連載最終回後の世界がコナンの世界だったら





ちょっと待てよおかしくない?って事を発表したいと思います。

ちょっとほんと信じられないです。

大事なことなのでもう一度言いますね。おかしくない?


事の始まりは一週間前。
世の中には不思議な奇跡もあるようで、大学でメッサーくんと再会し、メッサーくんが大学一年生、私が3年生というキャンパスライフを送っている。

まぁまぁこの環境にも馴染んで来た頃、なんだか既視感のある光景をよく見るようになった

漫画の世界でしか知らないはずのルパン三世のニュース
多発する殺人事件
活躍する高校生探偵たち
世の女性の心までも狂わす白い怪盗

果たして私が以前からよく知る世界はこんなにも怪怪奇奇だっただろうか


いろんな意味で毎日に疑問を抱いて生活している

いや、2年のブランクあったからさ。
結構衝撃の連続な2年を過ごせば以前の生活なんて軽く飛ぶよね
不安になってメッサーくんに確認するも、「生まれた頃からこんな感じでしたが」
と返答されそっかーと思っていた

そんな中、偶然入った、超一般的なカフェで偶然な出会いを果たしたのである。
先日メッサーくんと私が助けた、スリにあってしまった女子。その名も鈴木園子ちゃん。高校生である。

もはやこれがそもそもの始まりであり、スタートラインだったようにも思う。

「イーレフェルト 、さん?メッサーさんでいいですか?」
控えめに聞いてくるのが毛利蘭ちゃん。園子ちゃんのお友達でかの有名な名探偵毛利小五郎さんの娘さんらしい

ご、ごめん
知らない
知らないよ毛利小五郎・・・

「メッサーで構いません」

コーヒー飲みながら答えるメッサーくんはすごく、いやかなり絵になっている。

園子ちゃんはすでに目がハートになっているもの。わかるよ〜めっちゃわかる
メッサーくん男前だもんなぁ
園子ちゃんも蘭ちゃんも美人だからこのテーブルすごいよ。私カウンター行こっか?
チラリとカウンター席へ目をやるとこれまたイケメンの男性と目があった
察しの良すぎるお兄さんはス、とカウンターを指差し私が注文したであろうミルクティーをそっと置きウインクを飛ばして来たのだ
あれかな
名探偵かな

胸に刺さった

よし行こう、とうんうん頷いていると隣に座っているメッサーくんにぎろりと睨まれた
な、なんだよ

仕方なく、ちょっと引いたイスを戻し坐り直す

私のカウンター席移動はなくなりました

クスクスと笑い声が聞こえたかと思うと目の前に日に焼けた腕が伸ばされ、目の前に湯気を立てたミルクティーが差し出された
「ごゆっくり」
「きゃー!安室さんっ今日も素敵!」
「ちょっと、園子〜、ごめんなさいもちこさん、メッサーさん。先日は園子を助けていただいてありがとうございました」

「いいえ」
「わ、私は何もしていないんで。」
ブンブンと手を振ると、園子ちゃんがハッと我に返ったようにバシっと私の手を握って来た
び、びっくり

「そんなことないです!すっごく助かったんです!で!お礼に今度うちのパーティーがあるんですけど、ぜひお二人共来ていただけたらなと!」

絶対来てね!

そう言って招待状だけ置いて帰ってしまったのだ。おそるべし高校生の勢い。
しかし女子高生のパーティーということはカフェでお誕生日会とかってことか?
ぺらりと受け取った招待状を見ると、すごい高級ホテルの名前が書いてあった。

こわい
今時の高校生こわい

それが一週間前の出来事だったのである。


見渡す限り煌びやかな巨大なホール。
装飾や内装は美しく、そこに集う人々も豪華絢爛美男美女ばかり。
おじさま奥様方は実に品がある。

園子ちゃんがドレスを貸してくれたんだけどこの着せられている感・・
園子ちゃんよりいくつも年上だからシンプルな深い青のドレスにしてもらったけど、それでも大きく開かれた背中はスースーするし肩も出てしまってツライ

ど、どうするんだよ
ワルキューレを思い出す・・・

すい、と横に並んだのはシンプルなスーツを身にまとったメッサーくんだった。リクルートスーツではなく、きちんと彼に合った、嫌味のない品のあるスーツだった。
なんだかあまりにもこの大きな会場に似合いすぎて、急に気恥ずかしくなる。


「・・・似合ってますよ」
そう言って微笑む彼の方がどこぞの王子様のようだ。目を細めて笑むその表情も穏やかで様になっている。
「ほんとかな。メッサー君はたまに嘘つきになるしなぁ」
「そうですか?俺は基本正直者ですよ」
「・・・えー」

こやつは真顔で嘘をつくからな。
どうぞ、と差し出された手を取り、すでに料理が並ぶテーブルで談笑している園子ちゃんと蘭ちゃんに近づいていく。

しかし何故かあの喫茶店の金髪爽やかお兄さんもいた。こっちをみて笑顔で手を振っている。
何故なの何故貴方もここにいるの
その白スーツ、品がいいですねステキです

じゃないじゃない
脇腹をドスドスするなメッサー君よ。

はい、ここですっごく以前から思ってたこと言うね。事件です
殺人事件です
ちょっとさ。なんとなく察してたけどさ。
おかしいよ
おかしい!
園子ちゃんも蘭ちゃんももっと取り乱していいよ!私はもうダメだわ私なんてメッサー君に目隠しがわりにしがみついて見えないようにしてるというのに!

喫茶店のお兄さんもどうしたの?急に推理始めた!アクティブ!

一番おかしいのは小学生くらいのメガネの男の子が積極的に死体を観察してることかな!
だれか!止めて!教育上良くないどころかサイコパスまっしぐらでしょうよ。
曇る!曇るわーサイコパスが曇るわー!

みんなおかしい
おかしいよ!


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