◆世迷い子あとがき的な
あとがき的なことを書くことが久しぶりすぎるのと、気持ちとしてはまだ書かないといけないのが残っているので全然終わった気がしないけれど、これも区切りなのだと自分に言い聞かせて、各話のあとがきというかなんかそういうアレ。
各タイトル、実は『赤系統の色』+『カタカナ三文字』の縛りだったのですが、肉色パルフェ回でカタカナ三文字が早々に破られ三音縛りに変更、さらに雪色ハイド回で素で赤系統縛りを失念していたので無彩色まではオッケーという具合にルールをねじ曲げてきた過去があります。
毎回お話のタイトルを考えるのがしんどいから縛り付けとけば楽になるだろ、と考え出した頃に書き始めた思い出。放置期間含めて五年がかりだよ。
ちなみにイメージソングというかインパイア元はご存知、ごーごーないぱぱの『ふたしかたしか』です。
私の書く明智天海のお話八割これ。つべにあがっているので全員聴いてください。
【紅色シネマ】
乾燥して唇がよく切れるので、鉄分補給の永久機関について考えていた気がします(うろ覚え)
あと私の書くお話はキスよりも、痛みと血がセットの咬み付く方が多いです。これはテストに出ます。性癖だからです。
【死色ルーム】
映画をほんのり扱う以上、ホラーは外せないだろうという信条の下、大学の七不思議ってあんまり知らないからあったらいいな、って思いながら書きました。
畳の下には取れない血脂がずっと浮いている。学校が予算ケチらなければ床材張替くらいしただろうに、畳を貼り付けて隠しちゃったから、この死んだ女学生はここから離れられず成仏できない。
元は箱入り娘のため、部屋でいかがわしい気配を察知すると、事が済むまで隅っこでうずくまる。かわいそう。
いつも夢主を見ているのは、自分は周りに煽動されて嫌でも死ぬしかなかったのに、光秀のために何度でも死を選べる夢主が羨ましいから。
余談ですが、部活棟のホラーは私の出身校からインスパイアされております。うちの部活棟、『映る』らしくてどこにも鏡ないんですよ。
【肉色パルフェ】
喫茶店が桃を丸ごと使ったパフェ出しててバズってた思い出。岡山の白桃は美味しいなあ〜〜〜〜! 食べられる宝玉。
史実の光秀幼名についてはどうも裏が取れないので話半分にしておきつつも、桃丸という音がとてもかわいいのでそうであってほしい。
「良いと思うわよ、桃丸ちゃんって。魔除けの桃から生まれた死神、っていう最高に冗談キツいところが」これめっちゃ好き。
【深緋ハート】
光秀の性事情はその他に頓着しないが故に爛れていてほしい、という願望と、洋画ホラーだとセックスするカップルから死ぬよね、っていうのを入れたかった。
夢主は光秀が誰とやろうが全然気にしないけれど、それが気にくわないな、という光秀回。
【雪色ハイド】
大人になっても年甲斐もなく雪合戦したいよォ〜〜〜〜!という願望が滲み出ている。
特性ゆきがくれを発揮する光秀と、自分の本当の精神的な支えを無くすことに怯える夢主回。
ここでなんとなく夢主と光秀の前世が違う時軸なのを示していたお陰で、今年書ききることができたといっても過言ではない(フワッとしか設定を覚えていなかった)(最低)
【朱色フール】
前回が何気に大晦日の話だったので、もう成人式回やるしかないだろ……という若干強迫観念に駆られながら書いた回。
ハレを書くぞ!って意気込んだら夢主がだんだん馬鹿を装えなくなってきて、この辺から『次どうしよう……』と頭を抱えていました。
私はただ、光秀とB級ホラー映画を観て暇潰しする日常シリーズを書いていたかった筈なのに……。
【鈍色ロンリー】
シリーズ完結を意識しだした頃。
実は光秀だと思っていた者は天海でした回。
なんならもうこれの次で終わらせる気だったのに、ここからどうにも畳めなくて三年……四年も空いたの!? えっ。ばさら5が出ても良い頃では??? まだなんですかC@PC○Mさん???
【回想ハンド】
本編完結させなきゃ……久しぶりに烏城熱が高まっている今のうちに……!
という衝動に駆られて、でもその前に一回くらい過去編書きたいな〜〜〜〜と寄り道をした回でした。本編作業から逃げるな。
本当は先に過去回想として本能寺での末期を書きたかったけど、書いたら満足して完結させられなさそうだったので、桶狭間回で濁した。
光秀が夢主を探しにきたのは公による命だけれど、そうでなくても死体を持って帰る気で探していたよ。自分が見つけた玩具のくせに公に気に入られてむかつく、という嫉妬と、こんなつまらない戦場で死なせるのは惜しいしもっとこいつで遊びたい、とかそういう……。
夢主はなんだかんだこのとき見捨てられなかったのをずっと憶えている。
【鴇色ブレス】
土岐と時と鴇の洒落。
勝家友情出演&シリーズタイトル回収回。
原作4において自身のアイデンティティに苛まれつつも烏城と安土城を反復横跳びしていた明智天海なので、何遍も死んだ後の今生なら両立して生きていけるだろ、という強気。いけるいける。何故なら信長公がもういないので。
現時点で、まだ出ていないけど(完結後に更新予定)天海を支える金吾と再会済み。
後は光秀を肯定する夢主の選択がどうしても必要だった。
眼球舐めとかいう特殊性癖を入れたのは完全に思いつきなのですが、互いに思いがなければ触れられない粘膜なのでキスよりは向いているし、でも普通にものもらいになりそうだなあ、って思います。
【回想ヘッド】
なんかもう勝家を愛でたい感情が爆発して書いた。
どんなに踏みにじられてももはや心が動かない可哀想な勝家が好き。当時のお酒はまだ清酒じゃなかったよなあ〜〜〜〜?
夢主の頭と態度が今よりかなり悪いのは、光秀の下で適材適所化された結果。
もうお分かりかもしれませんが、夢主の言う「むかつく」は「羨ましい」「秀でている」「すごい」に全て変換可能な強い憧れです。
「殺したい」もまたフィジカルな意味ではなく「負かしたい」の強い意味として使っています。言葉を知らない馬鹿でいたい。馬鹿であれば構ってもらえるから。
光秀が夜中にヌンと出てきたのは、夢主の帰りが遅いのと、どうせ城内で迷子にでもなっているだろうから迎えに行こ!あれの所有者だし!という純粋な親切心で、夢主を昏倒させたのは、自分の知らないところで他人と仲良くなっててむかつくなあ、という嫉妬心と加虐心です。夢主の余所見絶対赦さないマン。
【終幕シネマ】
部室退去に伴うシリーズ終幕。
ここまでお疲れさまでした。
夢主が本能寺の焔を一瞬思い出したのは、別の時軸において一回だけ本能寺で光秀を殺せたことがあったから。夢主自身は記憶していなくても魂が憶えている。
そのため夢主は光秀を見下ろす体勢が死んだ光秀を彷彿とさせるから嫌いで、逆に見下ろされる=光秀が少なくとも自分より長く生きることに安心する。
あとは運が良ければ、現代二人生き残ってほしい。
気持ちとしては、夢主はやっぱり光秀より先に何かから庇って死んでほしい。
ここだけ扱った映画をバラすのですが、これはC@PC○M謹製の現在も絶賛シリーズ継続中のみんな大好きバイオハザードが原作の新作映画『バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』です。
良いよなあバイオはまだ続編が出てさあ〜〜〜〜〜ね〜戦国BASARAシリーズは〜〜〜〜〜??? ねえ〜〜〜〜〜〜!!!!
映画は先日4DXで観ました、いっぱい背中から撃たれてたのしかったです。わんちゃん! 実家より何度も見たスペンサー邸! でもあんな新人レオンはいやだ。
【その後】
私がばさらに沼るきっかけになった小早川秀秋回。当初の予定ではもっと早くから登場する筈だったのに、気がついたら最後になった不思議。
この小早川が生きた時軸も過去編でいつか公開できるといいですね……(詰んでる)
後は夢主が就活生になったので、見かねた光秀に温泉旅行に連れてってもらうお話の導入でした。本当は貸切風呂での色々もあったけれど、ない方がまだ潔かったので……別にいちゃいちゃしないし……。
敦盛自体は本当に心の底から光秀に贈りたい言葉ですね。悟りを得てくれ頼むから。そして救われろ。ちなみにこの明智天海は何周も何周も巡っている上で、ようやく今に至っています。そういうお話でした。
夢主は就活成功するといいね!
私は全ての就活生を応援しております。
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