正義
そして、海軍に来てから2年が経った。
「princess、上がな海軍学校に行けってよォ」
アイマスクを付けソファーに寝っ転がるクザン。princessは、その向かいのソファーに座りはい?と首を傾げた。
「お前、大分自分の能力を制御する事が出来るようになったからな。上が海軍学校にでも行ってみれば〜だとよォ」
デカイ体を更に伸ばすクザンにprincessは相変わらずムスッと険しい顔をしていた。
しかし、もう流石に嫌だと駄々をこねるガキではない。だから…
「うん。行ってみる。」
ポツリと言葉を零すとマジで?とアイマスクを上げ自分を驚いた目で見つめるクザン。なにその反応は。
「けど、クザンといるより楽しくなかったら帰ってくるね。いいよね?」
「……ぁあ…良いんじゃねェか」
曖昧ね。
そして、princessは5年間、生活を共にしたクザンの元を離れ海軍学校へ入学した。
しかし、入学初日。事件が起きた。
「海賊なんて、この世にいらねェんだ」
その言葉にピクリと耳を動かす。
princessは今、入学式の最中だった。
そして、今年入学する者達と共に広場の様な所に整列をしていた。
「……海賊いなかったら、この学校とか海軍とか必要ないんじゃない?」
そう言葉を零すと無理やり体を後ろへ向けさせられる。様々な冷ややかな視線。
「俺、お前知ってるぞ。元海軍大将”裏切り者”Ms・D・ハナの娘なんだってな。」
ざわめき出す広場。
princessは表情一つ変えることなくただそれを言った人物を目に捉えていた。
「海軍の裏切り者の血を引いた娘が何でのうのうといるんだ?ハハッ、可笑しいぜ。」
自分を悪く言うのは良い。しかしここにいない母の悪口を言われるのにprincessは唇を噛み締め怒りを抑えた。しかし、それを楽しむように言葉は途切れることはなかった。
「私、知ってる事ある。この子、元々赤髪海賊団だったんだって〜。」
「四皇だぜ。悪魔だ。」
「最悪な海賊よ。」
女の子の言葉に更にざわめき出す広場。
すると、先ほどprincessに嫌な言葉を吐いた男の子がフッと笑みを浮かべた。
「赤髪海賊団?所詮、海賊だ。あんなクズ共!この世にいらねェ奴ってのはアイツらの事を言うんだ!」
男の子の言葉に、そうだそうだと同意の声を上げる広場。princessはその言葉に更に怒りが込み上がる。
「悪く…言わないで。」
拳を固め震えながら言葉を吐くprincessにニヤリと笑い言葉を続ける男の子。
「船長は、確かシャンクスって言ったか?海賊になるなんて馬鹿だな!考える事がクズだ!あいつこそまさにこの世にいらない人間の象徴だ!!」
ガハハハと大きく口を開け笑い声を上げる目の前にいる奴。princessは、すでに我慢の限界だった。
「ママを…シャンクスを…海賊を馬鹿にしないで!!!!」
バッと顔を上げキッと睨みつけ怒鳴り声を上げたprincess。
すると、それと同時に突然、その広場にいた者達はバタバタと倒れ始めた。
そして海軍学校の上官達は数名、それに耐える事が出来たが意識は朦朧としていた。
「”覇気”だ……!」
上官の1人がそう呟くと他の上官達は顔を青ざめた。
「この歳で…か….?」
そして瞬く間にそれは海軍本部へ流れた。
「なぁに!?princessが、覇気を…?」
既にその力が…と頭を抱え渋々何かを考えるセンゴク。そしてガープはせんべいをムシャムシャと食べながら豪快に笑っていた。
「ハハハッ!流石、princessじゃ!」
「笑い事ではないぞ!ガープ!クザンを呼べ!」
「はいはい〜、もう来てますよォ」
ガチャっとドアが開き頭をボリボリとダルそうにかくクザン。
「princessは、覇王色の覇気を持っている…!しかしまだ上手く操ることは出来ないだろう」
「つまり、あれかァ、以前の生活をまたすると?」
「そういう事だ。」
クザンはセンゴクの言葉にフウと一息吐きそしてドアの方へ向かった。
「おい!クザン!聞いてるのか!」
背後からするセンゴクの声にクザンは、はいよ〜と手を振りながらその部屋を後にした。
……
「……クザン。」
アイマスクを着け、見えない視界の中耳に響いた声。その声にクザンはアイマスクを外し目を向けた。
「princess、随分と早いご帰宅じゃないのォ」
「…1秒でも早くあそこから離れたかった。……ただいま。」
ポツリと言葉を零すprincessの表情はどうも悲しそうな顔をしていた。なぜ、覇気が使えたのか。この悲しそうな顔をする原因がそこにはあるのだろう。そうクザンは思いあえて何も聞かずprincessの頭に手を乗せた。
「おかえり、princess」
そしてクザンは体を起こし背を伸ばしてからソファーに座りなおした。その隣にちょこんと座るprincess。
「…嫌な事言われた…そしたら、皆んな知らない間に倒れてた。」
ソファーに手を掛けうんうんと聞くクザン。
「私、この力、操れるようにしたい。」
princessは、ゆっくりとクザンに目を向けた。そして、その目は本気だった。
その日から3年princessはクザン監視の元、覇気を操るまで身に付けた。とても早い成長に海軍本部は、ざわめいた。そしてその事から海軍本部が下した答え、それは、
「princess、お前さんは今日から俺の部下及び海軍”中将”だ。まあ、主に、俺の部下としての仕事が多いけどねェ」
だらけきった正義を背に書類が山積みの机の前の椅子に腰掛けるクザン。
「こんな短期間で中将って、良いの?」
「まあ、次期って意味も込められてんだァ。」
なるほど…と納得した素振りを見せるprincess。
「まあ、おめでとう。」
そう言いクザンは立ち上がった。それを不思議そうに見つめるprincess。するとクザンはprincessに「背中〜向けてェ」と、その言葉の通りにクルッと背を向けた。バサッと肩に重みを感じた。
「これ…正義の?」
クザンの方を見ると、珍しく骨格を上げ小さく笑っていた。
この日、princessは正義を背負ったのだ。
「princess、上がな海軍学校に行けってよォ」
アイマスクを付けソファーに寝っ転がるクザン。princessは、その向かいのソファーに座りはい?と首を傾げた。
「お前、大分自分の能力を制御する事が出来るようになったからな。上が海軍学校にでも行ってみれば〜だとよォ」
デカイ体を更に伸ばすクザンにprincessは相変わらずムスッと険しい顔をしていた。
しかし、もう流石に嫌だと駄々をこねるガキではない。だから…
「うん。行ってみる。」
ポツリと言葉を零すとマジで?とアイマスクを上げ自分を驚いた目で見つめるクザン。なにその反応は。
「けど、クザンといるより楽しくなかったら帰ってくるね。いいよね?」
「……ぁあ…良いんじゃねェか」
曖昧ね。
そして、princessは5年間、生活を共にしたクザンの元を離れ海軍学校へ入学した。
しかし、入学初日。事件が起きた。
「海賊なんて、この世にいらねェんだ」
その言葉にピクリと耳を動かす。
princessは今、入学式の最中だった。
そして、今年入学する者達と共に広場の様な所に整列をしていた。
「……海賊いなかったら、この学校とか海軍とか必要ないんじゃない?」
そう言葉を零すと無理やり体を後ろへ向けさせられる。様々な冷ややかな視線。
「俺、お前知ってるぞ。元海軍大将”裏切り者”Ms・D・ハナの娘なんだってな。」
ざわめき出す広場。
princessは表情一つ変えることなくただそれを言った人物を目に捉えていた。
「海軍の裏切り者の血を引いた娘が何でのうのうといるんだ?ハハッ、可笑しいぜ。」
自分を悪く言うのは良い。しかしここにいない母の悪口を言われるのにprincessは唇を噛み締め怒りを抑えた。しかし、それを楽しむように言葉は途切れることはなかった。
「私、知ってる事ある。この子、元々赤髪海賊団だったんだって〜。」
「四皇だぜ。悪魔だ。」
「最悪な海賊よ。」
女の子の言葉に更にざわめき出す広場。
すると、先ほどprincessに嫌な言葉を吐いた男の子がフッと笑みを浮かべた。
「赤髪海賊団?所詮、海賊だ。あんなクズ共!この世にいらねェ奴ってのはアイツらの事を言うんだ!」
男の子の言葉に、そうだそうだと同意の声を上げる広場。princessはその言葉に更に怒りが込み上がる。
「悪く…言わないで。」
拳を固め震えながら言葉を吐くprincessにニヤリと笑い言葉を続ける男の子。
「船長は、確かシャンクスって言ったか?海賊になるなんて馬鹿だな!考える事がクズだ!あいつこそまさにこの世にいらない人間の象徴だ!!」
ガハハハと大きく口を開け笑い声を上げる目の前にいる奴。princessは、すでに我慢の限界だった。
「ママを…シャンクスを…海賊を馬鹿にしないで!!!!」
バッと顔を上げキッと睨みつけ怒鳴り声を上げたprincess。
すると、それと同時に突然、その広場にいた者達はバタバタと倒れ始めた。
そして海軍学校の上官達は数名、それに耐える事が出来たが意識は朦朧としていた。
「”覇気”だ……!」
上官の1人がそう呟くと他の上官達は顔を青ざめた。
「この歳で…か….?」
そして瞬く間にそれは海軍本部へ流れた。
「なぁに!?princessが、覇気を…?」
既にその力が…と頭を抱え渋々何かを考えるセンゴク。そしてガープはせんべいをムシャムシャと食べながら豪快に笑っていた。
「ハハハッ!流石、princessじゃ!」
「笑い事ではないぞ!ガープ!クザンを呼べ!」
「はいはい〜、もう来てますよォ」
ガチャっとドアが開き頭をボリボリとダルそうにかくクザン。
「princessは、覇王色の覇気を持っている…!しかしまだ上手く操ることは出来ないだろう」
「つまり、あれかァ、以前の生活をまたすると?」
「そういう事だ。」
クザンはセンゴクの言葉にフウと一息吐きそしてドアの方へ向かった。
「おい!クザン!聞いてるのか!」
背後からするセンゴクの声にクザンは、はいよ〜と手を振りながらその部屋を後にした。
……
「……クザン。」
アイマスクを着け、見えない視界の中耳に響いた声。その声にクザンはアイマスクを外し目を向けた。
「princess、随分と早いご帰宅じゃないのォ」
「…1秒でも早くあそこから離れたかった。……ただいま。」
ポツリと言葉を零すprincessの表情はどうも悲しそうな顔をしていた。なぜ、覇気が使えたのか。この悲しそうな顔をする原因がそこにはあるのだろう。そうクザンは思いあえて何も聞かずprincessの頭に手を乗せた。
「おかえり、princess」
そしてクザンは体を起こし背を伸ばしてからソファーに座りなおした。その隣にちょこんと座るprincess。
「…嫌な事言われた…そしたら、皆んな知らない間に倒れてた。」
ソファーに手を掛けうんうんと聞くクザン。
「私、この力、操れるようにしたい。」
princessは、ゆっくりとクザンに目を向けた。そして、その目は本気だった。
その日から3年princessはクザン監視の元、覇気を操るまで身に付けた。とても早い成長に海軍本部は、ざわめいた。そしてその事から海軍本部が下した答え、それは、
「princess、お前さんは今日から俺の部下及び海軍”中将”だ。まあ、主に、俺の部下としての仕事が多いけどねェ」
だらけきった正義を背に書類が山積みの机の前の椅子に腰掛けるクザン。
「こんな短期間で中将って、良いの?」
「まあ、次期って意味も込められてんだァ。」
なるほど…と納得した素振りを見せるprincess。
「まあ、おめでとう。」
そう言いクザンは立ち上がった。それを不思議そうに見つめるprincess。するとクザンはprincessに「背中〜向けてェ」と、その言葉の通りにクルッと背を向けた。バサッと肩に重みを感じた。
「これ…正義の?」
クザンの方を見ると、珍しく骨格を上げ小さく笑っていた。
この日、princessは正義を背負ったのだ。