海楼石
それから少しして、見張りをしていたルフィの声が船に響いた。
「おーーい!!海に何か浮いてるぞ!」
「遭難者発見!直ちに救助せよ!」
ルフィの言葉にいち早くチョッパーは船底に降り、後に続くようにルフィとprincessも海へと続く扉を開けた。大量の漂流物と丸太に掴まる遭難者は今にも流れていきそうだった。
「ああっ、流れていっちゃうよ!!」
チョッパーがそう言うとルフィはすぐにゴムの腕を伸ばした。
「まかせろ!」
ルフィがニッと笑ってそう言ったが
「なんだか力が抜けるぅ〜」
何故か力を無くしてしまったルフィ。
すると後から来たサンジとウソップが助けに入る。
「ルフィ!まだ手離すなよ」
「私に任せて!」
サンジとウソップがその伸ばされた腕を代わりに引っ張る中、自身の能力を使い波を動かすprincess。
やっと引き上げた男はかなり大きく、腕には大きな義肢がついていた。
皆で協力して男を座らせてから、チョッパーが診察を始めた。
「しかしでけェ爺さんだな…。」
「どうだ?生きてるか?」
サンジとウソップの問いかけに、チョッパーは遭難者の胸に当てていた聴診器をはずして答えた。
「気を失ってるだけで命に別状はない…。ただ、このお爺さん、ずいぶん心臓と肺が弱ってるんだ。」
「また厄介なもの拾ったんじゃないの?」
心配そうなナミの横で、princessも眉間にしわを寄せ男を観察する。
「…!この義肢もしかして…」
「んっ…!」
princessがぽつりと口にすると同時にロビンは小さく呻きをあげふらりと立ちくらみを起こした。
「海楼石でできてるわ。」
やっぱりと深くうなずき再度男を見るprincess。
「そうか!だからルフィ掴んだら力が抜けちゃったのか」
「海楼石でできた強力な武器なんて…」
「「「かっこいいなぁ!」」」
「違うでしょ!!」
目を輝かせる男たちに怒鳴るナミ。
「ナミさんの言うとおりだ。海と同じエネルギーを発する海楼石…そんなもん、お前ら能力者を仕留めるために作られた武器だぞ!」
「敵かもね。」
princessが少し声のトーンを下げ口にする。
「悩むなら捨てちまえ」
「バカか!それはそれで出来るワケねェだろ」
「そんなことできないよ!」
ゾロがきっぱりと言えば、何かとツッコむウソップそしてチョッパーが反論した。
「治してやった途端、お前を殺すかもな?」
ゾロが凄めば、チョッパーは青ざめビビりながらも強く言った。
「だけどおれは医者だ!見捨てられない!」
仲間たちの迷う表情を見上げるチョッパー。
しかし、ルフィの明るい声が、暗い空気を切り裂くように響いた。
「治してやれよ、チョッパー!」
ルフィの言葉に見上げるチョッパー。
ルフィはニカッと笑った。
「もし敵だったら、おれがブッ飛ばしてやる!………それでいいな!」
「うん!ありがとうルフィ!」
ルフィの言葉に仕方ないというような表情を浮かべる仲間たち。
その中でただ一人、princessは気を失っている大男にただならぬ威圧とどこか懐かしさを感じ取っていた。
「おーーい!!海に何か浮いてるぞ!」
「遭難者発見!直ちに救助せよ!」
ルフィの言葉にいち早くチョッパーは船底に降り、後に続くようにルフィとprincessも海へと続く扉を開けた。大量の漂流物と丸太に掴まる遭難者は今にも流れていきそうだった。
「ああっ、流れていっちゃうよ!!」
チョッパーがそう言うとルフィはすぐにゴムの腕を伸ばした。
「まかせろ!」
ルフィがニッと笑ってそう言ったが
「なんだか力が抜けるぅ〜」
何故か力を無くしてしまったルフィ。
すると後から来たサンジとウソップが助けに入る。
「ルフィ!まだ手離すなよ」
「私に任せて!」
サンジとウソップがその伸ばされた腕を代わりに引っ張る中、自身の能力を使い波を動かすprincess。
やっと引き上げた男はかなり大きく、腕には大きな義肢がついていた。
皆で協力して男を座らせてから、チョッパーが診察を始めた。
「しかしでけェ爺さんだな…。」
「どうだ?生きてるか?」
サンジとウソップの問いかけに、チョッパーは遭難者の胸に当てていた聴診器をはずして答えた。
「気を失ってるだけで命に別状はない…。ただ、このお爺さん、ずいぶん心臓と肺が弱ってるんだ。」
「また厄介なもの拾ったんじゃないの?」
心配そうなナミの横で、princessも眉間にしわを寄せ男を観察する。
「…!この義肢もしかして…」
「んっ…!」
princessがぽつりと口にすると同時にロビンは小さく呻きをあげふらりと立ちくらみを起こした。
「海楼石でできてるわ。」
やっぱりと深くうなずき再度男を見るprincess。
「そうか!だからルフィ掴んだら力が抜けちゃったのか」
「海楼石でできた強力な武器なんて…」
「「「かっこいいなぁ!」」」
「違うでしょ!!」
目を輝かせる男たちに怒鳴るナミ。
「ナミさんの言うとおりだ。海と同じエネルギーを発する海楼石…そんなもん、お前ら能力者を仕留めるために作られた武器だぞ!」
「敵かもね。」
princessが少し声のトーンを下げ口にする。
「悩むなら捨てちまえ」
「バカか!それはそれで出来るワケねェだろ」
「そんなことできないよ!」
ゾロがきっぱりと言えば、何かとツッコむウソップそしてチョッパーが反論した。
「治してやった途端、お前を殺すかもな?」
ゾロが凄めば、チョッパーは青ざめビビりながらも強く言った。
「だけどおれは医者だ!見捨てられない!」
仲間たちの迷う表情を見上げるチョッパー。
しかし、ルフィの明るい声が、暗い空気を切り裂くように響いた。
「治してやれよ、チョッパー!」
ルフィの言葉に見上げるチョッパー。
ルフィはニカッと笑った。
「もし敵だったら、おれがブッ飛ばしてやる!………それでいいな!」
「うん!ありがとうルフィ!」
ルフィの言葉に仕方ないというような表情を浮かべる仲間たち。
その中でただ一人、princessは気を失っている大男にただならぬ威圧とどこか懐かしさを感じ取っていた。