吉原炎上編


晴れることはなく、雨の降り続く、貧しい星、ここは夜兎族が暮らす星。


「ママ…!!」

と、幼きプリンセスが叫んだ。

「鳳仙の子供をよこせっ!!!」

「…痛みを味わせれる!!」

「鳳仙はあんたの子供になんか、手を出してない!!…お前達が鳳仙に殺られたからって子供を狙うんじゃないよ!!!」

プリンセスの母であろう女がそう叫んだ。

女1人、男2人と言う不利な戦い。

と、瞬間に動いた。

一瞬の間だった…倒れたのはプリンセスの母だった。

「ママ…!!!」

泣き叫びながら自分の母の元へ

「やべーよ、本当にやっちまったよ…」

「…逃げるぞ!!!!!」


と、その時、


「鳳仙だ。…あの鳳仙が帰ってきた。」

「ァァ!!!!!頼む!!!許してくれっ!!!」

と、腰を抜かす、それに向い鳳仙は叩きつけた。
血を流し、もぅ息はなかった。

鳳仙の行く先には、

「……パパ!!」

と抱きつくプリンセス。

「…ついて来い。」

それだけ言った。

「だけど、ママが…!!!」

ちらっと鳳仙はそれを見たが

「…時期、死ぬ。」

と言い残し去った。雨が降っていたからか、わからなかったが、鳳仙はこの時涙を流していた。

一よく、守った。一