真実


「そんなもん…知ろうが知るまいが…迷惑な事にーおれもルフィも…世界的大犯罪者の血を引いてんだ…海兵になんてなれる訳ねェ……それにprincessだってあいつの意思で海兵になった訳じゃねェ。……お前らがあん時あいつを無理矢理海軍に連れてった。あん時のあいつの顔は一緒忘れねェ」




ーさあ、行くぞprincess。

……うん。ー


怒りを露わにし鋭くガープを睨みつけるエース。それを、表情を一切変えずに聞くガープ。


「…princessの母親だって海軍大将の座を放棄し世界的大犯罪者の命を救った程の罪ある犯罪者じゃあ。だけどな、エース。なによりも恐れたのはあいつの親父だ」

「…何言ってんだジジィ。princessの親父はあいつが産まれる前に死んだんだろ。あいつはそう言ってた。」

一点を見つめ感情入りな声で言葉を吐くガープにエースも熱がこもったような口調で問いかけた。

「………ロジャー海賊団が解散しprincessの母親、ハナは大将の座を放棄しその上ロジャーの船に乗っていたということで海軍から懸賞金をかけられ居場所を失っていた。
そんな中、ハナに手を差し伸べた男がいた。ハナはロジャーの船に乗っていた時によくその男とあっていた。そして何よりもその男への安心感もあったためハナはそいつの船に乗ったんじゃ。…そして数年、ハナは腹に子を授かった。そしてその子の父親である男は自分のナワバリである海賊や海軍がいない人々が平和に暮らす島エスボワール島におろした。そして産まれたのがprincessだった。」

「……ジジィが恐れるその男、princessの父親は誰なんだよ。」

エースの言葉に躊躇いを見せるガープ。そして、ハアと一息つき口を開けた。

「その男の名はー」

静かな空間に響くガープが口にするその名前にエースは信じられないかのように目を大きく見開き息を飲んだ。

そしてどちらも言葉を出さず沈黙が続いた。暫くしてガープがその沈黙を破った。

「princessは父親のことを知らんのじゃ。そしてこれを知る者は、赤髪と青キジぐらいしかおらん。そして、皆決して誰にも言わん。もしこれを知られたら、princessはどうなるか。このまま正義の名を背負っていけるじゃろうか。世間からどんな目で見られるか。」

青ざめた表情で感情的に淡々と言葉を出すガープをエースはただ聞いていることしか出来なかった。



………


その夜、princessは自室へと戻り今日のことがかなり身体に負担になっていたのかprincessはお風呂に入りすぐにベッドへと倒れ込むように寝てしまった。



ーprincess、今日からお前はここに住むんじゃ。
……うん。

ダダン!おいダダンいるか!?


エ〜スあいつ誰だァ〜?

おい!お前!名前何て言うんだ!


こんな形だけどよォ…俺ァ最後にお前の姿が見れて…良かった…!ー




「………!…夢…」

princessはベッドに腰掛け自身の目を手で覆った。部屋にはprincessの小さい呻き声だけが響いた。