最終回後ヒロインだけ生存していたら雪妃様&連載設定でハヤテルートruno様






クラゲが舞う、クラゲ祭り
恋人達の祭

お祭りムードの中、マキナとレイナに言われた事を思い返す

メッサーが好きなのはもちこで、命の恩人がカナメさん
カナメさんはアラド隊長が好き・・・

俺は好きとか、嫌いとか
愛だ恋だはよくわからない

好きなら好きって言えばいい
思った時に言わなければ、伝わらないしいつまでたっても伝えられない

ふわふわと浮遊するクラゲを見て、やっぱりわからなかった

伝えないメッサーの気持ちも、結ばれなくてもいいなんて、守るだけでいいなんて


目の前にはクラゲを目で追いかけるカナメさんとメッサー

何を話しているかなんて、わからない。

ここだけ見ればメッサーはカナメさんの事が好きなんだと思うと思う。カナメさんもそうなんだと思ってしまう。


綺麗な光景も、周りの反応も何も頭に入らなかった。気になるのはこの場にいないあいつの事。


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アルシャハルでの戦闘から、数日たった
目を開けることも、話すこともなくなったメッサーがデルタ小隊に戻ってきた

後ろに乗っていたもちこは気を失っていただけで、打撲と軽い脳震盪ですんでいた
あと少しずれていれば、メッサーの胸でなく頭部に当たっていたとしたら座席の補強された場所にあたることなく彼女にも当たっていたそうだ


棺桶を前に声も出さずに震えているもちこが痛々しい
棺桶に触れてはぎこちなく離れる細い指が嫌に目につく
それほどまでにメッサーを好いていたのかと思うと心臓がギリギリと締め付けられるようで苦しい


あいつの部屋に足を運ぶと、思った通り頬には涙の流れたあとと赤くなってしまった目がこちらを向く

何もなくなってしまった部屋でぼんやりと夕焼けを眺めていたのか、思いを馳せていたのか

景色と溶けてしまいそうなほど、その存在は儚く見える
触れれば崩れて砂になってしまいそうだ



「あいつはお前と心中したかったんじゃない
そんなことのために命張ったんじゃないだろ
お前を守るために、ワルキューレを、カナメさんを守るために命がけで飛んだんだろ

お前がそんなんじゃメッサーが泣くぞ
死神が泣くかなんて、想像できねぇけど」

「・・・そうかな」

「そうだろ」

「アラド隊長から聞いた・・・過去の、地球人なんだってな」

びくり、と小さな肩が飛び跳ねてほんの少し震える。聞かれたくない事なのか

「メッサーが、隊長がお前が帰れるように色々してたって聞いた。これからは、俺もお前を守るよ。あいつに変わって・・・お前が無事に帰れるように・・」

「・・・うん」

細く小さな返事に笑い返して、強引で腕を引っ張る

よろけた体は簡単に腕に収まる
胸に倒れこむ体は驚くほどに軽い

「軽い体」

「・・・うるさいぞ」

「羽が生えて飛んでいきそうだ」

「・・そんな事ないでしょ」

「いや、マジマジ。こうやって、お前が帰る時もそばにいてやるよ。約束する。俺はお前の事が好きだから、俺は笑って見送ってやる。・・・約束するよ」

どんなに悲しくても、どんなに愛おしく思っても。俺は絶対笑ってお前を見送るんだ。

お前がもし、帰る事を選択しなかったら、その時は、その時は俺と一緒になろうって
胸を張って言うにはまだ早い

戦争が終わって、心配事が減って、平和に、とまではいかないかもしれないけど、そうなった頃
そうなった頃には

初めて会った時よりも幾分か細く、小さくなった体をぎゅっと抱きしめる

震える体に身を一層寄せれば、ほんの少しくらいは慰めになるだろうか。

沈んでいく夕陽が静かに、悲しみを誘い込んでいく
そんな音が聞こえた



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※すいません
ついこれ素敵ってなってくっつけてしまいました。雪妃様、runo様申し訳ないです


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