けんくん

「え、歩いていくんですか?」
「うん。だめ?」
「いえ、ぜんぜん…」

「…少しでも、長く居たいとかおもって、るん、デスヨ?」

「わ、たしも、居たい…です」


少しわざとらしく詰めた距離で、肩がぶつかる。それでも何も言われなかった