星華中組の下校時


部活終わりに一緒に下校していた星華中出身の3人。そういえばと泰聖は、思い出したことがあった。

泰聖「そういえば優聖先輩って恋愛は順調なんですか」

優聖は長年片想いしている女の子がいる。でもその女の子はバドミントンの全国選手で、高校も部活に入るために江南市にある星の里高校で寮生活をしている。

優聖「順調も何もないわ」
華月「え、大丈夫だよね?」
優聖「大丈夫だけどそれ以上何もできないし、最後に会ったの冬休みだし」
泰聖「でもあと少しの辛抱じゃないですか」
優聖「やっとだよーって。」


でも長期休みで汐音が帰省する時には必ず1回以上は会っていたみたい。
何故これ以上何も出来ないのかと言うと、汐音の入っている部活での決まり事の中に、男女交際禁止、とも含まれているるしい。過去に先輩が問題起こしたおかげで。


華月「連絡は取ってるしょ?」
優聖「取ってるよ。むしろ連絡取ることくらいしかできないもん」
華月「それわかるー。」
優聖「泰聖はいいよねそうやって」
泰聖「なんで俺最近みんなの標的になってるんですか」
華月「ラブラブじゃん」


華月も華月で春からひとつ上の彼女と遠距離恋愛中だ。

泰聖「華月先輩は次いつ会うんですか?」
華月「専門学校のオーキャン行く日に家泊めてくれるから来月」

宿泊代がかからないからと、今後も数々ある試験の日も家を泊めさせてもらうみたい。華月の親が勝手に了承を得てたみたいだが。


優聖「華月もまだ会える遠距離だからいいよね」
華月「優聖に言われちゃ何も言えない…」
泰聖「汐音先輩って大学どこにするとかもう決まってるんですか?」
優聖「あー、西星大だって、県内の大学でバド部強いの西星大だし、入りたい学部もあるからだって」
泰聖「あ、良かったですね!」
華月「だから優聖は何しても市内に残りたいのか」
優聖「そういうこと。でも俺西星大に入りたい学部ないのが残念」


優聖が進みたい学部はグローバル系だ。優聖もまだ行きたい大学は決まっていないが、西星大にはそういう学部がなかったりする。でも市内に残りたい1番の理由はこれみたい。


華月「優聖ほんとに頑張ろー。あと10ヶ月ぐらいの遠距離」
優聖「その前に俺はあと2ヶ月耐えなきゃ。」
泰聖「汐音先輩の解禁いつなんですか?」
優聖「インターハイ終わってからだって。でも国体も決まってるけど部活としてはインターハイで引退してるから関係ないみたい。」
華月「さすが全国選手は違う…」

そう。汐音ちゃんは全国選手なのだ。そして先日行われた国体予選でのダブルスで見事優勝したみたい。昨年も国体選手に選ばれていたらしい。

泰聖「汐音先輩って県外の有名大学行っても活躍しそうですけどね、小学生の時から全国大会行ってますし」
優聖「うんなんかそんな話も来てるみたいだけどね、将来は地元で看護師やりたいんだって」
華月「汐音の母さんも看護師だしね。俺の母さんと職場同じだし」
優聖「え、それは初耳」
華月「言って俺の母さんも職場変えてまだ3年とかだけど」

ちなみに星華小の近くにある大きな病院らしい。華月のお母さんと汐音のお母さんは配属先も同じの整形外科らしい。


泰聖「長い間片想いし続けている先輩ほんとに尊敬しますわ」
華月「それ分かる。凄いよね」
優聖「いや俺も告白して片想い終わらせようとしてた!でも終われなかった!」
泰聖「しかも良い方向へ」
優聖「俺多分片想いして5年経つと思う」
華月「中学の時は告白しないって言い切ってたのにね」



優聖が汐音を好きになったのは中学二年生の時の話。告白したのは昨年の夏。ダメ元で言ったのに、まさかの返事が返って来たらしい。「来年の夏まで待ってて」って。


泰聖「マンガに出てきてもおかしくない展開」
優聖「たしかにありそう」
華月「でもさ、マンガにありがちなことも現実で起こる可能性もなくはないんだなって思うよ」
泰聖「意外といますよねこの部活でも」
優聖「確かにね…」



と、優聖は華月に1つ聞きたいことがあるみたい。

優聖「華月って歯科系だっけ、専門学校」
華月「もともと医療系にしようかなーって思ってて、いくつかオーキャン行って決めたんだけど、市内の専門学校だと衛生士のほうしかないからね。」
泰聖「だから市内にはしなかったんですね」
華月「それで緑陽の専門学校のオーキャン行った時に担当してくれた男の先輩から色々話聞いて、ここにしようって決めたのさ。しかもその先輩、春日高校の硬式やってた人だから絢音つながりで連絡先も頂いてるし。」

華月が入学する時にはもう既に卒業している先輩だが、華月の彼女の部活の先輩ということで、今も学校のこと聞いたりなどやり取りしているみたい。


泰聖「華月先輩も進路のこと結構熟知しているみたいですね」
華月「何も考えないで損はしたくないからね」
優聖「華月の性格的に華月っぽいやり方だけどね」

華月は先を考えて行動するタイプ。テスト勉強もちゃんと手を抜かない。


泰聖「俺も進路とか考えないとダメですね」
優聖「大学で続ければいいのに」
泰聖「大学でテニス部入るつもりですよー。でも進学したい学校とか学びたい学部とか一切決まってませんね」
華月「オーキャン行けオーキャン。お前なら緑陽大行っても大活躍しそう」
泰聖「そもそも市外出るかから考えてます…。西星大もあるし。そこまで春華と続いてたらの話ですけど。」


泰聖の彼女、春華はこの春から大学生だが、市内の大学へ進学しているのだ。だから余計に市外へと離れたくない気持ちもあるみたい。

泰聖「でも春華には、せっかくの大学なんだから行きたいとこ行けって言われてますし」
優聖「いい彼女さんだね」
泰聖「だから余計に迷うんですけどねー。」

まあ、まだ泰聖は2年生。ゆっくり進路のこと考えて行って下さいな。



星華中出身組、他にもまだいるが、やはり星華中は仲良し。こうやって色々な濃い話も先輩後輩関係なくできて。