人懐っこい男士
雲1つない青い空が広がる昼下がり。
プリンセスは自室で畳みに寝転び、何をするわけでもなく暇を持て余していた。
するとシャランシャランと鈴の音が響く。時間遡行軍が現れたのか、とプリンセスは待ってましたと言わんばかりに勢いよく起き上がり、足早に自室を出た。
「みんな〜花見するよ〜」
招集場にやってくると、最近この本丸にやって来た華やかな出で立ちの次郎太刀が長谷部に何やら注意を受けているのが目に入る。
「あれ?長谷部、出陣じゃないの?」
緊張感のない雰囲気に疑問を投げかけると鈴の周りにいた長谷部、次郎太刀、太郎太刀、陸奥守、鶴丸、そして花見に必要な荷物を持つ藤四郎兄弟がプリンセスに注目した。
「違〜うわよ!は・な・み・!」
プリンセスの目の前にやって来てお花見という言葉に合わせて人差し指を振る次郎太刀。あまりにも近くに迫ってくるものだから、少し顔を引くと更に距離を詰める次郎太刀。
「プリンセスちゃんもお花見したいでしょ〜?」
そういえば昨日、一昨日もやった気がすると思いながらも、次郎太刀の言葉にプリンセスは遠くに見える一万年に一度しか咲かない、満開の万葉桜に目を向けた。
「たしかに、桜も満開だし‥お花見日和だよね」
「プリンセスちゃん、わかってるう〜」
花見に賛否を示さない丁度良い曖昧な言葉を言うと次郎太刀は賛成と捉えた様で、さらに満面の笑みを浮かべプリンセスに抱きついた。
自分よりも遥かに背の高い次郎太刀。線が細く、中性的で女の様にも見えるがやはり力の強さは男を感じる。次郎太刀の胸に顔を埋める様な状態になってしまったプリンセス。傍から見ればまるで狼に襲われるうさぎの状態だ。そんな中、藤四郎兄弟は、わお、と頬を赤く染めそれをキラキラとした瞳で見つめる。
「次郎太刀、プリンセスが苦しそうですよ。」
落ち着きのある声が次郎太刀を制止させる。それは、次郎太刀と共にこの本丸にやって来た太郎太刀である。
「え〜だって〜」
頬を拗ねた子供のように膨らませ太郎太刀に振り向く次郎太刀。ようやく酸素がまともに吸える状態になるも、未だ緩く抱きしめられている状態である。
「刀の時は、わからなかったけど女の子って、何か良い香りがして柔らかくて、気持ち良いんだも〜ん」
次郎太刀は、そう言ってまたプリンセスを先ほどよりは緩く抱きしめる次郎太刀に太郎太刀は眉を困った様に下げ小さく笑む。
「そうなの〜!じゃぁボクも〜!」
そう好奇心の溢れる声を上げ、唖然とする長谷部に手荷物を投げる様に渡し、プリンセスに抱きつくのは乱藤四郎だった。次郎太刀が正面から、乱藤四郎が後ろからと異様な状態である。
「ほんとだ〜温かくて気持ちいい〜」
ふにゃと顔をとろけさせた様な表情で言う乱藤四郎に、頷く次郎太刀。するとそれを見て陸奥守と鶴丸が同じような表情でお互いの顔を見る。
「じゃあ、わしも」「俺も」
「お前らいい加減にしろー!!」
口を揃え、しれっと空気の様に自然と言う陸奥守と鶴丸に、ついに長谷部が痺れを切らした様に声をあげた。長谷部の鬼の様な形相に、肩をビクつかせる一同。
「な〜に?もしかして、嫉妬?」
「な!なわけあるか!」
にやにやと陽気に口にする次郎太刀に長谷部は動揺を見せながらも否定する。
ふと、プリンセスが、この本丸に来た時自分は勢い余ってプリンセスを抱きしめた事が頭を過ぎった。その時のプリンセスの温もり、長谷部は一人頬を赤く染めるも動揺を隠すように次郎太刀と乱藤四郎をプリンセスから引き離そうとした。
今日の本丸はいつも以上に平和な時が流れている気がした。
プリンセスは自室で畳みに寝転び、何をするわけでもなく暇を持て余していた。
するとシャランシャランと鈴の音が響く。時間遡行軍が現れたのか、とプリンセスは待ってましたと言わんばかりに勢いよく起き上がり、足早に自室を出た。
「みんな〜花見するよ〜」
招集場にやってくると、最近この本丸にやって来た華やかな出で立ちの次郎太刀が長谷部に何やら注意を受けているのが目に入る。
「あれ?長谷部、出陣じゃないの?」
緊張感のない雰囲気に疑問を投げかけると鈴の周りにいた長谷部、次郎太刀、太郎太刀、陸奥守、鶴丸、そして花見に必要な荷物を持つ藤四郎兄弟がプリンセスに注目した。
「違〜うわよ!は・な・み・!」
プリンセスの目の前にやって来てお花見という言葉に合わせて人差し指を振る次郎太刀。あまりにも近くに迫ってくるものだから、少し顔を引くと更に距離を詰める次郎太刀。
「プリンセスちゃんもお花見したいでしょ〜?」
そういえば昨日、一昨日もやった気がすると思いながらも、次郎太刀の言葉にプリンセスは遠くに見える一万年に一度しか咲かない、満開の万葉桜に目を向けた。
「たしかに、桜も満開だし‥お花見日和だよね」
「プリンセスちゃん、わかってるう〜」
花見に賛否を示さない丁度良い曖昧な言葉を言うと次郎太刀は賛成と捉えた様で、さらに満面の笑みを浮かべプリンセスに抱きついた。
自分よりも遥かに背の高い次郎太刀。線が細く、中性的で女の様にも見えるがやはり力の強さは男を感じる。次郎太刀の胸に顔を埋める様な状態になってしまったプリンセス。傍から見ればまるで狼に襲われるうさぎの状態だ。そんな中、藤四郎兄弟は、わお、と頬を赤く染めそれをキラキラとした瞳で見つめる。
「次郎太刀、プリンセスが苦しそうですよ。」
落ち着きのある声が次郎太刀を制止させる。それは、次郎太刀と共にこの本丸にやって来た太郎太刀である。
「え〜だって〜」
頬を拗ねた子供のように膨らませ太郎太刀に振り向く次郎太刀。ようやく酸素がまともに吸える状態になるも、未だ緩く抱きしめられている状態である。
「刀の時は、わからなかったけど女の子って、何か良い香りがして柔らかくて、気持ち良いんだも〜ん」
次郎太刀は、そう言ってまたプリンセスを先ほどよりは緩く抱きしめる次郎太刀に太郎太刀は眉を困った様に下げ小さく笑む。
「そうなの〜!じゃぁボクも〜!」
そう好奇心の溢れる声を上げ、唖然とする長谷部に手荷物を投げる様に渡し、プリンセスに抱きつくのは乱藤四郎だった。次郎太刀が正面から、乱藤四郎が後ろからと異様な状態である。
「ほんとだ〜温かくて気持ちいい〜」
ふにゃと顔をとろけさせた様な表情で言う乱藤四郎に、頷く次郎太刀。するとそれを見て陸奥守と鶴丸が同じような表情でお互いの顔を見る。
「じゃあ、わしも」「俺も」
「お前らいい加減にしろー!!」
口を揃え、しれっと空気の様に自然と言う陸奥守と鶴丸に、ついに長谷部が痺れを切らした様に声をあげた。長谷部の鬼の様な形相に、肩をビクつかせる一同。
「な〜に?もしかして、嫉妬?」
「な!なわけあるか!」
にやにやと陽気に口にする次郎太刀に長谷部は動揺を見せながらも否定する。
ふと、プリンセスが、この本丸に来た時自分は勢い余ってプリンセスを抱きしめた事が頭を過ぎった。その時のプリンセスの温もり、長谷部は一人頬を赤く染めるも動揺を隠すように次郎太刀と乱藤四郎をプリンセスから引き離そうとした。
今日の本丸はいつも以上に平和な時が流れている気がした。