選択


暗い空気が流れる中仲間たちの死体の臭いが鼻につき、ショックもあり涙を耐えきれず震えながら流す。プリンセス、高杉、桂は綱で縛られ拘束されていた。

ただ1人縛られていない銀時は震えた手で刀を握り締め選択を迫られていた。

「教育者たるお前にふさわしい処刑方法だろう。
師か仲間か、どちらでも好きな方を選べ」

目の前で拘束されている恩師、松陽。

「お願い!銀時!やめて…!!ここまで先生のために戦ってきたんだから…!」

喉の底から必死に叫ぶプリンセス。
女は黙ってろと綱で縛られねかされるプリンセスの髪を掴み持ち上げ、顔を除きみる。

「やめろ。 なかなかいい顔をしてる。そいつは天人に受け渡す。」

朧の言葉を聞き血の気が引く。
高杉、桂、銀時もその言葉を聞き今の自分たちにはどうも出来ないと悔しさで顔を歪ませた。銀時は深く息を吸い拘束された松陽の背後へ刀を手にして立つ。

「ありがとう」

銀時の選択に松陽は微笑みかけた。


今まで感じたことのない恐怖に襲われ、呆然とその瞬間を目にした。落ちる松陽の頭。


「銀時ィィィィィ!!!!」

縛られたまま猛然と立ち尽くす銀時に向かって走る高杉。しかに、何者かに投げられた刀により左目を潰され再び捕らえられる。

「晋助…目、目が…」

潤む視界の中、高杉の元へ近づき見つめるプリンセス。そんな自分を見て涙を流す彼女に高杉は泣くなよ馬鹿がと虚ろな目で消え入りそうな声で答えた。そして、プリンセスはいきなり背後から腕を掴まれ無理矢理立たされた。

「女が、戦場にいるのは場違いだ。」

腕を掴んだのは朧だった。連れてけと部下に投げ渡され、プリンセスは必死に叫び抵抗した。そんなプリンセスに手を伸ばす高杉だがその手は届くことはなく、その手で視界をふさいだ。嫌でも聞こえる叫び声に高杉は自分の無力さに唇をキツく噛んだ。

「やめて!離して…!!」

銀時、桂も、高杉と同じように自分たちの無力さに目を逸らしただただプリンセスの叫び声を耳に焼きつけた。