さくらいくん

「また翔ちゃんこんなにお菓子ばっか…」
「だってさ、友達の心配して何が悪いんだよ?!入院で不便なこととかない?!」
「分かった、分かったからお菓子はいらない」
「だって手ぶらってワケには」
「いらない、翔ちゃんが来てくれたら、それで十分だから」
「っ、!」

ねえ、私たちいつまで友達?


***


「どうしたの?」
「いや、明日退院だろ?言い忘れて、さ」
「何?オメデトウ?」
「好きです、付き合って下さい」
「は…?」
「…ダメ?」
「っふふ、」
「笑うなよっ!こっちは必死なんだぞ!?」
「ごめんごめん」
「…明日迎えに来るからな」
「翔ちゃん」
「…!」

ぐっと腕を引っ張って、その赤くなった頬にキスをした
私もアナタのことが好きよ