緋色の協力者

※大逆転キャラの血族者(他宅の夢主さま)出てきます


「相棒ー!!なんかミミズみたいな字の人から荷物届いてるぞ!」

「筆記体だよ。受け取っておいてくれたんだ、ありがとう」

「おう。全然読めなかったけど、分かりやすくローマ字で相棒の名前が書いてあるのは読めたからな!」

「よく気遣ってくれるよねぇ、ホント」

「誰なんだ?外国人?」

「イギリスでお世話になった人かな。スカーレット・マキシア・ドレッバー博士って天才女性科学者なんだけど。いくつもの活気的な発明品を生み出しては権利を所有する人なんだよ」

「けんりを…しょゆう…?」

「んー、ものを作るとその人にはそれを売ったり独り占めする権利が発生するんだよね。そこからその技術が欲しい!っていう企業や紹介したい!っていう雑誌からお金を得るんだよ」
「基本、科学者は自分から雑誌や企業を使って自分を売り込みに行くんだけど、先祖から代々、名のあるトンデモナイ科学者揃いのその人は、便利なものを開発すればもう、あり得ないぐらいの企業がこぞって使わせてほしいって来るんだよね。ほら、あの天海さんのときの事件のレシピの権利と同じような感じかな」

「へぇー…すげぇ発明家なんだなソイツ!」

「うん、不気味でトンデモナイほどお喋りなんだけどね。冥さんの紹介で研究室に入れさせてもらったのにいつの間にか私一人にされて、今まで食べたことのないくらい美味しい手作りパイと香り漂う何万もするだろう紅茶を並べられて、5、6時間ぐらい一人で喋ってたよ」

「へ、へぇ…すげぇヤツなんだなソイツ……」

「うん。パイね、確かに美味しかったけど、味の記憶が飛ぶくらいのマシンガントークだったから」
「色んな噂の立つ人だからさ、ここ数年ではどこから情報を仕入れたのか、何十年も前の極秘裁判で使われた技術で現代でもまだ理想状態の超最新映像機器を作り出したとかなんとか」

「へぇー……っておいおい!極秘裁判なのに情報が漏れてるじゃねぇか!嘘っぱちだろ!危ねえだろ、その科学者!!」

「それがこちら、本日独自ルートの速達で届きました遠隔幻影映写機君(超小型Ver.)」
「次の山でちょっと使いたいなーって思って頼んじゃった」

「そ、それ世の中では密輸って言うんだぞ!」

「わ、弓彦くん流石ー、密輸知ってるんだ!」

「…う、うん……ミカガミが教えてくれたよ。お前がやってるかもって……」

「いや、あの人簡単に作ってくれるのは良いんだけど先進的すぎて、まだ未発表のものだとさすがにバレたらマズイからーって言われてね」
「私の組織的には私らなりのやり方があるからね。日本の法曹界に物申されても…ねぇ」

「う、うう……そう言われると何も言えねえ……」

「まぁでも、モノは英国お墨付きの一級品だよ。御剣検事に何個か没収されたけどアウトなものもバンバン作ってくれたし」
「日本の政治犯罪に興味を引いてくれたとはいえ、弓彦くんを助けるために力を貸してくれたからさ。恩人だよ、一生かけても感謝しなきゃならない」

「……ん、そっか。相棒が信頼してるなら…信じていいんだ…よな?」

「うん、いつかその時が来たら弓彦にも紹介するね」



この超トンデモ博士のことにつきましてはnoteに補足を設けております。ぜひ、見てみてください。