辞任


「なあに、これは・・・」

クザンは苦笑いを浮かべ机の上に置いてある溜まった書類の中にある辞表と書かれた封筒を手に取りその中にある紙に目を通した。

一Ms・D・princessは本日をもちまして海軍中将を一身の都合で辞任いたします一

全身の力が抜けたようにクザンはゆったりとソファーに寝転んだ。

プルプルプル・・・プルプルプル

自身の長い腕を伸ばし机の上にある電伝虫に手をのばした。

「ちょっと、princessちゃんどーゆことさ」

電話の向こうの相手に気だるそうに、しかし少し焦ったよう聞くクザン。

「辞表読みました?…あのまんまです。」

いやいやどーゆうことよと苦笑いを浮かべる。そんな中、平然と涼しげに

「だから、私のことは放っておいて。じゃあ。長い間お世話になりましたー。」

「……切れてる。」

ハァとため息をつき、ソファから起き上がった。

プルプルプル…プルプル…

「ぁあ…俺だ。ぁあ〜。princessが辞表を出して消えた。」

「なぁに!?」

電話の向こうで焦る相手にクザンは苦笑いを浮かべた。

「よりによってこんな時に…。 クザン、お前にはあの件がある。この件についてはボルサリーノに任せる。」

「……はぁいよ。」

そして、電伝虫を机の上に置き1つあくびをしてまたソファーに寝転んだ。

その頃princessは新世界にある人も動物も住んでいない木々、葉と花しかない自然の広がった1つの島にいた。

「ママ…アタシ、ママと同じことした」

少し不安げに1つぽつんと丘の上にある、自分の母の眠る墓に笑みを見せた。

「じゃあ。行ってきます。」

そう決心したように胸を張りその島をあとにした。