趣味


「また、やってるんですか?」


私の船長。それは憧れでもある、そして四皇であって最強の生物と呼ばれている。しかし、この人の趣味それは、”自殺”だ。


またか。とため息を吐きながら痛さで頭を抱える船長の元へ寄る。巨人ほどあるその大きな体を目の前に緊張しないわけがない。

今日は、飛び降り”自殺”。

「‥princessか。頭はこんなにも痛ェのに死ねねェもんだな‥!」


どうやら、頭から落ちたらしい。

怖い顔して子供のように言う船長に私は眉を下げ苦笑いを浮かべる。いくら死ななくても痛々しい事をしている身。正直心配なのだ。

そんな事を思い不安な表情を浮かべていると、突然船長の大きな手が伸びてきた。

その意味を私は知っている。そしてそれは私にしかやらない。

口元に笑みを浮かべその大きな手の平に乗る。
そして私の目線と船長の目線は同じになり、私は船長の長く伸びた髭を強く引っ張る。

だって、私のこの小さな体の力の強さなんてあなたの大きな体に敵わないでしょ?

「痛ェ」

それなのに反応してくれる船長。私は笑ってしまうのを堪え、少ししかめっ面を浮かべる。


「もう、”自殺”なんて言う趣味やめませんか‥?いくら巨体で頑丈な船長でも、私は心配です。」



もし、趣味の”自殺”で下手して船長が死んでしまったら。そう考えていると悲しさが襲いかかる。
すると船長はう~んと何かを考えるように眉をひそめた。


「‥princessを不安にさせるのは嫌だなァ。‥‥少し回数を減らすかァ」


そんな船長の言葉に、私は困った様に笑みを浮かべた。



突発的に思いつきました。口調とか全くわからんたんって感じなので感です。