右も左も(10000打まるこ様tkrb×dc)






以前お話しした通り、どうやら私は某名探偵の存在する世界で審神者たる職についたらしい。不思議なことに未だに私はこの世界、現世において審神者を見たことがないのだ。


演練の際に聞いてみると、前世記憶持ちの私にしかわからないことではあるが、どうやら次元単位で各次元に1人の審神者が割り当てられている様な状態らしい。

なんて私だけが楽しい展開なんだ。オタクやってて良かった人生楽しいね・・・

演練相手の男性は某テニスオブプリンスの世界で審神者やってる感じだった。あくまで予想だが。

何故あの殺人テニスだと思ったかというと、彼の刀剣男子がいちいち決め台詞を言いながら抜刀するからである。

おいそこの審神者笑いこらえて震えてんじゃねーぞ
こちとら腹筋壊れるかと思ったわ!
刀剣男子の気持ちを考えてやれよ!!!

鯰尾の「俺様の美技に酔いな」最高にキレッキレだわ。
長谷部なんて「俺がキング」とか言わされて半分泣いてんじゃんかよ。

「ぶっは!!!ヤベー俺明日跡部直視できないわくそ笑える」

ほらなやっぱりな

「おおー!!あのセリフいいですね!?俺も真剣必殺あれにしちゃおっかな〜破滅への輪舞曲!どう?主さん!どう?」
「やめろ鯰尾。ダメ絶対」
「ちぇー」
肩をポカポカ叩くのやめなさい
うちの本丸は名探偵枠だから。ごっちゃにしたらダメだから


てかよく見たら彼のきてる服に氷帝って書いてるじゃんか。制服で来たのかよ


演練は結局私の勝ちになったが、激ダサだぜって言いながら去ってく刀剣男子に正直完敗したわ。お前らのハートは鋼だよ

そしてお前らの主は愉快犯ドSだわ。この何も知らない故に台詞の意味を理解できない審神者と刀剣が多い中、そしてこの空気感。亀甲なら喜ぶかもしれないが、真面目な刀が多いんだからやめてあげてね・・・・重傷やで

と、まぁ話はずれたが、私がコナンくん(仮)に出会ったり、無敵男京極と出くわしたわけだが、今回はとびきりデンジャーな奴に出くわした話をしよう。


わりと最近の話だが、もう何と言うか衝撃?笑撃?が凄すぎて昔の話みたいに言っちゃってるわ。
いつだったっけ?

某頭脳は大人な小学生に会いたくないので、米花町は避けよう。山も良くないな。と言うことで、少し離れた場所で本日もお買い物に来たのである。
うちの刀剣たちは物欲にまみれとるからなぁ〜
今回は誉ぶっちぎり同着1位の可愛いコンビのご褒美買わないとって事で現世でござるー。乱ちゃんのワンピースと加州のマニュキュアとみんなに駄菓子だったな。駄菓子とか可愛いーって思ったけど、大人になったからこそ食べたくなるよね〜わかるわかる。
大人って言うか爺さんばっかりだけどなー年齢的に。

みんなに希望の駄菓子を聞いて回ってたら昼が過ぎ、現世で買い物するも駄菓子を買うのに夕方・・・ワンピにマニキュアでもう夜だよ。早く帰って燭台切ママのご飯食べたいよぅ

本日のお供はワンピは自分で選んで買いたい方の乱ちゃんと、目の前で似合うのを選ばせたい方の加州ちゃんですドンドンパフパフー

御察しの通り時間かかるよね。
めんどくさ、ごほごほっ
めんどくさいメンバーだよね
そこにプラス荷物持ち亀甲だぜ。
つら・・
さわやっか担当の岩融でよかったじゃんか。むきむきマッチョマンが何キロでも持ってくれるって言ってたのに何故お前が来たんだよ

「ぼくとご主人様が夫婦って設定だよね?あっ・・・なんだか興奮する・・・」
「えっ!?やめてよ!俺が子供だって言いたいの!?」
「えーボクはあるじさんの恋人がいい〜」
「・・・」

「ふふ。放置プレイかい。いいね。燃えるよ」
「うわ、きっも」
「きもちわるいー早く帰ろ〜」
「・・・・」


ひーめんどくせー
きもい言われて頬赤らめてるのどうかと思うよ。顔がいいだけに。顔が良いだけに。

今日の収穫は意外にも亀甲が力持ちなのがわかったくらいだよ
早く帰ろうキリッ

「人混みの中でゲート開くわけにはいかないし、人気のなさそうなビルの上とか行こうよ」

「わかったよ。ちょっと離れたとこからビルに飛びうつるからご主人様はぼくの胸の中にきてくれるかい?」
「嫌だよ。乱ちゃんお願い」
「はいきた!まっかせて〜」
「ちょっと!!!俺は!?主俺は!?」
「いや、ちょっと。清光さんは匂いとか嗅いでくるし。近づくとお尻とか触るじゃないですか・・だからね、ちょっと」
「はぁ!?ややややめてよね!ぬぬぬれぎぬだよ」
「いやめちゃくちゃ動揺してるじゃんかよ」

やっぱわざとじゃないかよ
巷ではヤンデレで有名な鬱加州清光さんはどこ行ったんだよ
うちの加州清光むっつりスケベすぎへん?
オープンスケベな同田貫ほどじゃないですけど。
加州ばれてやーんの。どんまーいとケタケタ笑う乱ちゃんマジ小悪魔っすね。
男の娘にお姫様抱っこと言う世にも奇妙な絵面になってしまったが仕方あるまいよ。
消去法やで
「ごめんね重いよね乱ちゃん」
「ぜんっぜん大丈夫!ボクとしては合法的におっぱい触れるし良いことしかないよ!」

・・・え
・・・・え!!!!

乱クラスタの皆さん一発殴ったのゆるしてね

他のビルよりも頭一個高いような高めのビルの屋上に飛びうつると、早速荷物の確認してゲートを開かねば。
ちょうど良い感じに夜も更けてきているし、闇に紛れて誰にも見られずにいけるだろう。


「おやおや。ここは立ち入り禁止ですよ、麗しきお嬢さん」

荷物を確認していると、頭上から声が降ってきた。
頭上から?
上を見上げると、ビルの屋上を囲むように建てられたか細いフェンスに佇む真っ白な影。
意外にもかなり近くで腰を曲げこちらを覗き込んでいるではないか。
驚いて声も出ない
これはもしやあの
「アリスのように鍵穴を抜けて夜のお散歩と行ったところでしょうか。こんな美しい月夜の晩に貴方というレディに逢えたことを祝して」

ポンっという軽いポップな音と共に真っ白なバラが差し出される

「怪盗キッドより愛を込めて。アリス」

そう言いきらないうちに目の前にさらりと金の髪が揺らめいた。
「薬研じゃないけど・・これ以上近づいたらぶっすりいかせてもらうよ?」

「ご主人様に近づかないでもらおうか。」
「大丈夫、主?」

「これはこれは。ナイトが3人もいらっしゃるとは。次があるならば、月下の光の中貴方をお迎えにあがりますよ。その時は是非2人きりで」

邪魔者の居ない時に

そう言ってウインクを飛ばし、闇夜の中に消えて言ってしまった

「キザすぎ。主!ぜっっったい現世に1人で行かないでね」

今回ばかりはプンプンする清光の言うことを
聞くとしよう。

手元に残ったバラの花に目を落とすと、何やらカードが挟まっている。
なになに

黒も良いですが貴方には純白が似合いますよ


「あー!あのキザマント!あるじさんのブラジャー見たんだ!上から覗き込んでたじゃん!見てたんだよ!!だって今日また黒だもんね!ねーあるじさん」
「ちょっとまってね乱ちゃん。お前着替え覗いているな?」

また!!!!
またです!!!?
これ何度目かな
下着ネタ何回目!?ツッコミ待ちなの!?

「あ、やば・・てへ」
ううううう
ゆ、ゆるす
溢れる女子パワーで彼、いや彼女はセーフ!

「あ、主。俺は白より黒が好きだから!あ、でもパンツは赤でもいいかな」
「お前はダメだからな。顔赤らめてなにいってんだよ。亀甲も無言でニヤけるな!鼻血出てますけど!?」

「ご主人様!ぼくは純白でも良いですよ!ぼくの血で赤く染まるなんて・・ああっ」

変態だ!
変態だ!

悲しいことにこいつらだけじゃなくあの怪盗キッドも変態と言うことが判明してしまっただけに絶望感がすごい

絶望した!
何回でも言う!絶望した!


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