※2021/5/27にふせったーに上げた小噺
※大型アプデ放送見た直後に賢者の石とサヨナラしなきゃならなくなった現実が衝撃的で現実逃避に書いた図書館の山姥切くんとお司書
※メタメタ時空+オチはない
「もしかして図書館メッフィーに乗っ取られるのでは?」
「司書くんがしっかりお仕事しないせいかもしれないねえ」
「あれ、山姥切くんもしかしてお司書のこの頑張りに気付いておられない…? ほんの十分くらい前まで一生懸命書類捌いてたんですけど」
「締切が明日だからって必死だったね。普段からもっと計画的に進めようか」
食堂でお夜食のおにぎりを食べながら、大型調整という見出しが大きく描かれたチラシを眺める司書と向かい合って座る山姥切はのんびりと話している。
先日館長から夏ごろに色々とやりやすいように調整が入るからと口頭で伝えられ、え? と首を傾げていたところにアカから渡されたチラシである。山姥切は二ヶ月ほど他部署の手伝いに駆り出されていて詳細などは知らなかったが「大きい調整があるかもしれない」という話だけは聞いていたので、なんで司書くんはそこも知らないのだろうかとこの図書館内の報連相がしっかり出来てないことに不安を覚えた。報連相が出来ないと有事の際に困ったことになりやすいからだ。
「お司書の少ないお賃金をやりくりしてどうにか全員に行き渡らせていた賢者の石なくなっちゃうの? ま? なんでそんなことするのメッフィー。太宰先生が人知れず死んでたらどう責任取るの! 山姥切くんが取ってくれるんですかね!?」
「どうしてそこで俺に回ってくるのか分からないんだけど、いやでも賢者の石ってすごいよね。俺達刀剣男士は壊れたっていう物理的事実をお守りに肩代わりさせて事なきを得るけど、君が転生させた文豪のみんなは人間なのに死という現象を石に肩代わりさせてるんだろう。誰が考えたんだい?」
「えっ…誰だろう」
「知らないでみんなに配ってたのか君。それはちょっとどうかと思うよ。あとメフィストフェレスが騒動の黒幕であるらしいけど、図書館の大型調整にその悪魔は関係ないんじゃないかな」
文豪達が潜書した先で遭遇したという黒幕らしきものに関する報告書は既に読んであるので司書が言うメッフィーがメフィストフェレスであることを山姥切はちゃんと把握してるが、きっと今回の大型調整にその悪魔は本当に関係ないだろう。鮭のおにぎりを食べ終わった山姥切は、草野が作り置きしておいてくれた特大おにぎりを必死に食べ進める司書の旋毛を眺めながら「悪魔かあ」と声を漏らす。
「悪魔って化け物の親戚みたいなものだし、実体さえあれば俺が斬り伏せてやるんだけど」
「メッフィー切長義になりたいんです?」
「………字面が良くないな、それは流石に」