SS
×××SS_fgo(clap log.アーサー)
fgo アーサー過去拍手お礼夢。
何もない、平和なある日の午後。特にすることも思い浮かばず、ベッドの端に腰掛けて瞼をつむり、隣に座って本を読んでいるアーサーに寄り添う。ただそれだけで心から幸せだと感じる。ぱたん、と本の閉じる音が聞こえた。
「マスター、」
「何、アーサー?」
ふと瞼を開き視線を向けて問うも返答はない。本を置きふいと一瞬目をそらしたものの、言葉にしなければ伝わらないことをアーサーはもちろん知っている。静かに呼吸を整えると、そっと腕を伸ばし、下腹部――子宮のある場所を軽くおさえられた。
「――……したい」
囁くように言ったアーサーの頬は少し赤く染まっている。突然のことに思わず息を呑み、程なくして自分の頬も自然と熱が上っていく。
アーサーと初めて"そういうこと"をしたのはいつだっただろう。まだ日は浅いが、けれどもアーサーとすることは嫌いではない。むしろ好き、なのかもしれない。でも言葉にしてしまうと好いた者と思われそうだから言わない。そういうことは、アーサーとだけしたいから。しかし、やはり思うだけで口には出さない。言ってしまえば自分の憧れる、そして彼の理想とする淑女(レディ)ではなくなってしまいそうな気がする。
アーサーと体を重ねるのは、皆が寝静まってからすることが暗黙の了解のようなものだった。だから、正直言うとまだ昼間の、しかも明るい時間に求められるとは予想もしなかった。
肩に手を置かれ、のぞくようにしてアーサーは顔を近づけてくる。ちょっと返答に困り、ぽつりと心の声がこぼれた。
「……えっち」
ぴくりとアーサーの体は反応し、ゆっくりと離れようとする。嗚呼違うそうじゃないのと口の中で呟き、軽く頭を左右に振ると、両腕を伸ばしてアーサーの顔を手のひらで包み込む。驚いた色を浮かべるアーサーの唇に触れるだけのキスを一つ。
「いいよ」
強かな瞳の中に映った、照れた笑みを浮かべた自身を見て一気に恥ずかしさがこみ上げてきたが、それもほんの数秒のことで、次にアーサーから落ちてきた深いくちづけにより咄嗟に閉じた瞼によって姿は消えた。視界が暗くなったと同時に体重をのせられ、体は重力に逆らわずに、アーサーとともにベッドへと沈んだ――。
白く汚して
(あなたとならどこまでもおちて、かさなって――)
愛子||181103(title=4m.a)
(2019/07/22/BACK)