歩夢の誕生日
6月16日は、1年生の三原歩夢の誕生日。中学時代に南聖中を県大会団体優勝まで導いたチームの主将だった歩夢。
そんなことはさておき、今日は天気も良く、部活は昼からだけど、朝から柊弥、泰雅、陽介、歩夢、哉斗で集まっていた。というのも、柊弥が集めたメンバーだ。
星華公園の中のベンチに集合。
泰雅「なんでこのメンツに俺呼んだのさ」
柊弥「暇そうだったから」
泰雅「いやふざけんな、せっかく寝てたのに」
そう、みんな陽介と柊弥からの着信で起こされて起きてしまった人だ。
歩夢「なーんで16歳初日に聞いた声が柊弥先輩なんですかねー」
柊弥「俺からの誕生日プレゼント」
歩夢「いや気持ちわる…なんでもないでーす!」
歩夢の髪の毛を引っ張りかけた柊弥。と、そこで陽介がスマホを構えた。
柊弥「ちょっとそれ俺の役目」
陽介「いや面白かったからつい」
いつもならスマホ構えて写真や動画を大量に撮っているのは柊弥。陽介がやると柊弥も反抗したくなるみたい。
哉斗「柊弥先輩のフォルダってどんなもんなんですか」
泰雅「なんか面白い動画残ってる?」
柊弥「えーめちゃくちゃあるよー。いつだかの陽介が作るとき騒ぎまくったお好み焼きとか」
陽介「それも残ってんのかい」
柊弥「あと入学前に西星のメンツで遊んだ時の泰聖と玲一のハグとか」
泰雅「それ王様ゲームの時の?」
陽介「なつかしいそんなのやったわ」
柊弥たちが入学前に、春休みに西星へ部活に行った帰りに西星へ入学するメンバーがみんなで柊弥の家に集まって、騒ぎまくった日の話だ。
哉斗「わー、長島先輩めちゃくちゃ髪長い」
泰雅「髪の毛長すぎて頭髪検査早速引っかかってからずっと短いよねあいつ」
陽介「次の日異常に短くしてきたからなあいつ」
歩夢「確かに中学の時わりと長めだったイメージ…。」
西星高校は頭髪検査が厳しい。1度怒られたら二度と同じことで怒られたくないタイプの泰聖はわりと頻繁に髪の毛を切っている。春休みはわりと長めだったかな。とか。
柊弥「2月に歩夢と千葉と泰雅とカラオケ行った時の歩夢の滅びの歌もあるよ」
歩夢「それ消してくださいって言いましたよね?」
哉斗「あーれはひどかった」
と、陽介は突然走り出した。
陽介「みんなこっちこーい!」
泰雅「何なんだよいきなり」
歩夢「じゃあ1番最後にすべり台登った人が鬼で」
陽介「ちょっとまてよ!!」
歩夢の言葉に走り出したみんな。先に違うところにいた陽介が1番遠い。
陽介「歩夢てめえふざけんなよ」
歩夢「がんばってくださーい!」
哉斗「何鬼っすかー?」
柊弥「増えでよくね?」
突如に鬼ごっこが始まった。陽介はすぐに歩夢を捕まえた。
陽介「俺からの誕生日プレゼント*」
歩夢「うわーいらな…」
陽介「せっかくの俺の愛をこめた…」
歩夢「遠慮しまーす!」
陽介「てめえ誕生日だからって調子のんなよ!」
歩夢「えー?」
なんて言いながら2人は走る。歩夢はすぐ近くにいた泰雅を狙い、泰雅は捕まった。
一方陽介も柊弥を捕まえたようで。残りは1人。
泰雅「んじゃあ、千葉いくか」
陽介「よーし!」
と、4人一斉に哉斗を狙う。と、逃げ回ってる哉斗は突然、何も無いところで転び出した。
柊弥「おまえマジ最高かよ」
歩夢「はい、ターッチ」
哉斗「くっそー!ダサい捕まり方したー!」
哉斗は砂まみれ。これから部活だというのに。
公園で遊んだ後は昼ごはん。公園の近くにあるレストランに入った。
柊弥「部活前に外食とか部活死にそう」
哉斗「吐き出さないでくださいね」
柊弥「ワンチャン俺ならありえるよ」
陽介「柊弥けっこう体弱いよねテニス部の中では」
柊弥「んっとさー。一年前とかテニス部で高熱流行ったら俺もなるし、すぐ風邪ひくし、インフルは中学から毎年かかるし、5月の大会なんて雨でやられて結果最悪のゴールデンウィークになったし」
そして腹痛もわりと多い柊弥くん。兄二人は全然そうでもないんだけど、なぜだろうか。
泰雅「そういえば七星と玲一どうなったか知ってる人いない?」
歩夢「ん?進展あったんすか玲一先輩」
陽介「でも川岸先輩は七星に振られたらしいよ」
泰雅「あ、まじ?」
どうやら泰雅、陽介や柊弥が県大会へ行っている時に七星から相談を受けたみたい。って、10日ぐらい前の話だけど。
柊弥「でも玲一最近なんか調子良いよね、関係あるかは知らないけど」
泰雅「ならいいんだけど。いや、玲一に返事してないのに川岸先輩に告られたってあいつ騒いでたもん」
哉斗「陽介先輩たち遠征いってる時の部活にいた人みんなその話知ってたりしますよ」
陽介「まじ?知らないの県大会組だけ?」
その日、七星は部活にお邪魔したようだ。先生がいない自主練の日だったのもあるんだけど。
みんなが大体食べ終わると、食後のデザートがやってきた。歩夢以外はみんな知っているが、歩夢だけ知らない。
ここのレストランは誕生日サプライズもやっていて、予約をすれば誰でも大丈夫なのだ。それで柊弥は企画をしていた。
プレートには、「あゆむ誕生日おめでとう」と文字の入っている。フルーツケーキだ。
歩夢「え、うそ、ありがとうございます!!」
と、歩夢は写真を撮り出す。
柊弥「んじゃ歩夢、笑顔でいってみよー」
と柊弥は歩夢の写真を撮った。
歩夢「えー、なんか、ありがとうございますわざわざ…」
とても喜んでいる歩夢。
彼らはこの時は知らない。この日の部活がとてもキツいメニューだということを。