進路の話




3年生に上がり、部活にも集大成を迎える中、彼らには進路選択のリミットも迫っている。部活終わりにもチラホラと、進路の話をしている3年生。


航大「って、華月はもう緑陽行きは決まってるもんな」
華月「いや、それもあるけど元から市外行きたかったし」

華月の彼女は1つ上で、この春からこの地を離れ、スポーツの専門学校のアスレティックトレーナー学科へ進学したらしい。

智「華月ってどういうとこ行くの」
華月「考えてるのは歯科技工士の専門学校」
瑛太「って考えたら市外出る人は出るんだなーって」
華月「平田先輩も緑陽の短大行ったし、薫先輩も北春日の工業の専門学校行ったしね。」
智「笹倉先輩もだし、高倉先輩と森島先輩は市外の大学だし」

でもこの春卒業した先輩の中で市外に出た先輩はこの5人だけだ。


優聖「ちなみに市外出る予定の人はどれだけいるの」
春太「俺は東陵学園大の人文学部」
司「やっぱ春太は4大行くよな」
春太「1番の理由は部活やりたいってだけ。」

大学のソフトテニス部も高校とは違うところもあり、かなりおもしろい。東陵学園大学のソフトテニス部には、今年、高倉先輩も入部している。

智「春太なら緑陽大行っても良さそうなのに」
春太「まあ緑陽も英文の学部もあるけどさ…」

緑陽大は県内の大学で1番強い大学だ。毎年数々の大会で上位を占領している。県外からの選手も多く、高校ではインターハイに出場した選手も沢山いる。最近は、県内の強豪、北陽学園高校や星の里高校からの進学も増えている。
西星高校からも2人、先輩がいるが、彼らとは被っていない先輩だ。


司「俺もやっぱ大学で続けるべきかなー、」
優聖「西星大行けば?」
司「いやーそれなー、でも行きたい学部ないんだよなーって」
春太「じゃあ市外行くしかだよねお前」
智「んー、それだったら北陽とかじゃない?」
司「いいかもしれないけど市外出るつもりなかったんだけどなー、作業療法士の資格も市内で取れるとこあるし」

どうやら部長が1番進路に迷ってる様子。市内の専門学校へ進むか市外の大学に進んで部活に入るか、本人にとっては究極の選択。それかいっそ、別の道に進むのもありなのかと考えている部長。


智「ちなみに俺の行きたい大学軟式ない。」
真司「結局兄ちゃんと同じとこにするの?」
智「学部は違うけどそのつもり。俺は心理学部」

智の行きたい大学は、ソフトテニス部がない大学らしい。勿体ないけど、将来の進路のためなら、仕方ない。



晴日「就職する人いないの?」
真司「俺就職ー」
竜也「俺もかなー、あと3組2人も就職するって」
大紀「いや工業科で決まってないの俺だけかよ」
航大「大紀結局どっちだっけ?」
大紀「いやー、薫先輩のとこ話聞いてたらいいなーって思うけどまだ進学かも決めてない」

就職か進学で迷っている大紀。でも、どちらにせよ、市外に進みたいし、進学するなら薫先輩の進学先がいいなとは思い始めている。



春太「てか航大は結局公務員?」
航大「受かればね……」
華月「いやあ、航大だからね」
智「公務員ってもいっぱいあるけど」
航大「んー、みんなに伝わる説明するなら、今年詩春先輩が行ったようなところ」
春太「自衛隊とかそういう系かと思ってた。智也も自衛隊だし」
航大「んー、自衛隊も考えたけどね」

真司「俺の兄ちゃんも公務員だから給料いいからねー金持ちになるよー。」
司「じゃあOB会航大の奢りな、3年部員全員分」
航大「死ね、司に奢る金は無いからな」


ちなみに真司の兄ちゃんは警察官。


春太「つーか、瑛太は?」
瑛太「西星大の経済」
智「答えるのはや」
瑛太「推薦で行くなら西星大だねって言われたし市内だしテニス続けれるしいいかなって。でも就職もいいかなって最近思ってる」

瑛太は商業科。の中でも成績はトップ。中学時代も成績良く、春太ともあまり変わらない。まあ、春太は普通科だから、比べようもないんだけど。


晴日「よくみんな4大行く気あるよねー」
瑛太「それ智也も同じこと言ってた」
大紀「あいつ大学行く頭ねーだろ」
瑛太「なのに公務員受けるってね」
智「あいつはなんとかなる。きっと。」

ちなみに智也は今日、病院に行ってるので部活には来ていない。

真司「晴日は短大だっけ」
晴日「うん、地元の短大行くー。」
優聖「結局地元戻るんだね晴日」
大紀「俺むしろどんどん地元離れてくわ」
晴日「地元が一番。」
華月「珍しいよね、わりと」
晴日「色々と考えたけどねー、」

優聖「みんなもう決めてんだなー」
智「優聖まだ迷い中?」
優聖「や、とりあえず国際大のオーキャン行ってからちゃんと決める」


優聖はまだ迷っている。最近は国際大の観光学部も考えている。とりあえず、グローバル系に進むみたい。

春太「颯は商業系だっけ」
大紀「え、初耳、どこの学校行くの?」
颯「指定校で行けるし西星大かなって。商学部の商業科。」
瑛太「仲間いたわ。俺は商学部の会計科」
颯「まじか、瑛太と大学まで一緒かよ」
瑛太「テニス部入ろよ?一緒になるから」

瑛太と颯は幼稚園からずっと同じだったりするのだ。中学時代は瑛太が怪我をするまではペアだった。

智「んで、滝下は…?」
峻希「ん?」
華月「話聞いてた?進路の話してた」
峻希「あー、緑陽の情報専門学校かなーって考えてる」
颯「どういう系行くの?」
峻希「IT系。」
華月「あーなんか滝下好きそう」

パソコンが得意らしい滝下くん。


航大「とりあえず進路頑張るかー。」
真司「一番心配なのお前」
春太「それは分かる」
司「留年もギリ回避だったのにな」
航大「それ以上は禁句で」