そこがいいの、苦しいの、はよ楽にして、奥にちょうだい、欲しいの。
書庫の奥で熱に酔いながら、揺さ振られて、喘がされている。激しく愛されるのは嫌いではない、無論、好いた人限定ではあるが。尻を割って押し入ってくる陰茎も、彼だから許せるのだ。
ガタガタと棚が音を立てて、そんなに啼かせたら他のお人にもバレてしまうんやないですかと言ってやりたいが、生憎とそんな余裕綽々なことを言える訳もなく、揺さ振られるままに喘いで強請るしかできない。
棚を背にして抱かれているので、書庫の入り口はちらりと見えており、このまま誰にも気付かれんとええなぁ、などと思っているくせに、もし見つかったら、なんて他人の目が入ってしまう想像で腹の下がキュッとなり、貫いている陰茎を絞めつけてしまう。
「いいのかい?」囁くように、彼は問う。もちろん悦い。最高によろしくて、もっともっと攻めてほしい。抉るように穿ってほしい。がつがつと貪るように動いてほしい。
「いいです、そこが、ワシ、そこが好きなんです、センセ、もっと。もっと苛めて、ワシを犯して」
女みたいに男の気分を盛り上げる、安っぽい台詞を音にした瞬間、

「―――オダサクさん?」

真っ直ぐな瞳を持ったあの子の声が書庫に響いて、
息が止まった。

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