事件file〜ソロモンの証明〜

5時空、大逆転の子孫(他宅夢主)出てきます


「ぜっっったい!ダメだ!いくらなんでもそれだけは」

「……はぁ」
「この暗黒ご時世じゃ、日本の死体解剖医も宛になんないでしょ」

「なっ…だ、だからってぇ……!」

「たとえ、弓彦くんが担当検事だったとしても、遺体を再解剖する権利は担当捜査官にだってあるんだからね。ご遺族のところ行くよオドロキくん、ココネちゃん」

「う、なんでそうなんだよお…!オレは、オレは絶対認めねえからな!」


♢♢♢


「というわけでソリーくん。このままじゃ納得行かないから。ちゃっちゃっと再解剖よろしく」

「どういうわけだよ。アンタももっと素直になればいいだろ…ユミヒコのやつ、絶対泣いてるぞ」

「いやいやいや、被害者が海に突き落とされたところから発見された現場がいくら何でも遠すぎる。解剖結果にも納得できない」
「目撃情報があっても、そもそもたった一時間で波が穏やかな海を流れてくることは、その日の気候を考慮しても絶対に有り得ない」

「……つまり?」

「現場から証拠を見つけられないのなら遺体を再解剖して、体内から検出した成分で犯人と本当の殺害現場を特定する!」

「……高くつけるからな」

「よし、それじゃあ地下に遺体あるからさっそく行こうか!」
「オドロキくんたちはスカーレット博士と行動するといいよ。きっと捜査の役に立ってくれると思うから」

「あ、は、はい!ありがとうございます!」

「スカーレット博士、二人をよろしくお願いします」

「ぶー…なんかそんな畏まられるとやだな〜。いつもみたいにレティって……」

「いつも呼んでないです」
「それじゃあ二人とも、いい報告期待しててね」

「はい!イチヤナギさんも頑張ってください」

「良い報告……出ればいいんだけどなあ」
「(イギリスきっての天才解剖医に、科学者か…。かなり怪しいけど…信じていいんだよな…?)」

「とにかく!私たちも捜査ですね、オドロキ先輩!」

「張り切ってるね〜、二人とも!私も協力出来るように頑張っちゃうから、何でも聞いてねぇ〜」

「それじゃあ、ドレッバー博士!さっきから思ってたんですけれど、イチヤナギさんご夫婦って仲悪いんですか?」
「私、イチヤナギさんとお仕事するの初めてで!イチヤナギ検事も初めてお会いしたんですけど…なんだか夫婦なのに険悪で…この業界ってやっぱり夫婦仲良くないんですかね……」

「レティでいいよ、可愛い弁護士さん♡ふふ、さっそくいい質問だね!」
「まぁ〜よくあることかなぁ〜。国挟んでもたまに喧嘩してるし」

「キャァ!えへ、うふふ、可愛いって言われちゃいましたよオドロキ先輩!」
「でも、お二人は伝説のイチリュウコンビとしても名高いんですよね?!そんな二人が喧嘩してたら事件、解決しなくなっちゃいます!どうしましょう…」

「なんで弁護士の俺たちより検事に信頼置いてんだよ……」

「うーん、ほら、ユミヒコくんが間違った推理したり、誰かに貶められて捜査して、周りの人からバッシング食らわないようにーとか信頼を失わないようにーって全部あの子が、負担を背負おうとするから余計拗れて喧嘩しちゃうのかもね〜」
「でも本当はすっごくすっごく仲良いよ。もうラブラブおしどり夫婦って感じ♡」

「へえ、そうなんですか…じゃあ、私たちもイチヤナギさん夫婦の為に、より一層しっかりバッチリ気を引き締めて捜査しなきゃですね!」

「せっかくご遺体を再解剖するわけだし、まあ、ここはソリーに任せてよ。この為にわざわざ日本に来たんだし、なんとかなるよ」

「ありがとうございます、レティ博士。助か」

「あ、そうそう!私、この解剖終わったらスシ食べたいスシー」

「お、私も食べたいですお寿司!大トロがいいなぁ!」

「ねー!解剖から戻ってきたら二人も誘ってみんなで食べに行きたーい!」

「やったー!行きます!行かせてくださいレティ博士!」

「(なんだか胃が痛くなってきた………)」



ソリーくんこと、ソロモンくんは別の話でも話題に出た英国きっての天才解剖医です。
スカーレット博士と一緒でずももももさん宅の夢主ちゃんとイーノック・ドレッバーの子孫になります。お話の為にキャラを作ってくれた愛のある創作に大変感謝です!