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×××SS_dia(結城)

diaの結城くん。
過去拍手お礼夢。
テスト期間に入った為、部活動は休みとなった。そんな休日のある日の昼前。幼馴染の結城哲也から勉強を教えて欲しいとメッセージが届いた。昼食後からで良ければと返事をし、13時すぎに結城の部屋で勉強会をすることとなった。
昼食を食べ終え、最小限の荷物だけを持ちすぐ近くの結城の家へと向かう。インターホンを鳴らすと結城の母が対応し、話を聞いていたのか、ちょっと待っててね、と言われる。数分と経たずに鍵の開く音がした。

「早いな」
「そう? これでもゆっくり来た方だよ」

家の中に通され靴を脱ぐ。二階から結城の弟の将司が降りて来ると、こんにちは、と挨拶をされた。

「こんにちは、将司くん。今からどこかに出かけるの?」
「友達とバッティングセンターに行きます」

すると隣で、バッティングセンターか……良いな、と呟く結城に、わたし達は勉強するの、と痛くない程度で頭に手刀を落としてやる。二人は本当に仲が良いなと将司は微笑む。すると、結城は真顔で当然だと頷いた。

「俺の嫁だからな」
「……え?」
「ちょ!?」

最近、青道高校野球部員達から結城の世話を焼いているからという理由で、何故か"嫁"というあだ名で呼ばれている。面白半分で呼んでいる者も居れば、真剣に捉えて呼ぶ者等、人によっては様々だが、正直反応に困ってしまう。しかも、当の結城は"嫁"と呼ばれる、呼ぶことを平然と受け入れてしまっている。
ちょいと首をかしげる将司に、気にしなくて良いからね、と伝えるも結城は首を横に振る。

「大事なことだからな。将司、これからは義姉さんと呼ぶと良い」
「呼ばなくて良いからね!?」

ぎゃあっと悲鳴じみた声を上げ、ペシペシと結城を叩く。どうして叩くのかと結城はしぱしぱと目を瞬いている。二人が変な攻防を繰り広げていると、将司はこくりと頭を縦に振った。

「それじゃあ、兄貴のことをよろしく頼みます、義姉さん」
「将司くーん!?」

声を荒らげるや否や、結城がグッジョブとでも言うように親指をグッと立てる。それに応えるように、将司もグッと親指を立てた。何故か一気に力が抜け、軽く頭を抑えた。

そんな無邪気に触れないで
(この、天然兄弟……! はっ。それとも、策士兄弟……!?)
(title=確かに恋だった)

(2018/04/13/BACK)