二
竹汀が自身に関して記憶していることは三つきりである。一つ、名を竹汀ということ。二つ、呪術師であること。三つ、魂替えの術式を持つこと。
それ以外のことは残らず分からなくなっていた。一般的な事象は記憶している。言語、常識、法律、交通ルール、冠婚葬祭のマナー、呪術、だがそれをどこでどういう経緯で身に付けたかという記憶の一切が欠落している。感情と背景の結びつかぬ記憶は情報でしかない。竹汀は情報の詰まった何かだ。肉体さえ失った竹汀は何かにすらなり得ない。ただ無味乾燥な情報の凝りだった。
己が何者であるかが分からぬ不安と恐怖は筆舌に尽くしがたい。人の形を持たず、男でも女でもなく、年齢も分からず、他者との関わりも持てず、社会に存在し得ぬ。いっそ自我さえ蕩けて不安さえ感じられぬものになってしまいたいと何度願ったかも忘れてしまった。自死の覚悟も手段も持てず、さりとて記憶を取り戻す糸口すら掴めない。不意に霧散しかねない魂の輪郭を辛うじて留めおくのは竹汀という名と虎杖悠仁を探せというメモ書きに対する藁にも縋るような希望だけだった。
その半分さえ失い、竹汀の精神――などという高尚なものが今の竹汀に内蔵しうるのかは分からないが――は追い詰められた。駅のパウダーコーナーの鏡に知らぬ女の顔が映る。竹汀が女に入り込むことを決めたのに理由はなかったが、強いて言えば最新式のイヤホンを耳に挿していたからだ。女は鏡に向かいながらくっきりした色のリップを塗り直す。竹汀はそれを女の中から眺めた。
女の名前は小西由紀子、一九九五年生まれ。おうし座のO型。幼少期を長野県で過ごし、短大進学を期に上京。その後就職。学生時代から付き合っている恋人との仲は悪くないが、どこか学生気分の抜けない恋人に人知れず不満を抱えている。今日は仕事帰りにずっと憧れていたアクセサリーを奮発して購入することに決め、普段使わない路線を使って渋谷駅まで来ていた。イヤホンから流れるポップスは先月から契約し始めたサブスクリプションで流している曲で曲名も歌手も知らない。明るく軽やかなリズムが鼓膜を震わせる。竹汀は己の輪郭を脅かす他者の情報を努めて無視する。己のことが分からないのに、他人に興味を抱いている場合ではない。
女はイヤホンから流れる旋律に合わせてあやふやな歌詞を口ずさんだ。竹汀は己に音楽に関する記憶がほとんどないことに気が付く。好きな歌の記憶も、ヒットチャートの記憶も、流行ったCMソングの記憶もない。おそらくそれらの記憶から何を好むか、どの程度の年代を生きてきたかの推測が可能だからだ。己の記憶を奪った何者かは執拗に丁寧に己のパーソナリティに関わる記憶を消したようだ。或いは知覚し得ない範囲の記憶をもごっそりと奪われているのだろうか。それすら判然としない。
己が何者であるのか。竹汀が求めているのはそれだけだ。
翌日、竹汀は近隣の図書館の自習コーナーでコンビニのカフェラテを片手にスマホを弄る女子高校生の体を拝借した。駅では誰が何かの目的を持って移動しているとも知れないからだ。目的を持って行動する誰かの体の主導権を長時間奪うことは、呪力のない人間相手でも骨が折れた。なのでなるべく暇そうで、意志の弱そうな人間を選ぶ。選ばれた池田まゆみには申し訳ないが。
休日午前中のハチ公前はそれなりに人出がある。それでも竹汀は姿さえ見ずとも虎杖の居場所がわかる。それほど背丈があるわけではない。派手な身なりをしているわけではない。明るく笑う普通の男子高校生だ。だがその内を流れる呪力の苛烈さは、相対せずとも竹汀が借りた体の産毛を逆立たせた。
スマホに視線を落としていた虎杖に声をかけると、虎杖は一瞬怪訝そうな顔をしたがぱっと破顔する。
「竹汀か! 今度はじょしこーせー?」
「隣を歩いても変じゃない」
自習室を行ったり来たりしてなるべく可愛い子を選んだ。小汚い中年男の体を使って物色したので危うく警備員に摘まみだされるところだったが。竹汀の言葉に虎杖は苦笑する。
「ちょっと緊張するかも」
「小汚いおっさんの方がよかった?」
「いえ、女の子でお願いします」
「よろしい」
竹汀は微笑み、手を差し出す。爪を淡いピンク色に塗った小さな手だ。
「手を繋ごうか?」
虎杖は言われるがままにその手を取りかけ、慌てて手をひっこめた。
「他人の体だろ! 本人の気持ちを無視してそんなことしちゃいけません!」
「いいでしょ、デート気分でいこう」
冗談めいた竹汀の言葉に、虎杖は困り果てたように眉尻を下げる。
「変な意味とか、サベツとかそういうんじゃないんだけどさ……竹汀って女? 男?」
何気ない問いに、腹の底がぐるぐるした。竹汀は少女の薄い腹をブラウス越しに手のひらで撫でる。
「忘れた」
******
二人は電車で南千住駅まで移動した。途中、虎杖が「浅草行きたい」と言うので観光客に揉まれながら雷門の前で記念撮影をする。撮影してあげるからスマホ貸して、と差し出した竹汀の手を虎杖は引き「一緒に撮ろうぜ」とスマホのインカメラの画角に収める。人混みのせいで虎杖の顔の半分は画面の外に消え、急に引き込まれた竹汀は半目だった。自撮りに血道を上げる池田まゆみが見たら卒倒するだろう。
見せたいものがある、と竹汀は言う。それはもちろん雷門でもスカイツリーでもない。竹汀は虎杖を伴い、観光地からどんどん外れた道を選んで歩き出した。観光客と人力車のために丹念に舗装された路面は徐々に荒れ、経年の継ぎ接ぎが目立っていく。建物は細々とし、狭い土地にひしめきあって建ち並びそこに電線が絡みつくように幾重にも張られている。かつて山谷と呼ばれた寄せ場には今も安価な簡易宿泊施設が並ぶ。そのディープな街並みのさらに路地裏、変色した白い壁の小さなビルに竹汀は足を踏み入れる。旅館の看板は出ているが、フロントは無人であった。竹汀は迷いのない足取りで毎回動くか不安になるエレベーターのボタンを押す。
狭い箱に二人で乗ると、竹汀の鼻先に男性物の整髪料のにおいがかすめた。
「目が覚めたらここだった」
竹汀は軋むエレベーターを降りながら言う。虎杖は慌てて竹汀の後を追いながらそれを聞いていた。
「それ以前の記憶はない」
長く薄暗い廊下は漬物のような妙なにおいがした。素っ気ない戸板が無機質に規則的に並ぶさまは監獄のようだった。古びた擦り硝子から差し込む陽光は心許ない。竹汀は503号室のドアに手をかける。施錠はしていない。施錠したところで鍵を持ち歩くことの出来ぬ体である。連泊中にルームクリーニングが入るような大層な宿でもない。
四畳の狭い部屋に敷きっぱなしの布団。嵌め殺しの窓。廊下のにおいに鼻に皺を寄せていた虎杖はそれをかき消す室内の異臭に鼻と口を押さえた。それを見て竹汀は肩をすくめる。
「におう?」
「夏場の生ごみをマイルドにしたやつ」
「これでも掃除したつもりだったんだけど」
ドアを閉めるから、と室内に招き寄せられた虎杖は不承不承ながら靴のまま部屋に入り込む。背後で重たげなドアが音を立てて閉じる。空気の流れが滞る室内でいっそう臭気が濃くなったような気がした。
竹汀は敷きっぱなしの掛け布団を靴を履いたままの足で蹴飛ばす。湿り気を帯びた布団はもったりとした動きで払いのけられた。露わになった敷布団は大きく焼け焦げている。焼け残った布団は大量の血液を吸ってゴワゴワになっていた。部屋の異臭は血液が腐ったにおいだ。虎杖は「うえ」と嫌悪の声を漏らす。
「どう思う?」
竹汀は虎杖に尋ねる。
「やべえね」
口呼吸の鼻声でそれだけ返ってきた。竹汀はどうしようもないので笑うだけ笑った。
「やべえよね」
虎杖はドア横の換気扇のスイッチを何度も押すが、換気扇が回る気配はない。
「この布団で目覚めたらどうなると思う?」
「悪夢の続きだと思って二度寝する」
「正解」
けらけらと笑う竹汀の笑い声を虎杖の声が遮る。
「一回! 一回外出よう! 俺ちょっと……吐き気がそこまで来てる」
うぷ、と虎杖が小さくえずいた。ただでさえ異臭の漂う室内でさらに嘔吐されてはたまったものではない。竹汀は慌てて虎杖を部屋の外に押し出した。足早にビルを出て、言葉少なに明るい表通りまで歩いていく。道行く人間の顔つきや身なりが変わってきたところで、虎杖は肺の中身を全部吐き出すような溜息をついた。それを合図に二人は路地の入口に足を止めた。
「なあ、あれって竹汀の体が誰かに怪我させられて連れ去られたってことだよな?」
「強烈な血便を失禁して、それを隠そうと火をかけたのでなければそうだと思う」
竹汀の軽口を虎杖は無視する。まだ鼻の奥にあの部屋のにおいがこびりついているような気がして顔をしかめる。
「竹汀、俺くさくねえ? なんかにおい染みついてねえ?」
伸ばしたパーカーの袖を突きつけられ、竹汀は目を丸くした。遠慮がちに袖口のにおいを嗅いだ。安い柔軟剤のにおいがする。
「多分大丈夫」
言いながら竹汀は虎杖を指先で呼び寄せる。無防備に近寄る虎杖の肩に竹汀は手をかけ引き寄せる。こういうとき、においはまず髪の毛につく。髪に顔を近付けにおいを嗅ぐと、エレベーターの中で嗅いだ整髪料のにおいがした。合成香料の青リンゴの香りだ。それにまぎれてうっすらと腐臭がする。あー……、と竹汀は呻いた。
「今日はよく髪を洗ったほうがいいよ」
「マジか、そうする」
至近距離で目が合い、虎杖は気まずそうに身を引いた。竹汀はちょっと笑って虎杖の肩から手を放す。
「可愛い女の子でよかったでしょう」
竹汀の言葉に虎杖は小さく唸ると、髪の毛を掻きまわしながら三歩程後ずさった。
「俺がモテないからって……!」
「ははは、これからこれから」
華奢な誰かの手がぱしぱしと虎杖の背中を叩く。虎杖が唇を尖らせながら「いくつだよ」と呻くので竹汀は「忘れた」と答えた。
厭なもの見せてごめん、奢るよ、と竹汀はドリンクスタンドを示す。鰻の寝床のような細長い店は、人一人が立つのがやっとのようなカウンターと長居には向かないテーブルとイスが狭苦しく配置されていた。
「奢るって言ったって……知らない女の子の財布じゃん」
「何か問題が?」
「問題しかねえだろ」
誰にでもなれる竹汀にとってみれば誰の財布から金が出て誰の財布に移ろうが大した意味は無い。だが虎杖にはそういうわけにもいかないので、自分の財布を出す。
「竹汀は何飲む?」
「大丈夫、ありがとう」
短く断られ、虎杖は「あ、そう」と言いながら自分の分だけ注文した。さほど待たずに提供された500mlのペットボトルと同じくらいのサイズのプラスチックカップを大きな手で受け取っている。竹汀は先に席に着き、それをぼんやりと眺めていた。
「腹へらねえの?」
背の高い椅子に座りながら虎杖が言う。小柄な池田まゆみの体に椅子の背は高すぎて、ベージュのストラップパンプスを履いた足の爪先がぷらぷらした。ショッキングピンクの派手なストローが虎杖の唇に咥えられる。
「へらない。自分の体じゃないから」
「あ、そりゃそうか。でもこれ美味いよ」
「味もしないし」
「マジか、キッツいなそれ」
正確には、体が味覚を感じていることは分かる。だがそれはやはり己の肉体で味わうのとは性質が違う。他者の肉体を経由したそれに喜びも感動もない。ただの情報だ。
「じゃあ俺食レポすんね」
ストローの端をゆるく噛みながら虎杖が言う。竹汀はそれの意味がよく分からず首を傾げた。虎杖は構わず言葉を続ける。
「えーっと、まず、一口目はミルクティーって感じ。めちゃくちゃ甘い。キャラメルみたいな」
「え、うん?」
虎杖が難しい顔をしながらもう一口カップの中身を吸い上げる。一口で大きなカップの水面が五センチは下がった。
「なんか……こう……クリーミーで……」
「うん」
何度もストローに口をつけながら、虎杖はコクがあって、後味が、とどこかのグルメ番組で聞きかじった言葉を連ねる。竹汀はそれを見ながら「呪術師のくせに優しすぎる」と思った。そうしているうちにカップの中身はみるみる減っていく。
「そんで……」
「うん」
「……これ全部飲むと結構飽きる」
それを聞いて竹汀は堪えきれなくなって噴き出す。真面目にやってるのに、と虎杖が抗議の声を上げるので竹汀は笑いをこらえて肩を震わせながら「ありがとう」と囁いた。虎杖は空のカップに残った氷を未練がましくストローで掻きまわす。
「魂替えの呪術師の話、先輩にも聞いたけど誰も知らなかった」
先輩、と竹汀は虎杖の言葉を口の中で繰り返しながら眉をひそめる。先輩、呪術のことを聞ける、十代半ば程度の虎杖の外見、それら全てを鑑みて、竹汀は一つの推測に行きつく。
「呪術高専か……」
「あ、そう。言ってなかった? そういえば俺制服着てたことなかったもんな」
はー、と竹汀は溜息をつく。実のところ呪術高専にはあまり関わりたくなかった。保守的で強権的な組織である。記憶を失い他者の体をホッピングする魂替えなどどんな扱いをされるか分かったものではない。それに、自身が善良な呪術師であるかどうかも定かではないのだ。そもそも呪術高専で認知されていないならば正規の呪術師でない可能性が高い。加えて魂替えなどという陳腐な術式ではせいぜいが素人を騙して小金を儲けるのが関の山だ。もしも万が一、己が悪質な呪詛師であったらどうする。呪術高専に助けを求め、そのまま御用、即死刑という事態は避けたかった。尤も近いうちにそんなことを言っていられない事態にはなり得るが。
眉根を寄せて物思いにふける竹汀に虎杖は「え、何かまずかった?」とおろおろした。
「まだ大丈夫」
「全然手掛かりねえし、先生に相談するってのはどう?」
「……それは、ちょっと待ってもらっていいかな」
「構わないけど、なんで」
「自分が極悪呪詛師だった場合を考えてる」
「え、そんなことあんの?」
「ないことはないかも」
竹汀は眉尻を下げて笑う。他にも懸念はいくつかあったが、とりあえず笑って話せるのはそれくらいだった。ああ、と虎杖は腕を組む。
「俺も死刑にされそうになったしな」
あどけなささえ残る唇から吐き出されるにはアクの強い単語だ。竹汀は虎杖の顔をまじまじと見つめ、配管がむき出しの天井を見上げ、次いでもう一度虎杖の顔を見る。
「悠仁の中身のそれのせい?」
「あ、やっぱり分かるんだ」
「分かる。怖くて聞くに聞けなかったけど。それ何か聞いても大丈夫?」
虎杖は「昨日賞味期限切れの牛乳飲んだら腹壊した」というのと変わらぬ口振りで己の内に両面宿儺が納められていること、その経緯を話す。竹汀は相槌さえ打たずにそれを最後まで聞き、池田まゆみの白く小作りな顔を両手で覆った。
「…………そのへんに落ちてるもの拾って食べちゃダメだよ」
「だぁから、やむにやまれずだって!」
言い訳を重ねる虎杖をよそに竹汀は眉をひそめる。己に残された「虎杖悠仁を探せ」というメモ書き。見つけたのは両面宿儺を納められる器としての稀有な肉体。全くの偶然だとしたら、逆にできすぎた話だ。メモを残した誰かは己を両面宿儺に相対させたかっただろうか、しかし何故。メモを残したのはいったい何者だ。
竹汀は不意に眩暈を感じて頭を振る。呼吸を忘れていたらしい。池田まゆみの体を殺すところだった。
「悠仁」
「どうした」
「ちょっと手を貸してもらってもいいかな」
「出来ることはする」
「そうじゃなくて」
竹汀はテーブルの上に投げ出された虎杖の日に焼けた手を指さし、己の手のひらを虎杖に向ける。虎杖はしばらく池田まゆみの小さな手のひらをぽかんと見つめていたが「あ」と言うと己の手のひらをそれに重ね合わせた。
「こういうこと?」
「そういうこと」
竹汀が微笑むと、虎杖はさっと青褪め手をひっこめる。肘がプラスチックカップに当たって融けかけの氷ががしゃと鳴った。
「いま俺に憑りつこうとした!?」
「してない」
憑りつく、と言われ竹汀は多少むっとする。そんないかがわしいものではない、と反発を覚える程度のプライドは残っていたらしい。
「嘘だ! ぜってーした!」
「しないよ、そんなおっかないこと出来ない」
すでに先客がいて、それが特級呪霊で、そこに魂一つで割り込むなど考えたくもない。ただ少し表層をなぞらせてはもらえぬかと思っただけだ。器の縁をそろりと撫でてみたかった。竹汀がそう言うと虎杖は胡乱げな顔を隠そうともせず「ほんとか?」と唸る。
「痛くねえの?」
「痛くない、ちょっとキモチイイ」
「逆に怪しいだろそれ」
「蚊って人を刺すときに麻酔薬成分を打ち込むんだよ、それと同じ」
「後からめっちゃ痒くなるやつ!」
喚く虎杖に竹汀は真剣な顔で「手掛かりが欲しい、お願いします」と頭を下げる。そういう態度を虎杖が無下にはしないことを、この短期間で竹汀は学習していた。思惑にたがわず虎杖は顔をしかめながらも手を差し出してくる。淡い罪悪感が腹の底で揺らめいた。竹汀は虎杖の手のひらに手を合わせ、指を絡める。少年らしい骨張った、だが大きな手をしている。硬い皮膚ごしに体温を感じる。魂の輪郭を緩め、虎杖のものと境を曖昧にする。そこから呪力を細く伸ばし、状態を窺うつもりだった。両面宿儺とて蚊の一刺しのような呪力の行使に気が付きはしないだろう。
ちょっとちくっとしますよ、などと軽口を叩いていた竹汀の目がふっと見開かれる。少女は目の前の虎杖の顔を見、次いで握られた手を見て不思議そうな顔をする。それを見た虎杖は咄嗟に手を振り払う。少女は夢見るような眼差しで「課題終わらせなきゃ」と呟くと席を立って店外に飛び出していった。