セカン島へ


海列車から流れる景色を楽しそうに眺めるチョッパー。同じように景色を眺めるprincessに笑みを浮かべ、princessもそれに応えるかのように笑みを浮かべる。


「そうだ。ルフィ!それにゾロ、ブルック!お前ら顔が割れてんだ。情報集めはおれたちに任せろ。ねぇナミすわん、ロビンちゅわん、princessちゅわん」

サンジが語尾にハートを浮かべそう言うと、ナミが咄嗟にその案を却下した。

「あんたもダメよ、サンジくん!顔が割れてるのもケンカっ早いのもダメ!」」

「ええ〜!!!」

「情報集めは私たちに任せて?サンジ達はリベンジのために体癒しときなよ」

ナミの言葉に絶望するサンジに励ますように首をかしげお願いするprincessにパッと顔を上げるサンジ。

「レディのご要望なら。」

「…単純なんだから…」

princessに強い眼差しを向けるサンジに呆れたようにぽつりとつぶやくナミだった。

「まぁprincess言う通りだな。せっかくの温泉だ。戦いの前に体でも癒しとくか」

「はいはい。新しい服のコーディネートは私にお任せください」

皆思い思いに言葉にする中列車は島、セカン島へと到着した。列車から跳ねるように飛び降りるチョッパーは賑わう街に目を光らせる。

「じゃあ皆、海軍に見つからないでね!一時解散!」

「「おー!!!」」

princessは一味より一歩先に出たチョッパーを胸に抱えた。そして一味はそれぞれの役割を持ち街に繰り出したのだ。