安藤怜央と先輩3人
緑陽市にある白石工業高校。学年別大会が終わって3年生は完全引退して1週間、そして2年生の安藤怜央は数日後に県大会を控えてる中だが、怜央は3年生の先輩である大倉渉太、白松風斗、金坂光留の3人とご飯を食べに来た。
その学年別大会の遠征時に発覚した話がある。怜央に彼女がいること。どうやら渉太が怜央と一緒の時に出くわしたみたいで。相手は栄高校のソフトテニス部マネージャーで、白石工業のみんなも前に可愛いと噂をしていた、2年生の清水美彩のことだ。
怜央が心を許したこの3人なら話していいかな、と思ったみたいだ。この人、どちらかというとこの3人とずっと一緒だったから。
怜央「んーまあ、大倉先輩のせいで一瞬で部内に広まりましたけどね」
渉太「え、俺のせい?」
風斗「でもその後西区祭り一緒にいたじゃん」
怜央「風斗先輩は急におどかすのやめてくださいね。島澤先輩は唖然とするし」
風斗「あのあと島ちゃん萎えてたから、安藤に彼女できたのかって」
先週末にあったお祭りで怜央は彼女である美彩と一緒に行ったみたい。まあ、会う人には会ったので、クラスの人や部活繋がりの人などにもびっくりされた。
光留「もしかしてあれから仲良くなったの?」
怜央「あー、先輩が二人きりにしてくれたおかげで」
光留「いやあれただ俺がもうすぐ試合だからお前ら二人きりにさせただけだし」
渉太「光留なんか知ってんの?」
光留「あー、春季の時にね」
怜央の彼女との出会いは、4月後半に行われた春季地区大会での出来事らしい。
怜央「俺と金坂先輩がたまたま落し物拾ったわけで、それを西池先生に預けたんですよ。その後にファイルの落し物ありませんでした?って栄のマネから聞かれて、先生のとこ連れてった、それだけですよ」
彼らの顧問である西池先生は地区高校部の役員のえらい役割の人らしいので、怜央たちは先生にすぐ預けたと言う。
光留「ほんとは俺も付いてくべきだったんだけど俺もう試合近づいてたから安藤に任せたんだよね」
渉太「それで恋愛に発展してるあたりウケる」
怜央「その時に話してて同い年ってわかって、それから俺がツイッターをフォローしにいって、ラインも交換してーみたいな」
風斗「安藤のくせにやるな」
渉太「ほんとそれな」
怜央「まあ、今まで女子とは縁なかったもので。」
工業高校、しかも怜央の学科には女子はいない。まあ、1つ上に姉がいるので女慣れてないというわけではなかった。
怜央「俺部活やめたい連呼してた時期あったじゃないすか。あの時相談のってくれたのが美彩だったんですよ?」
渉太「今でも安藤の部活辞めたいは聞くけどな」
光留「でも前ほどではなくなったよな」
怜央「先輩いないと俺のモチベ上がらないっす。」
風斗「一兎が引退したから、今の部員1番先生と相性悪いのは安藤」
怜央「俺もう人間として見られてない気がしますわ。」
怜央は顧問の先生との相手が悪い。怜央も先生を嫌ってるんだけど。ちなみに怜央の先輩であり、風斗のペアだった赤島一兎も主将ながら先生との相性は悪かった。
と、怜央は突然話を変える。
怜央「ところで風斗先輩ってヤったことあります?」
風斗「へ?」
怜央「へ?じゃなくてありますよね??」
風斗「いやお前知ってんの?」
渉太「その前に顔でバレバレ」
光留「ごまかしてんなこいつ」
風斗「いや、まあ、正直あるけどさ」
怜央「あー、やっぱあるんですね」
隠そうとしたはずが一瞬にしてバレた模様。
怜央「って、栄高の方々から聞きましたが」
風斗「あー、元カノとやった話?」
渉太「え、あの人?白井ひなた?」
風斗「そう。中学から付き合って1年の夏に別れた人。」
怜央「この前の遠征の時に白井先輩からぶっちゃけられたって美彩言ってましたけど」
光留「え、まじかよお前」
風斗「つって最近の話だよ?」
渉太「まじで?」
風斗が同じ中学で、中学から高校1年の夏まで付き合ってた女の子、白井ひなたちゃん。3年生で、栄高校のソフトテニス部の女子キャプテンもやっていた。
風斗「お前らだから話すけどさ。つい先月ぐらいにさ」
怜央「うわあ、プレイボーイ」
風斗「でも俺の初経験その時だから!」
渉太「白工テニス部に童貞卒業してんの山上くらいだと思ってた」
怜央「先輩ならわんさかいますけどね」
光留「しかも高校の時点で」
彼らの先輩たちはイケメン多いわ、工業高校生なのに女子と絡み沢山あるわで。
渉太「てことは結局磯田とは何も無かったの?」
風斗「あの人にはキスはしたけどそれからは流石に拒まれて、てか逆にそれが理由で音信不通になった」
怜央「先輩それは自爆しましたね」
光留「純粋だからそういうの聞かないんじゃないか…あの人は」
風斗が春頃に関係のあった女の子は、渉太と光留の中学の同級生。風斗は好きだったみたいだが、どうやら振られたっぽいようだった。
風斗「だから逆にひなたは俺と別れてから色んな男とエッチしてるからね」
怜央「風斗先輩多分ひなたさんのほうが合ってると思いますよ」
光留「もうひなたちゃんと付き合えば?」
風斗「余計なこと吹き込まないでよー。俺明日も会うんだからー。」
怜央「ああ、ヤるためだけに会うんですねわかります」
風斗「やかましいわ」
可愛い顔してプレイボーイなんて、世の中意外と沢山いますからね。
風斗「って言う安藤も早く童貞卒業できるといいね」
怜央「あ。すいません、もう卒業してます」
3人「は?」
怜央「しかも1か月前とかの話だし」
渉太「そもそも俺らが安藤に彼女いるって知ったの先週だし」
光留「いやそれな」
風斗「でもまあ安藤はすぐ手だしそう」
怜央「その予想当たってますわ。正直言うと俺二人きりのとき触りまくってるし、それが発展して最後までやってますねいつも」
渉太「安藤はただの変態だろ」
怜央「うへへー。」
怜央は普段の発言も汚い。でもまあ最近はあまり欲求不満なことは言わなくなったが…そういうことだ。
渉太「じゃあこの流れで俺も相談ある。」
光留「あら珍しい」
渉太「いや、俺の女友達の彼氏が何度も浮気してるくせに別れてくれないって。その人暴力とか平気で奮ってくるらしいし、ヤる時も人のこと考えてくれないって」
怜央「いますねー。そういう人」
渉太「うん。だから協力してって言われたから、まあ浮気で返したら?って話して、相手ぐらいならなっていいよーみたいなことは言ってんのさ」
光留「ちなみに誰なの」
渉太「花音」
光留「んじゃあいくら渉太でもそういうわな」
渉太「中学の時好きだったからね」
どうやら渉太の言う女の子は中学の時に好きだった女の子らしい。光留もその辺は知ってるので納得している。
風斗「でももう浮気ってやっちゃったら完璧浮気になるからそういう場合はやるしかない」
光留「たしかにそこまでいっちゃ完璧アウト」
怜央「相手がどんな人かわからないけど今の話聞いてる限り大倉先輩も命消える可能性ありますよねそれ」
風斗「じゃあ他に何かある…?」
渉太「何もないんだよそれが」
ちなみに渉太のいう女の子の彼氏は同い年らしい。緑陽南高校みたいだ。
光留「でも渉太は想像つかない」
渉太「まあ、花音のためになるなら俺は何でもするけどねー。あわよくば俺のものになっても…」
怜央「うわあ、めちゃくちゃ笑ってるゲスい!」
渉太「おっと。あぶね」
風斗「渉太の本性が…」
渉太「内心これぐらいは思ってるよ。」
光留はこんな渉太の一面を見たことあるみたいだが、他2人ははじめて、そして予想もしなかったことで驚きのまま。
渉太「よし、襲うことにしよー」
怜央「多分このままやらせたら先輩エロそう」
渉太「まだ俺やったことないからわからんけど」
光留「風斗でこうだからね」
風斗「安藤には負ける。このヤリまくり男」
怜央「そうやってー。」
光留「もうお前ら3人同類だ」
光留がいなかったらこの3人もっと暴走していたのかもしれない。ある意味しっかり者だ。光留はまだまだ純粋ボーイだ、最低でもこの3人と違って。
渉太「でも彩斗とか南高テニス部にも話聞いたけど花音の彼氏普段から酷い人みたいよ。」
光留「あー、南高なのか」
怜央「進学校でもそんなことあるんですね…」
渉太「進学校だからこそハイレベルなこと起きるのかな、」
風斗「尚更えぐい」
緑陽南高校は進学校。渉太の元ペア、岡上彩斗もこの高校に通っていて、話はそこからも聞くみたい。
風斗「多分こいつ近々やるぞ」
怜央「報告まってまーす」
渉太「そんな一々言わねえわ」