春休みに集合




春太が主将を務めた代の南聖中テニス部エース4人。春休みも中盤の今日は久しぶりに集まったようです。

智「つって悠真以外普段から会ってるけどな」
春太「んっとによ」

悠真は春日高校、ほか3人は西星高校。
この4人が彼らが中学時代の南聖中の二大エースだ。北戸野本ペアに、野川浅沼ペア。

このエース4人中3人が、中学の女子テニス部の人と今も付き合っているという中々珍しい光景だ。真司は違うが、これまた最近年上の彼女ができたようで。



悠真「ねえ、そうだ、おとといかな、西星の子と話したんだけどさ。テニス部応援してる子」
智「あ、七星ちゃん?」
悠真「そう。朱里と遊んでたらしくて、鈴音たちがその2人に会って、俺らも呼び出された」
真司「とうとう他校とも知り合うようになったかあの子」

春日高校の2年生4人、マネ2人が七星と話したらしい。

悠真「玲一と何か関係ありそうだったしあの子」

と悠真が言うと、それが初耳だったらしい真司と春太、びっくりしている。

真司「え、そうなの?」
智「ここだけの話、玲一、七星ちゃんに手出しかけたんだって」
真司「あ、玲一の言ってたのあれ相手七星ちゃんだったんだ」
春太「玲一の落ち込んでる理由はそれか。智はそれ知ってるの?」
智「玲一が好きなのも七星ちゃんの心境何があったかも知ってる」

春太「でも言われてみれば司の話の時に玲一も必要以上に話そうとしなかったよね」
真司「あ〜、確かに言われてみれば」

察しの早い2人、すぐ納得したようで。

悠真「司も何かあるの?」
真司「司は一方的な片思い」
悠真「あ、了解」
智「後輩みんな知ってるけど司が面白いから司にはばらしてないらしいよ」
悠真「え、それバレないの?」
智「本人気づいてたら絶対春太か陽介あたりに話されるって」
春太「…たしかに」

司とペアの陽介は、司の一つ下。勿論玲一の話も知ってる訳だが、陽介も結構話を聞くほうらしい。ってのは今はどうでもよくて。

玲一の手を出しかけた件の影響で、七星のほうも玲一を意識するようになろうとしている。こりゃまた、面白い展開。


春太「七星ちゃんからは何か聞いたの?玲一関連のことは」
悠真「んーでも、本人もよく分かってないみたいだけど、玲一のこと頭から離れないとは言ってた」
真司「こりゃどうなるんだろうな」
智「うわー楽しみすぎる」

ちなみに智は前回の遠征の時に玲一本人から打ち明けられた話のようで知っている。



智「ってか、悠真ってもう瑞夏と3年経ったよね」

と話が悠真に変わる。

悠真「先月の話だけどね、お陰様で3年目。」
真司「んっとにラブラブだよな」
春太「どうなのよ、最近は」
悠真「最近は……別に…。でも進路の話するようにはなった」

彼らは新高校三年生。もう進路を確定しなきゃいけない。

悠真は今のところは市内で就職希望。悠真は自動車関係に勤めたいと言っているが、彼女はまだ就職する、としか決まっていないみたい。

真司「悠真たちそのまま結婚しそう」
智「それな」
悠真「あー、結婚か…もうそんな歳か…」
春太「将来子供多そう」
悠真「多そうに見える?」
春太「だってこう見えてあんなことやらしまくってるもんね?」
悠真「うわあ1番言われたくない人に言われた」


こう見えて悠真、彼女と二人きりだとすぐ手を出す人。言って春太も大して変わらないけども。

智「んっとに、野川浅沼はそういうところもずば抜けてるよね」
悠真「智はどうよ」
智「あ、悠真知らないっけ」
悠真「ん?もう済んでる?」
春太「しかもこの話だいぶ前」
真司「復縁してすぐとかじゃなかった?」
悠真「え、そんな前なの」

ちなみに智が結愛と復縁したのは昨年の4月の話です。

悠真「ってか真司は?」
真司「色々あってもう済んではいます。」
智「早いね」
真司「春太よりはマシ」
春太「みんなすぐ俺の扱い悪くなる〜」


真司が彼女と付き合ったのはつい2週間ほど前だったりの話。だからまあ、早いほうだ。

悠真「ちなみにいつなの」
真司「月曜日。春太は成り行きで知ってるけど本当に色々あって。」
春太「あー、結局ゴタゴタはどうなったの」
真司「先輩のお兄さん捕まったからもう大丈夫」
智「え、そんな人だったの」
真司「まーちょっと話すとね…」

真司の彼女、菜々香先輩の身にあった出来事を話す真司。聞いたら聞いたで、とても残酷な話だ。


真司「つーか、汰斗先輩と玲佳先輩の話聞いた?」
春太「なに?またあそこ関係持ったの?」
真司「らしいね。菜々香先輩の兄の騒動あってからまた関わるようになったって」
春太「たしかに汰斗先輩の連絡先くれって玲佳に迫られたわ俺」

智「なんでそこでその2人出てきたの」
真司「汰斗先輩の姉も何か知ってたらしいし、玲佳先輩は菜々香先輩のこと心配してたし。それで。」
悠真「にしてもやっぱり特に南聖の人って感じするよねあの先輩達」

南聖中の人ってやっぱり皆経験豊富なようで。


春太「でも悠真たちほどギャップありすぎるところはない」
悠真「話した人みんなに言われる」
智「てか俺何気に悠真のヤる時の話聞かねえけど」
真司「俺も聞かない」

春太「こいつマジ俺よりやばいから、こいつこそ正真正銘の変態だから」
悠真「否定できないけどそれは」

悠真本人自覚済みのようで。
どうやら、彼女の前ではやばいらしい。


智「悠真たちってどうなの最近。あんま話聞かないから」
悠真「別に何も無いけどさ…。でも瑞夏あいつモテるじゃん、前に森口先輩に1回忠告くらったぐらいだし」
春太「まあ、瑞夏って誰とでも喋るしな」
悠真「むしろそういう奴だから俺も好きになったんだけどな」
真司「悠真女子苦手だったもんね昔から」

悠真が彼女の瑞夏を好きになったのは中学2年の時。元々女子があまり得意ではない悠真だが、そんな悠真と唯一沢山話してくれていたのが女子テニス部だった瑞夏。部活終わりに一緒に帰ろうと誘って、必死告白したらしいが。


春太「でも結局瑞夏も悠真もお互い一筋じゃん、何あっても結局お互いしか見てないじゃん」
悠真「…そう?」
智「中3の時の思い出すわ」
真司「ああ、懐かし」
悠真「嫌なこと思い出さないで」



そして話は春太にチェンジ。
つい数日前、彼女とデートしたようだが。


智「お前らのプリクラ見ていつも思うけど2人ともキスマークばっかじゃん?」
春太「むしろ俺にキスマークが見えない日なんてほぼないけど。消えても見えるところに付けられるから」
悠真「これとか」
真司「これとかね」
春太「うるさいです」
智「さすが池田先生に何回も馬鹿にされただけあるわお前」

春太についてるキスマークを見た顧問の池田先生がバカにしたことあるらしい。どうせ春太だから、みたいなことを。池田先生も若く、1年前に結婚したばかりで、部員のそういう恋バナも聞いてくれる。前に後輩の柊弥が彼女と別れ話が出た時にも相談に乗っていたらしい。


真司「でもこの前の写真見てて思ったけど、いつもより可鈴にべったり触ってない?」
春太「いや、うん。」
悠真「顔赤。」
春太「だってこの前の格好はエロすぎた。見た瞬間襲いたくなったあれは」
智「結局襲ったんだろうけど」
春太「そうなんだけど」

春太はなんだかんだ彼女にベタ惚れしている。中学の時に色々あったからこそ、もう一度付き合ってからはあまり喧嘩もなく、むしろイチャイチャする時間のほうが増えている。


真司「まあだって春太と可鈴って、すぐお泊まりするじゃん」
春太「それはまあ、そうだけど」
智「いいよね春太んち、春太の家族みんなそういうの大好きじゃん」
春太「妹もヤリマンだから、あいつのほうがやばいから」
悠真「やっぱ家族って似るんだね…」
真司「悠真も兄ちゃんやばかったもんね」


悠真もお兄ちゃんは、恋愛面は悪い噂のほうが多いようで。


智「真司の兄ちゃんも好きになったらとことんタイプじゃない?」
真司「そうだねー。兄も好きな子とは付き合ってない時はそんな気配ないけど、好きな子が彼女になった途端すぐ手を出すね。俺も兄に似てんのかなそういうの」

悠真「智はどうなの?何気に末っ子くん」
智「兄ちゃんは大学まで彼女いなかったからあんまり分かんないけど…。姉ちゃんは彼氏とは高1からだから長いし。でも2人ともヤったとかそういう話してくれない」
真司「それ智もじゃない?あんまり広めようとしないし」
春太「未だに付き合ってることすらテニス部以外広まってないからあんまり」
智「いや別に意識はしてない」

みんな結局、家族と似てるんだな。
智のお兄ちゃんは真司のお兄ちゃんの1つ上。智のお兄ちゃんは大学から県外に出ていて、そこで出会った彼女と、大学卒業した今は同棲しているみたい。

真司のお兄ちゃんは白商を卒業してすぐ社会人になり、高校の時にテニス部で親しかった同級生と3年前から付き合っていて、最近彼女の妊娠が分かって近々入籍するみたいだ。


智「絶対真司が一番結婚早いと思うな」
真司「最近皆に言われるけどなんで?」
悠真「絶対兄みたいにでき婚しそうだわお前」
真司「でも逆にでき婚って結婚できる理由になるんだからそれでいいじゃんとは思うけど」
春太「んー多分悠真も気づいたら子供いそう」
智「俺と春太はまあ、4大志望なもので」


智と春太は大学への進学を志望。春太に至っては成績も良い上に部活でも有名人。智は小学生時代から有名人だから、高校入学の時も色々とあったみたいだけど。

真司も就職希望。悠真同様、自動車整備士になりたいみたい。真司の彼女も1つ上で今春から社会人。こりゃ、楽しみだね。


悠真「俺ら多分数年後に集まってもこういう話しかしなさそう」
春太「だって面白いからね」
智「今度はテニスしよ?コート開いたらテニスしよ??」
真司「久々に打ちたいねー、元ペア同士で」