我らテミス捜索隊



「はい、はい。……分かりました。こちらは引き続きテミス法律学園で調査を続けます」

「どうだった?」

「証言がハチャメチャだから、証拠を叩きつけたほうが早いって。今の状態だと、身柄は拘束できないって」

「それが見つかんなくて難航してんだけどなあ」

「……ぼくたちはまだ開放されないのか」

「零くん」

「うふふ、大丈夫よ!ワタシたちで見つけだせば良いってことでしょ?なら、問題ないじゃない」

「今回はぼくら以外にもこの学園のスペシャルな協力者がいる。何とかなるよ、相棒ちゃん」

「そうだね。そろそろ人員も別の現場に割かれて来たことだし警察だけじゃなく、私らも三手ぐらいに別れようか」
「牙琉くんと知潮ちゃん、弓彦くんとしのぶちゃん、私と静矢くん。この三手で決定的な証拠を探し出す。早くしないと」

「オーケー、相棒ちゃん。指示が早くて助かるよ」

「分かりました。お役に立てるようベストを尽くしま」

「待った!!」

「………」
「はい、一柳検事」

「…お前も一柳だろうが!」
「いや、なんでお前と静矢なんだよ!チーム編成が…」

「能力と適性で判断したまでのことです」

「っ!!」
「……オレ、ここまで出来損ないを恨んだことねえかも………」

「旦那さんなのに、恐ろしく冷たい顔…してたね」

「とてもじゃないけど、奥さんには見えなかったわね」

「仕事に不備があればイチリュウくんが責められるからね。仕方ないかな、彼女カンペキ主義だし」

「泣くな一柳。立て、仕事だぞ」

「うっ、うっ、お前に言われるのもなあ………」