もっと遊んで
あれ、どうしてこうなったんだっけ。
口の中いっぱいに入ったもので顎が痛いし、唾液なんて飲み込めなくてボタボタとシーツへ落ちる。必死に歯だけは立てないようにと気をつけて右手と頭を動かすと上から漏れるような息が聞こえた。
「……美里っ」
視線を上に向ければ息がいつもより荒くなっている桐生さんが私を見下ろしていて、見たことない表情をする姿に子宮がキュンと疼いてしまう。血管の浮き出た凹凸に添えるように舌を動かすと、桐生さんの眉間のシワが少しだけ強くなった。
「桐生ちゃんの欲しなったんか」
腟内を指が回り、とある部分をぐっと押された。背中を走る快感に身体が震えて真島さんの指を強く締め付けながらイッてしまった。何度目かの絶頂に腰から砕けそうになるのに、真島さんはそれを許さないかのようにお尻を叩く。
「もう辞めよか?」
「……っ、や、やだ」
口から離して四つん這いの格好のまま振り返り、真島さんの方を見ると背中に覆い被さるように顔を近づけられた。
「桐生ちゃんの、欲しいんか」
「ちが……っ、ま、まじま、さんのじゃ、なきゃ」
ボロボロ涙を流しながら伝えると、目を少しだけ緩く細めたあと「桐生ちゃんのこと、イかしたらんとな」と私の頭を掴んで桐生さんのそれを咥えさせた。
「っ、兄さん」
「あぁ、挿れるのはまだアカンで桐生ちゃん」
「いや、そうじゃなくてだな……っ」
「言うたやろ、可愛ええ犬飼うたて」
なぁ、と声をかけられるが返事など出来るはずもない。桐生さんの内太ももに手を添えて舌を必死に動かす。先の所から形をなぞる様に奥へ咥えて、またゆるりと先へ戻し吸う。再度奥へ進めようとした時、上から押さえつけられた。口や鼻に桐生さんの下生えが当たる。無理だと思っていたそれが強制的に入れられ、思わず嗚咽が漏れた。
「奥まで咥えたらんかい」
耳元で囁く声は低かった。反射的に吐き出そうとするのを止めるように真島さんの手は私の頭から離れなくて、苦しくて、桐生さんの太ももに爪を立ててしまう。
「やめろ、兄さん」の声にパッと手が離れたので、一気に口から離して咳き込んだ。唾液と涙でシーツが汚れ、嗚咽が止まらない。
グズグズと鼻を啜っていると、真島さんの手が私の腰を掴んだ。待って、と言葉にしたが真島さんに伝わることなく、一気に奥へと押し進められた。
挿れただけなのに脳天まで快感が突き通り、声も出せずにイった。余韻に浸る間もなく、ずるりと抜いたあとまた最奥を突く。
「あっ! ああっ、や、やだっ、まっ……ん、いった!」
「好きなだけイけや、美里」
「ひっ、んん、だめ、だめっ」
気持ちいいのが止まらない。ずっと膝が震える。四つん這いの体勢も保てているのか、真島さんが掴んでいるからそうなっているのか最早分からない。
上半身を上げられない。ベッドにうつ伏せたままひたすら与えられる快感を甘受していると頭上から私の美里を呼ぶ声が落ちてきた。鼻につく性の匂いに釣られるように頬に当たる桐生さんのそれを咥えた。
「っ、エエで……」
吐息混じりの真島さんの声が聞こえたと思ったら、桐生さんの両手が私の頭へと伸びて「……悪い」の声と共に奥へいれられた。桐生さんの腰が動く度、喉の奥が押される。ぐっと息が詰まり、ちらりと見上げた桐生さんの顔は雄の目をしていた。
息が出来ない。
口の中は桐生さんのものでいっぱいだし、腟内は真島さんのものが最奥を突く。真島さんの手が、胸へと伸びて揉んだあと頂を摘む。声にならない快感が私を離してくれない。気持ちよすぎて苦しくて、死んでしまいそう。
「はっ、……出るっ」
先に離れたのは桐生さんで、口の中から出されたあと精液が私の顔面に飛んだ。生暖かい液体を感じるが、真島さんから与えられる快感は止まらず、酸素もそこそこに嬌声が口から飛び出した。
「ああっ! イっ、イク! いってる! やだ!」
「そない締め付けんなや、俺もイってまうで」
「あっ、あっ! だめ、だめっ、」
「アカン、出すで……っ!」
押し込まれるように奥にいれられ、真島さんのそれが腟内でピクリと揺れる。深く息を吐きながら数回出し切るように刷り込ませたあと、ずるりと抜かれた。
腟内から精液が出てくるのが分かる。ゆっくりと腰を上げた状態で手を動かし、溢れ出る精液を指で腟内へ押し込めた。
背中越しに見える真島さんの目が変わる。
「桐生ちゃん、まだイけるやろ?」
「……ああ」
「遊び足りんかったみたいやわ」
ひっくり返されて見上げる天井には、雄の目をした真島さんと桐生さん。なんでこうなったのか、もうどうでも良くて。これからの展開に期待してしまい、お臍の奥が疼く。
私は、もっと遊んでと言わんばかりに「わん」と鳴いた。
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