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「行くな」

薄暗く冷んやりとした空間の中、目にいっぱいの涙を浮かべながらそう告げたあなたの夢を見たのはこれで何度目だろう。






「鋭ちゃん、おはよう」
「はよー」
「今年こそ同じクラスだといいね」
「中学入ってから同じになったことないもんな〜」

一緒になれるといいな!そう言って特徴的なギザギザの歯を見せながら太陽のように眩しい笑顔を浮かべる彼、鋭ちゃんこと切島鋭児郎とは家が向かい同士で親同士も仲が良いという事もあり、小さい頃からよく一緒に遊んだり、プロヒーローとして活躍する父親の帰りが遅いときには鋭ちゃんの家でご飯をご馳走になったり、その流れでお泊りしたりと、何をするにも一緒だったし隣にいるのが当たり前で、幼馴染というよりもはや兄妹のように育ってきたように思う。


「……あ!鋭ちゃん、同じクラス!」
「おー、やったな!1年間よろしく、なまえ」