◯高校での一日が終わり、家までの道のりを歩いていた。
わたし苗字名前は、アパートの2階でひとり暮らしをしている。
今日の夜飯はお腹空いてないから食べなくていいやー。とか考えながら203の部屋のドアノブに手をかけた。
ここまでは日常だった。
カギがかかっていないことに気づいてしまったのだ。
バン!
『たのもー!!!』
「うるせぇな。黙れ。」
『はい。スイマセン。ってあれ?この部屋って確かわたしの部屋じゃなかったっけ?』
「なんだ?もうボケがきたのか?悲しいやつだな。」
『いやいや!!まだまだ健康体ですよ!というか、どっちかって言えばジンさんの方が年食ってるから******グギャー!!イタイ、イタイ!!!ミシミシ言ってる!!!』
「************。」
『ちょっともー!さっきので頭の細胞がー!やられたー!20くらい!』
「ものを知らねぇお前に教えてやろう。」
そう言ったジンさんは体が軽くグラつくくらいのパンチをうちの頭にした。
『このパンチが、今日ジンさん優しいって思ってしまうわたしってヤバくないですか?』
「これだけで、数千は死ぬらしいぞ。」
『うそん!?!?!?え、さっきの頭ミシミシ言ってましたよ?あれ?うち細胞、ある?わたし、明日英語の小テストあるんだけどどうしよう。ジンさんのせいで補習かもしれないなー。あーあー。ジーンーさーんーのーせーいーでー*********グギャ!!!いや!!スイマセン!!満点取ってきます。はい。』
あれ?上下関係が出来上がってしまっているじゃないか。