ドラマに集中していた私の名を、隣に座る准さんが呼んだ
なんですか、と顔を向ければ、軽く重なる唇
「ん…なんですか」
「テレビしか見ないから」
「だって…」
遮るように再び重ねられた唇を受け入れる
付き合ってもない人にキスする理由ってなんだろう。
キスって、なんとなく
身体を重ねるよりずっと特別な気がして。少し苦手だ
「…するんですか?」
「だめ?」
「…いえ」
何に、スイッチが入ったのかわからないけど人を殺すんじゃないかという目をする准さんを受け入れる。断る理由は、とくにない
***
短編「人はそれを恋と呼ぶ」出会って半年くらいのヒトコマ
この設定が好きすぎて、中編かくか岡田視点をかくか悩んでます
ちなみに作中の裏話で
夢主がバームクーヘンを食べていたのは完全に准さんの影響です。
准さんが夜遊びに来るときいつもバームクーヘンを持ってきてた(増量中)せいで、バームクーヘンが好きなものになっっていったっていう。
無意識に影響受けまくってるんです