2つのカップル
瑛太が彼女の七葉と2人で遊びに行っている時の話だった。
この日は春休み。そして教科書販売の日。知り合いだらけだ。
七葉「ねえ、菅沼碧斗くんって瑛太の仲良い友達だよね?」
瑛太「あー、そうだよ」
七葉「彼女できたとか言う?」
瑛太「いるらしいねー、この前見た」
七葉「やっぱり?これじゃない?」
七葉がスマホの画面を見せる。インスタグラムで見つけたらしい。
七葉「この女、中学一緒だし」
瑛太「そうなの?どういう人なの?」
七葉「ヤリマンのクソビッチ」
瑛太「…何そのひどい説明」
七葉「本当に嫌いだもんあいつ」
瑛太「七葉の嫌いは相当なものだと思うけど」
七葉「んー、あんま思い出したくない話なんだけどね」
と、七葉は中学の時にあったことを説明してくれる。どうやら、七葉の当時付き合ってた元カレと、色々あったらしい女の子なのだ。それで七葉と大喧嘩し、それっきり。
瑛太「七葉にそんなことあったって話実は聞いてたけどその女が今はすがぬーの彼女だったという訳か」
七葉「いやまて知ってたのかよ」
瑛太「んー、いつか忘れたけど華月が言ってた」
七葉「いやーなんでも喋るなあの人ー!」
瑛太「いいじゃん別に」
七葉「てか知ってたなら言ってよ!」
瑛太「いや思い出したくないかなーって思って」
んっとまあ、こんな会話でもラブラブしているように見えるこの2人。
瑛太「あ、うわー、」
話していると、瑛太は突然誰かを見つけたようで。
瑛太「あれー、春太じゃん」
春太「うーわ、見られたくない人に見られた」
瑛太「いやひどくない?そして俺も同意見だわ」
春太「瑛太もちゃっかり彼女連れかよ」
そう、春太と、その彼女がいた。
春太の彼女の名は可鈴。東商の新3年生。
可鈴「え、七葉じゃない?!」
七葉「やっぱ可鈴だよね?」
なんて可鈴と七葉が話している。
瑛太「え、2人知り合い?」
七葉「オーキャンで同じ班で仲良くなった!」
世の中せまいもんだ。まさか、ここも繋がりあったとは。
そして、4人行動することになった。その場のノリというものだ。
春太「にしても西星多いなやっぱ」
七葉「さすが教科書販売日…西星の人数も多いから余計…」
春太「俺クラスの人に会いたくないんだけど」
可鈴「なーにを今更」
春太「クラスの女子苦手なんだよなー。」
瑛太「よく言うわ」
春太「E組女子誰いるか考えてみろ」
七葉「…たしかにE組女子は正直強烈……」
春太「しかも女子で南聖だったの莉音しかいない」
可鈴「莉音いるだけまだいいじゃん」
春太「ガチで莉音しかちゃんと喋れない」
春太が高校で女子と絡まなくなったのも、クラスの女子苦手なところが大きな原因だ。莉音は小学生の時から同じで、可鈴とも仲の良い友達だ。
七葉「瑛太は誰にでもフレンドリーだよね」
春太「先輩にも後輩にもね。すぐ仲良くなるし」
七葉「そのコミュ力本気で分けて欲しい」
瑛太「七葉だって後輩に 憧れです!みたいなことよく言われるじゃん」
七葉「でも人見知りは変わらないんだわ!」
確かに瑛太は、部活でも学科でも、先輩後輩関係なく友人が多い。特に学科の先輩は。
可鈴「てか瑛太くんて中学どこ?」
瑛太「第二中だよー」
可鈴「二中かー。」
春太「斗弥くん二中だよね」
可鈴「春太も自ら斗弥の話持ってくるようになったよな」
春太「いやでも恨みとかは全くないからね!かっこいいし面白いし」
七葉「え、宏斗くんのお兄さんの?」
瑛太「あれ七葉知ってたの?」
七葉「だって今沙羅先輩と付き合ってない?」
瑛太「そう!」
可鈴「え、彼女いるの…?」
春太「言わなかったっけ」
可鈴「聞いてねえよ」
その斗弥くん、可鈴と春太は2年前に深く関わったことのあるようで。
瑛太「でも珍しくラブラブなんだよね、斗弥先輩にしては」
春太「俺もびっくりだわ」
可鈴「あの人しばらくまともに恋愛しなくなった理由、私思いっきり原因なんだけどね」
春太「正直俺も」
2人は、瑛太達に2年前にあったことをここで話した。
七葉「でも沙羅先輩って恋愛とか積極的なタイプじゃないとは思うけど…」
瑛太「確かにね、」
春太「宏斗曰く、自学で運転一緒になって知り合ったみたいよ」
瑛太「なるほど自学か」
可鈴「斗弥ってその場にいる人とすぐ仲良くなるもんね…」
瑛太「俺も結構親しかった。斗弥先輩の弟が俺の後輩なのさ。中高と。」
可鈴「やっぱり?斗弥の弟が西星のテニス部なのはびっくりだけど」
ちなみに宏斗のことだ。宏斗は兄と違い、今まで恋愛とか考えてこなかったが、ここ最近彼女ができたという。
春太「俺も宏斗にその話聞かされたからね。でも考えてみりゃ2人とも名字 大宮 だからさ」
七葉「世の中ってせまいね…なんか共通の人って多いからさ」
瑛太「多分数えてもキリないよね」
本当だ。他にも色々と、共通の人が多いんだろうな、この4人の中でも。この4人皆、顔広いしね。
他にもたくさんの話をした4人。だが七葉は夕方からバイトのためここで解散だ。
瑛太「じゃあまた今度は4人で遊ぶか!」
可鈴「今度はカラオケ行こカラオケ!」
どうやら今後もこの4人が集まりそうです。