1年生の経験者
9月上旬の日曜日の部活終わり、1年生の桜井晃斗がたまたま近くにいたこの2人を引き連れた。本当は晴希も誘ったけど予定あると断られたみたい。
晃斗「涼平さんは順調ですか?」
涼平「毎朝電車までは一緒ですよー」
晃斗「なら良かった。」
道哉「いいよね涼平。何だかんだラブラブで。」
菊山涼平にはかれこれ付き合って3ヶ月経つ彼女がいる。同じ中学の人で、高校は白浜高校。お互い電車通いのため、わりと一緒に登校することが多い。
5月の地区大会の後に涼平は告白されたらしいが。
道哉「俺は失恋してきましたけどもー。」
涼平「ああなんか前に騒いでた話か」
晃斗「でも生田真緒もビッチだなと思うわ話聞いてたら」
道哉「じゃなかったら相手してくれてないわ」
涼平「こんな顔して中学の時点で童貞卒業済なの腹立つよねこいつ」
道哉「は?バカにすんな?」
晃斗「意外とみんなエッチな経験あるよねこの部活」
涼平「そりゃあヤリチンの宝庫と言われる西星ソフトテニス部ですからね」
道哉「昔よりは落ち着いたらしいけどね」
かつては今よりひどかったみたいの西星ソフトテニス部。テニス部といえばヤリチン多い、というイメージは未だに抜けてないみたいだが。かつての先輩がそういう人多くて。
でも今のテニス部はわりと、好きになった女の人相手にはとことんなだけという部員が多いかな。
晃斗「っていう俺もあるんだけどさ。」
涼平「晃斗は恋愛経験一通りありそうだもん」
晃斗「千葉には負ける」
道哉「いや、千葉はあいつは中学で彼女できた時から一変しただけ」
道哉は千葉哉斗とは小学生からの仲。中学は違うけどもね。気づいたらただのエロボーイになっててびっくりしたと道哉は言う。
涼平「たしかに千葉は話聞いててもひどい。普通にしてるように見えて」
晃斗「あいつ彼女いなかった期間の欲求不満よう半端じゃなったよな」
道哉「逆に彼女できた今はそんな発言してないから彼女とはヤリまくってんだろうね」
涼平「しかもあいつの性癖パない」
道哉「まあでも柊弥先輩曰く、千葉の彼女さんもそういうの大好きらしいからいいんじゃない?」
晃斗「まあ、本人同士いいならいいんじゃね?」
道哉「んーまあ俺もあんまし人のこと言えないけどね」
道哉はつい最近失恋したばかりだが、それまでは彼氏のいる女の子と関係を持ってた。自分から話を切り出して、自ら振られに行ったみたいだが。
涼平「あと恋愛経験あるの誰?1年生で」
道哉「長江は1年くらいいたと思う」
晃斗「それは知ってる。あと片山もいたしな」
意外とみんな恋愛経験はある模様の1年生。でも意外と、歩夢と晴希は彼女できたことなかったりする。
晃斗「でも長江って今も良い感じの女の子いるんだっけ?」
道哉「ああ、今は続けてないけどジュニア同じだった星華中の奴ね。D組だけど」
涼平「んーでも長江あいつわりと濁すよな、自分の話を」
晃斗「笑って誤魔化してすぐ千葉あたりに話もってくのが長江」
道哉「じゃあ今度千葉いない時にじっくり聞き出そう?千葉には悪いけど」
晃斗「ちょ、近々あいつ誘うか」
もう聞く気満々のこの人達。
道哉「あと長江わりとむっつりスケベだから。長江の元カノ曰く」
涼平「絶対晃斗みたくオープンじゃないよな」
晃斗「いや俺見たくって何さ、悪口かよ。それ言っちゃ道哉もオープンじゃん」
道哉「てめーには負ける」
涼平「経験者の余裕とかいうやつですか。」
長江くんの元カノはテニスの人ではないが、道哉とは知り合いみたいだ。
と、涼平は相談をすることにした。
涼平「男って結局はやっぱエロいこと考えてる野郎しかいないんだなって思った俺も。」
道哉「あ?俺らのこと言ってる?」
涼平「いや自分のこと言ってる。まだやってないけどさ、2人でいる時とか結構そういうこと考えちゃうよね」
晃斗「涼平でもあるんならみんなそうなんだわ」
涼平「ほんとに。今まで別にエッチなこととか興味なかったけどさ。」
涼平は1年生部員で1番まともな人なのだ、ぶっちゃけ。周りが子供っぽい発言しても自分はそこまで乗らないし、むしろ騒がしくなりすぎたら止める人。涼平の口から下ネタなんて聞いたことないし、話振っても普通の顔をしている。
道哉「でもまあ、将来的に言うとそれも大事だとは思うよ」
涼平「やっぱり?知識とか何もないからみんなの話きいて勉強すべきだなー。」
晃斗「この部活だったらけっこう話聞けそうな人いっぱいいるしね。でも柊弥先輩はああ見えてエッチに発展するのは苦手だから」
道哉「柊弥先輩は意外とね。」
見た目的には1番チャラい柊弥先輩。
涼平「二人的には、誰に聞いたほうがいいと思う?」
晃斗「んー、俺的には瑛太先輩は話しやすかったけど、引退しちゃったしな…。」
道哉「でもまあ、晃斗でも話し相手にはなると思うよ」
晃斗「そこまで良いアドバイスとかできないよ、俺だってノリでしかしたことないし。それだったら本気で彼女のこと大好きな長島先輩とかのほうがいいかもね。」
晃斗も経験は何度かあるが、それが自分にとってもとても良いとあまり思ったことない。俺も本気の恋したい!!とかいきなり騒ぎ始めたが。
道哉「ん、千葉から電話入った」
涼平「珍しい。どうした?」
道哉「んーちょっとまって。」
道哉が出ると、千葉は長江と一緒にいるところだか、たまたま3人のことを見つけたらしい。それと、長江は千葉にぶっちゃけた話があるから、それをこの3人にも話したいとのことだった。
数分すると2人はやってきた。本当に近くにいたらしい。
哉斗「なあ、こいつがな」
修太「うるせー自分で言うわ」
顔を真っ赤にしている長江くん。
修太「彼女できました……。」
ニヤニヤしながらみんなに言った。
道哉「え、美桜?」
修太「そうそう」
哉斗「しかもこいつ、もうヤっ」
修太「千葉はもう喋るな」
晃斗「え、なに、ヤったの?」
修太「そうなんだけどさ!!」
言いながら顔を真っ赤にて、つい手で顔を隠してしまう長江。
涼平「へー。ついさっきこいつが長江のことむっつりスケベとか言ってたよ」
道哉「だって長江の元カノ言ってたもん」
修太「たしかに意外って言われたけどさ」
大人しそうな顔して……らしい。
晃斗「って流れだとやっぱ涼平って純粋だな」
哉斗「この中で涼平だけじゃね?童貞なの」
道哉「見事に1年生の経験者ここに集まったな」
修太「涼平は彼女いるしな」
涼平「いや、そうなりますよね…。」
涼平も今本気で悩んでいる。先程2人に説明したことを、後から来た2人にも説明した。
修太「っていうけど実際千葉も彼女できる前こんな感じだったよ、エロい知識何もなかったもん」
晃斗「わんちゃん涼平も千葉みたくなりそうだな」
涼平「怖いわー。しかも千葉とか異常」
哉斗「異常ってなんだよおい」
晃斗「千葉はまじでえぐいから、話聞くだけでも!」
哉斗「それは認めるけど」
調子良い時に話振ったらありえない言葉を連発する千葉くんでした。これは5月の話だ。
道哉「じゃあもう純粋な涼平くんに叩き込まなきゃね」
修太「本当に何もわからんの?」
涼平「いや、少しぐらいわかるわ!!」
晃斗「てか彼女のほうは今まで恋愛経験とかあったの?」
涼平「あるよ普通に。てか乃愛あいつ処女ではないし」
哉斗「え、じゃあ話早くね?」
涼平「ねえ、まって、」
途端に顔を赤らめる涼平くん。
修太「つーかキスはどこまでしたの?舌入れたことある?」
涼平「あるよ。俺もまだキスまでは普通にいけるの!!」
道哉「まああんな写真ホーム画にしてるからな」
涼平「あれはやれって言われただけ」
涼平のラインのホーム画像が、彼女からキスマをつけられてる時の写真なのだ。
涼平「乃愛は積極的すぎる。」
晃斗「つまり言うと彼女は肉食系女子で涼平は草食系男子?」
道哉「男ならもっとガツガツ行けよ!」
涼平「いや、分かってるよ。」
修太「涼平たちって告白どっちから?」
涼平「向こう。」
修太「じゃあどうして付き合おうと決めたの?」
涼平「えーっと…。中学の時も仲良かったし」
道哉「告白された時は好きじゃなかった?」
涼平「告白されて、OKして、そこからだわ、俺は。そのうち好きになればいいかなって思ってたから最初は。」
まあ、今では彼女大好きなんですけどね、涼平くん。でもすこし、控えめなところがあるようだ。
晃斗「でももう3ヶ月…いやもうすぐ4ヶ月になるんじゃない?」
涼平「そうだね、5月からだから」
道哉「1年生のリア充第1号」
修太「入学した時見事に誰も彼女いなかったよね」
哉斗「涼平の次…は俺か。で、片山と長江と。片山すぐ別れたけどね」
この、半年もしないうちにわりと彼女持ちが増えた1年生。片山はすぐ別れたが、今は3人。
道哉「どうせそのうち増えてくんだろうね、今の2年生みたく」
涼平「あれは異常」
哉斗「陽介先輩ただ1人非リア」
修太「面白いことにね」
どこにでもこの話題が出るようですよ、陽介先輩。
晃斗「とりあえず涼平は早く前へ進め」
涼平「話戻されたー。もうどうすりゃいいの…」
修太「どうすりゃいいも何も無くね?」
哉斗「したい気はあるの?」
涼平「あるよ!!!」
哉斗「じゃあ頑張れ、その場の勢いでなんとかなる。あとはやる気」
涼平「え?逆にみんなその場の勢いでやってんの?」
道哉「あくまでも俺はそうだった。するつもりなかったのに、が正しいけど」
晃斗「道哉は次元が違うもん、ただの浮気相手になってるもん」
道哉「てへ」
まあ道哉はそのうち好きになったんですけどね、真緒のこと。
道哉「大丈夫だ、やってればそのうち興奮して勃つから」
修太「まあ多分みんな言いたいのはそれ」
晃斗「あとは自分次第」
涼平「ですよねーー。」
とりあえず頑張ってください、涼平。
哉斗「俺は初経験の時は、その時付き合ってた人がけっこう積極的に色んなとこ触ってくるから、その気にさせられた感じだった。」
晃斗「あーでも俺も。どちらかというとお互い面白がって触り合って興奮しちゃった、みたいな」
修太「みんなよくそういうことオープンできるよな」
涼平「こいつらだから」
修太「せやな」
長江はあまり話したくない模様。
道哉「じゃあ長江も話そ?」
修太「嫌だわ」
哉斗「てか長江が本当に初めてヤったのっていつなの?」
修太「いや、最後までちゃんとやったのはこの前の美桜が最初。これ以上言わんからな」
道哉「こういう奴の話が1番聞きたい」
修太「死んどけ」
どうしても話したくない長江くん、みんな今日は聞くのは諦めたみたい。
哉斗「つーか、俺ら何の会話してんだよこんなとこで」
晃斗「今更かよ」