3月遠征@
週末にある県大会の開催が行われる名峰市へ向かう西星男女ソフトテニス部一同。男子部顧問の池田先生の運転で、学校のマイクロバスに乗り向かう。
まあ、道のりは長い。だから前日である今日から出発だ。何時間とかかるこの間で…
陽介「いや*最高最高!今日の授業出なくていいとか最高!」
泰聖「こいつ今日のノート全部柊弥に渡してるクズですよ」
陽介は金曜日の教科を極端に嫌っている。
なんでかって。
宏斗「陽介のクラスの金曜日って何あるの」
陽介「朝から家庭科2時間」
宏斗「うわきついね」
陽介「あの先生寝れないしきつい」
だから今日学校出なくて良いと聞いた瞬間陽介は舞い上がってた。今回は学校に残っている同じクラスの柊弥は「てめーいっぺん死ねばいいのに」なんて陽介のことを蹴り飛ばしながら言ってたけど。
瑛太「俺のクラスのほうが家庭科つらいよ、それこそ金曜日の5、6時間目」
泰聖「でもそっちの家庭科の先生まだいいじゃないですか」
真司「とりあえず適当に話振っても長々と語られて授業つぶれるあの先生」
瑛太「逆に提出物大量はつらいけどね」
西星高校の家庭科の先生は2人。普通科1年と国際科2年が同じ先生で、特進科2年と商業科2年と工業科2年が同じ先生、というわけだ。何故か普通科だけ1年生で習うんだけど。
春太「香奈子先生のこと好きな人と嫌いな人ってハッキリ分かれてると思う」
陽介「俺は無理ですあの先生。細かいこと一々うるさすぎて」
晴日「春太は気に入られてたもんね?」
春太「ほんと何でもかんでも俺に当たるんだよねー。」
司「さすが家庭科満点野郎は違うわ」
泰聖「え?あの先生のテストで満点取れるんですか?」
春太「え、普通に勉強しやすかったけど」
陽介「最近本気でうぜえしか思えなくなったこの先輩」
春太は普通科の中でも成績がかなり上の方で、暗記物が得意。
真司「たしかに春太普通に成績良かったもん中学の時、だから西星行くとは思わなかったし」
春太「薫先輩にも最初 は? って言われたもん。東商行くと思ってたって言われたし」
ちなみに春太は、東商に通っている彼女よりも成績良かったりしていたのだ。
優聖「瑛太も成績良いんだって?」
瑛太「ぶっちゃけ俺も東商行こうとしてたもん最初」
泰聖「2人とも中学の成績変わらないって話しませんでしたっけ」
春太「したね、そういえば」
瑛太「でも俺まだ塾行ってたけど春太塾もなんも行ってなかったらしいじゃん」
春太「そうだね、受験も西星だったし」
そして、話が変わって、毎度恒例の恋バナが始まった。
結愛「なんでうちの男子部ってこんなに恋バナ盛り上がるんだろうね」
加奈「女子みたいですよねほんとに」
なんて、前の方にいた女子部の声も聞こえたが。
玲一「あ、宏斗くん?」
宏斗「そんな期待してもなんもねえよ」
瑛太「残念だね今回の遠征にマネいなくて」
宏斗「いやいなくていい」
優聖「照れるなってー」
まあ特に宏斗には進展はない様子だけども。
春太「てか泰聖さ、キスマークついてる?」
泰聖「そういうとこ鋭い先輩ってやっぱりへんたーい!」
春太「ちげーわ」
智「え、キスマークまじ?」
泰聖「いや野本先輩急に後ろふりむかないで」
智「反応しないわけが無い」
大紀「泰聖どこまで行ったの」
途端に顔を真っ赤にする泰聖。そしてすぐ下向くが、隣にいた瑛太に思い切り顔を上げられる。
瑛太「素直に言え」
泰聖「なんでこんなことみんなの前で言わなきゃいけないんすか!瑛太先輩に言うんじゃなかった!」
瑛太「まあつまりそういうこと、皆さん察してください」
春太「何それ俺も知らないけどー?」
泰聖「春太先輩には夜に部屋で言うつもりだったんですー。」
大人への1歩を進んだらしい泰聖くん。泰聖の彼女は二つ上でとても美人な先輩。で、この場にはいないが華月の姉。
泰聖は背は小さいけどオーラはエロかっこいい。なんていう話題が前にテニス部であったのだ。
泰聖「でも1週間経つけど余韻抜けなくて抜けなくて」
瑛太「俺も最初はそんなもんだったよ」
智「君たちかわいいななんか」
春太「みんな入りが純粋だから羨ましい」
優聖「いやお前はな」
大紀「春太はまた話が別」
春太「うるせーわ」
司「やっぱり長島野川はエロかっこいい」
春太「あ、ありがと」
泰聖「ありがとうございまーす」
そして瑛太はひとつ思ったことがあった。
瑛太「彼女いる人も多いけどさ、片想い野郎も多くないここ?」
司「今心にグサってきた」
宏斗「それわかります」
大紀「このメンツ多分リア充より片思い野郎のほうが多い気がする」
春太「優聖とか優聖とか優聖とかゆうせ」
優聖「俺に話振るな死ね」
春太「は、はーい」
優聖には長い間片思いしている女の子がいる。今年やっと、片思いに終止符を打つことが出来る…はず。
陽介「てか汐音先輩って高校どこでしたっけ」
優聖「星の里。」
大紀「あ、寮生活してる系か」
優聖「だから長期休み帰ってくるあの人。あと星の里のバド部って現役のうちは男女交際禁止らしくてそれで片思い状態だけど」
智「やっぱ今女子の部活に多いよねそういう部活」
優聖「汐音が入る2年前かららしい。当時の先輩が他校の彼氏と問題行動起こしたんだって。」
でも優聖の好きな子の部活はインターハイで引退らしいから、次の夏休みにはもう解禁らしい。ってことは優聖さん、もしかして…
智「そうだ、真司の昨日言ってたのって中学の時の1つ上の吹部だった人?」
真司「あ、そうそう、誰かわかったんだね?」
春太「何なんの話ー??」
真司「そうやってすぐ食いつく」
玲一「今の話南聖出身として聞き捨てられないですね先輩」
瑛太「やけに南聖の人話に食いついてるけど真司の好きな人の話?」
智「そう」
真司「いや言うなし」
智「どうせバレる」
そう。真司にしては、って言っちゃ失礼か。
真司には好きな人いるらしい。小学校から同じの1つ上の人で、前は少ししか関わりがなかったが、最近また関わりを持った人らしい。
言って真司も中学の時に彼女いたことあるし、だから逆にそれを知っている南聖の人からしては興味深い話なのかもしれない。
真司「っていうか商業科の人だし顔広い瑛太分かると思うけど」
瑛太「嘘だろまさかの西星生、3年何組だったの」
真司「5組かな?」
春太「もしかして中学の時玲佳と仲良かった人じゃない?菜々香先輩だっけ」
真司「当たり当たり。」
瑛太「あー、横平先輩か。あの人中学で吹部だったんだ」
ちなみに3年5組にはソフトテニス部の先輩もいる。笹倉翔真先輩。
真司「つーか、翔真先輩に用あって3年5組行ったのが始まりだった。先輩その時いなくて、たまたま入口付近にいた菜々香先輩に話しかけられて。」
玲一「どんな風に話しかけられたんですか」
真司「最初は誰探してるのー?って。で翔真先輩いますかって聞いて、それから先輩戻って来るまで話してた。覚えてるー?なんて言われて」
それから翔真先輩通じて連絡先を交換して今に至るらしい。しかも来週末に遊ぶ約束してるとか。
春太「でもあの先輩普通に美人だとは思うけど。玲佳と正反対なくらい性格良いし」
泰聖「逆に先輩の幼馴染先輩は性格悪いって意味にしか聞こえないんですけど」
春太「だって事実だし、俺あの人の性格無理だし。だったら真司の言う先輩のほうが全然。」
智「春太も相当玲佳先輩に恨み持ってるね」
春太「二度と会いたくないけど実家向かいなんだわ笑えない」
そんな時に別の話をしていた陽介と司と晴日と優聖。言って、最近司が好意を寄せてる七星の話だ。
司「昨日保健室で会った時に、県大会頑張って下さいねって言われた時本気で嬉しすぎて死にかけた」
優聖「ってぐらい異常だからこの人」
晴日「本当に話してる時の笑顔半端ねえよ」
陽介「今度見てみますわ」
司「そんなジロジロ見なくていいし」
恋をするとキャプテンはデレデレになる。それを知ってる部員は面白がっている。やっぱり恋愛ってその人が現れてますね。
陽介「そもそもなんで好きなんですかね」
と唐突に質問した陽介。
司「最初見た時からかわいいとは思ってたけどね、気づいたら好きになってたわ。」
優聖「まあ一目惚れに近いよね」
司「…なのかな?分からないけど。」
晴日「司の片想いを近くで見られる日も来てたんだな…」
司はまだ知らないが、実は近くにもう1人、七星のことを好きな男子がいる。そう、福島玲一だ。この話、1年生が知っている話だが1年生も三角関係に面白がって内緒にしている。あと、優聖も気づいていた。
ちなみに司が七星のことを好きなことは、玲一は知っている。
宏斗「…だってよお前、聞こえた?」
玲一「うるせ」
時間は経って昼間。あんなにワイワイと話していたのに途中みんな眠っていた。まあ、早朝の出発だったからな。
お昼は高速道路のサービスエリアにて。それとまだまだ長旅が続くため、飲み物などの買い物もここで済ませろということ。
音葉「なんかこうやって見ると学校名バリバリ入ってる車乗ってるの恥ずかしい」
智「しょうがねえよ、西星ってそういうとこやたらアピってるからさ」
結愛「何でも校名入れるよねーうちの高校」
なんて学校への不満を言ってる人たちもいるが。
ここのサービスエリアは沢山ある。売店にコンビニ、自動販売機も充実している。夏場だったら屋台もあるが、今は冬場だ。夏の遠征の時はこの屋台も使うようだが。
泰聖「宏斗覚えてる?去年の秋の北春日遠征の時にここでソフトクリームひっくり返したの」
宏斗「覚えてるに決まってるだろーが、本当にこの先輩恨むわ*」
大紀「俺別に悪くねえしあれ」
宏斗「いやどこがっすか急にど突かれて」
泰聖「あれは目の前で見てた俺もなんとも言えない…」
大起「弁償したからいいじゃん」
宏斗「そういう問題じゃない」
どうやら前にここで大宮小谷ペア、何かあったらしい。
再びバスに乗ると急に大声を挙げた人がいた。
玲一「っしゃ!!!」
なんてでかい声で。
智「お前うるせーよ」
玲一「あ、すいません…すいません。」
宏斗「どうした、スマホ見ていきなり」
玲一「見て!!」
宏斗「あー、はいはい、君の好きなアーティストがライブツアー来るってこと?」
玲一「そういうこと*。9月の初めの土曜日ってなんもないよねたしか」
宏斗「うわあ行く気満々」
ちなみに玲一が好きなアーティストはメジャーでもマイナーでもない、そこそこ有名なアーティストらしい。知ってる人と知らない人がいるらしいが、玲一が部内で話合うのは大紀だけだ。
大紀 「え、ほんとだ、マジだ」
玲一「行きましょ先輩」
大紀「既に行く気満々かよお前、俺この時期何してるか予想つかないし、まあ行くけどさ、玲一チケット絶対当てろよ?」
智「いや結局行くのかい」
ちなみに玲一くんはファンクラブ入ってるらしいです。
陽介「いいなー、好きなアーティストのライブが近場に来るなんて」
宏斗「それなー、」
瑛太「東京まで飛びたいね俺らで」
最近流行りの韓国アイドルグループが好きな人もここの部員には多い。特に陽介と瑛太はかなり。
(Aに続く)