ナナシノナシ子改め、七篠ナシ子。
日本人。女子高生。黒髪黒目、肌は元々青白い。


◆スタンド『レイジー・プレイス』
破壊力  C スピード A
射程距離 B 持続力 C
精密機動性 E  成長性 C
対象を中心に半透明の球状に発現する。鋭い剣先が密集したような凶悪な外見のわりには、それ自体に破壊力はさほど無い。
スタンドの外側のものを全て反射的に跳ね返す能力と、物にくっつく能力がある。
元ネタはCaravan Palaceの「Lazy Place」から。


元々ただの内向的な学生だったが、家族で国内某地を訪れた際に人身売買の犯罪グループに拉致され、売り飛ばされる過程でスタンドが発現。エジプトに辿り着いたのは逃げ続けた偶然。なお、家庭状況は悪かったため、スタンドの発現は時間の問題だった。

自己評価が低く、人間不信で従順を装った反抗的性格。そのくせ、他人から必要とされていたい。褒められることに不慣れなので、たとえ口先だけだとわかっていても信じたくなる。

DIOにそのスタンドと性格を見抜かれて拾われてからは、この人のもとにいればやっと生きていられると信じてひたすら掃除や雑事をこなす。DIOがスタンド使いで吸血鬼だと知らないが、ただの人間ではないのだろうな、と薄々思っている。


フロントは七三分けの、バック肩下ロングのハーフアップ。
好物は温かいもの。DIOに拾われた後に初めて館でテレンスが渡してくれた(その日の残飯)チキンスープが一番のお気に入り。多少のゲテモノは我慢できる。
犬が大小かかわらず苦手。
ペットショップの餌やりと、夜にカトラリーを黙々と磨く時間が好き。
掃除は特に嫌いではないが、男性便所の掃除は誰とも鉢合わせにならないように少し気を使う。
欲心からDIOに近付いているわけではないので、ヴァニラやミドラー・マライヤからの受けは悪くない。
館で働き出してから生気が出てきて、止まっていた生理もきた。健康優良少女。

拾われてしばらくは英語に不安があり、言葉は固く『いかにも和訳しました』感のある科白が多い。館での生活と英語に慣れてきた頃には、多少スラングを覚えたりくだけた言葉遣いになっている。
スタンドさえ出していれば言葉に不自由はないはずだが、持続力があまりないので、結局自身のリスニング・スピーキング能力を伸ばすしかなかった。なお、テレンスの話すアメリカ訛りに成長したので、DIOからは度々『由緒正しいイギリス英語』を話せるように面倒を見られている。

力を『跳ね返す』スタンドなので、力を『吸収する』『受け止める』スタンド相手には不利。


三部軸では、アレッシーとパートナーを組まされて、マライヤがジョセフ・アヴドゥルを、アレッシーがポルナレフを引きつけている間に、ナシ子が承太郎を挑発してわざとスタープラチナを出させ、オラオラッシュをレイジー・プレイスのカウンターで倒すという計画だったが、持続力の無さとスタンド自体の防御力が低かったことが仇となってラッシュの返り討ちに遭いリタイア。SPW財団の病院で身元を保護され、後に主であるDIOが承太郎に倒されたことを知って絶望するが、ジョセフに諭されて真っ当な人間になろうと決める。

四部軸では、DIOを倒した承太郎が苦手なまま、SPW財団員としてジョセフの付き人を務めて杜王町を訪れる一方で、DIOの息子であるジョルノの情報を掴んだために、ジョルノを援助するという形でDIOへの筋を通すべきか否か、人知れず苦悩する。

五部では、ジョルノがマフィアと本格的に接触・入団したという情報を受けて、ジョセフに頭を下げて付き人を辞任。ヨーロッパ・南イタリア支部へと飛び、暗殺チームとパイプを持ってしまうために、パッショーネと護衛チーム両方から攻撃を受けることになる。後にジョルノがボスの座に付き、ポルナレフを仲介に財団と新生パッショーネのパイプ役になる。なお、この時点でナシ子は貯金の数割をジョルノに献金しているが、パッショーネに入ったわけではないので上納金ではないし、ジョルノはナシ子が自分に父を重ねて見ていることにあまり良い気はしていないものの、利用価値はあるので了承している。

六部ではようやく承太郎への苦手意識が無くなりそうになったタイミングで承太郎がプッチ神父によって半死半生になり、ナシ子は財団員として徐倫を手助けするも、世界が一巡したことにより消滅する。


DIOに拾われたタイミングは夏過ぎ。花京院がDIOと遭遇した後。DIOのことは信用はしていないし善人とも思っていないが、多大な恩を感じていて、終身仕える気だった。受けた恩と怨みは忘れない性分。
 

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