞ!こうやってオレにたくさんのことを教えてくれるからな!」
「…ふふ、ありがとう。いつか弓彦くんの一番になれるように頑張るね」
「うん!オレも早くすげぇ一流の検事になって親父に会いたいなあー!」
「……そうだね。万才さんも快く弓彦くんを英国で育てることを承諾してくれたからね」
「もしかしたら、意外と近くにいるかもよ?弓彦くんの下とか」
「した?!……もう!下は床だぞ、相棒!」
「あっははは。冗談、冗談」
「さて、少しおしゃべりもして休憩したし、お勉強に戻ろうか」
「ん、おう!よぉーうし、あと3時間分、一流になるために頑張ってやるぜ!」
「うん、今日も頑張れる弓彦くん偉い。すっごく偉いよ」
「法務の勉強も終わったらパイと紅茶を用意してるからね。頑張ろうね」