県インドア大会で
12月に南市で行われる一般インドアの県大会がある。そこで、隣町だから近いからすぐ行けると、西星のとある3年生も来ていた。後輩の長島村井ペアと福島花田ペアが出るからだ。
春太「瑛太と2人って中々なくない?」
瑛太「司来れなくなったもんねー。」
春太「まあ司と2人はしょっちゅうあるけど。」
瑛太「てか本当に2人は初じゃない?いつも可鈴とかいたからさ」
春太「3年目の冬にして」
瑛太「そもそも1年生の時春太とそんな仲良くなかったけど」
春太「それな。」
そう、とある3年生とは、野川春太と川島瑛太。どうやら二人きりは初めて。瑛太がまだ彼女いた頃は4人でよく遊びに行ってたし、春太の彼女である可鈴と3人で遊んだこともある。でも2人というのは中々ないみたいだ。
瑛太「実際4人で遊ぶようになったのってお互い彼女といた時に偶然出会ってからだしな」
春太「んね。」
と話しながら、会場へ到着。会場は体育館なので、上履きを取り出そうとすると……
瑛太「お前それダメにしかけたインドアシューズじゃん」
春太「探したけど他に上履きが無かったんだわ 」
瑛太「新しいインドアシューズ買ったの?」
春太「大学の部活行く前に買う予定ー。」
ちなみに春太も無事大学が決まったのである。
体育館の玄関に入ると、すぐに目の前には2人の知り合いがやって来た。瑛太はニヤニヤしてすぐにその人のところへ向かう。
瑛太「いきなりお前かよ」
将五「こいつひどくね?昨日も散々」
春太「そういう奴だ」
瑛太「昨日カラオケであんなに騒ぎまくってハレンチなこと言ってたの誰よ。春太に動画見せつけるぞ」
春太「え、何それ見たい」
将五「やめてくれ。昨日は暴走した。」
南市にある北宮高校の3年生、松木将五。西星のレギュラー数人とは面識も持ち、つい昨日には瑛太と将五はやっと予定が合ったようで、2人で遊んだみたい。
と、3人で歩いてアリーナまで向かう。
春太「将五って彼女できたんだっけ?」
将五「秋ぐらいからね。」
瑛太「こいつ春太よりやばい」
春太「俺でも散々言われてるのにそれよりやばいとは次元が違う。」
将五「だって元々は勢いで…こんなところでこんな話するのやめようぜ」
瑛太「あ、陽介たち始まってる」
とこのタイミングで、福島花田ペアが始まっていたようだ。
将五「俺も北宮の奴らのところ行くから暇になったら瑛太たちのとこ行くわー」
瑛太「いやだ」
将五「じゃあ行かない」
というわけで、将五とは一旦ここでバイバイ。
春太「瑛太と将五っていつの間にそんな仲良くなってたの」
瑛太「多分昨日騒ぎすぎたせい。気づいたら2人して口悪くなってた」
春太「なるほど」
とりあえず玲一たちの試合を見ている長島村井と、見に来ていた1年生の竹原道哉と三原歩夢を見つけた模様。
泰聖「わーわーわー」
春太「うるせえよ、最近学校ですれ違う時絶対嫌そうな反応してくるしお前」
泰聖「先輩そろそろ遊びましょ。」
歩夢「唐突な遊びの誘い…」
春太「いや、良いけどさ。泰聖と2人で話すとか半年ぐらいしてない気がするし」
というわけでその場で2人は空いてる日を探していた。
瑛太「あれ、今日七星ちゃん来てないの?」
泰雅「人足りなくてバイト休めなかったみたいですよー。」
春太「確かにいないなとは思った。近場だから来るかなって思ってたけど」
泰聖「まあ遠くてもあいつは来ますけどね。北春日に1泊しただけある」
瑛太「すごいよねー。俺じゃ無理だわ。家でぐーたらしてる」
今日は七星ちゃんは来れなかった模様。同じバイト先の人が何人か、有名アーティストのライブに行ってるらしくて。
でもインドアの地区大会は見に来れるみたいなので、その時に行くと言っていたらしい。
春太「福島花田の相手どこさ」
道哉「緑陽大の藤原紺野です」
瑛太「ねえ誰かさ、藤原さんのツイッターか何かフォローしてる?彼女絶対西星だった人だと思うんだけど」
泰聖「あー、俺も見ました!」
春太「え、誰なの?」
瑛太「伊吹先輩と同クラでよく一緒にいて髪の色茶色っぽい人わかる?俺は小中同じだから少しか話したことあるんだけど」
泰雅「あ、分かります!」
瑛太からみて1つ上の先輩に、伊吹先輩という男子ソフトテニス部のマネージャーの先輩がいて、その先輩と仲良い友達なのではないか、と疑問に思っていたのだ。
泰雅「やっぱ藤原さんも紺野さんもフォーム本当に綺麗だよなぁ…。」
道哉「合同練習の時思ったんですけど、部活との切り替えがすごいなぁって」
瑛太「部活終わってからとかめちゃくちゃはしゃいでたよね藤原さん」
ちなみに、強豪の緑陽大と合同練習を何度か行っている西星高校。数年前から始まり、今や毎年数回定期的に行うのが恒例となっている。
この試合は藤原紺野ペアの勝利。瑛太たちは他にも様々な試合を見ることに。と、着いてくる泰聖たち。
春太「まあ今日は、西星以外も沢山見よう」
瑛太「そのつもりで来たしな」
と話していると、春太は知り合いを見つける。
健斗「久しぶりじゃん春太」
春太「しばらくぶりじゃない?8月の北春日以来?」
健斗「かな?春太もう大会出てないの?」
春太「俺は地区の一般しか出てないかなー。」
相手は星の里高校の3年生の中藤健斗。野川春太という男は、星の里高校のエース2ペア4人とはかなり仲良い。長島野川ペアが出る大会前に星の里高校のエース4人と一緒に練習を行ったことがきっかけだ。
陽太「おっ久しぶりー!」
春太「おお!陽太まで!」
健斗「もう高校生のうちは会えないと思ってた」
春太「いつか遊ぼうな」
健斗「恋バナ聞かせてくれるなら冬休み遊んじゃう?」
春太「こっちのセリフだな、それは」
春太は星の里高校の数名と仲良いが、1番仲良いのは健斗であろう。でも、8月ぶりに会う。でも何かしらやり取りはしてるみたい。
泰聖「森井さん今絶対俺の事見て見ぬふりしましたよね」
陽太「すまん、最初泰聖見つけて行ったら春太いたからそっちに目を向けちゃった」
泰聖「そういえば森井さんにこの前見られちゃいましたけ。」
陽太「見ちゃったな。」
健斗「泰聖なんかあったの?」
陽太「先月、緑陽駅前で泰聖が彼女と歩いてるところを俺と稜也で目撃した」
泰聖「驚いた顔で二人とも立ち止まってましたからね。」
春太「すごい遭遇の仕方してるな」
泰聖「お二人共思いっきり部活の格好で歩いてたのですぐ分かりましたわ。」
陽太「なんかあの男子見たことあるなーって思ったらニコニコしてこっち向いてきたから誰かと思ったら泰聖だったの」
どうやら森井陽太くんと、もう1人星の里3年生の奥田稜也くんが緑陽駅前で歩いていると、泰聖が彼女とデートしているところを目撃したらしい。
健斗「まあそんな話はさておき。大和たちそろそろ始まるから一緒に行かない?」
春太「まじ?こいつ…川島瑛太いるけどいい?」
陽太「いいよ全然ー!」
瑛太「急にごめんね、お邪魔して」
中藤森井ペアは既に初戦を終えてるので、仲間の試合を見るみたいだ。インドアの大会なので、次までにかなりの時間が空く。
泰聖「てか俺たちって藤守さんたちの次だよね」
泰雅「そろそろ戻るかー。」
とここで、長島村井ペアも荷物を取りに行く。
陽太「え、なんて呼んだらいい?」
瑛太「全然普通に瑛太でいいよー。」
陽太「了解。俺と健斗のことも名前で呼んでくれて構わないから」
瑛太「でもなんか不思議だな」
春太「慣れたらそうでもないよ」
健斗「実際俺達が春太と話すようになってから半年ぐらい経つんじゃない?」
春太「そう。しかも健斗はけっこうラインで話してるしね。」
健斗「恋バナが合うんだよ、こいつ」
春太が星の里高校のエースと話すようになったのは、6月の話。だからもう半年は経つ。
春太「でも全然、瑛太のほうが顔広いと思うよ。」
陽太「例えば親しいのは誰?」
瑛太「んー誰というか……。北宮の松木将五は昨日遊んだのと、丸澤翔と小学校同じだった
からその繋がりで釜川の人達は面識はある。あとは西の森産業の野間とか、星の里だったら朔田くんかな。」
健斗「朔田隼斗とは仲良いの?」
瑛太「っても最近だけどね。進学先同じだからね。西星大」
瑛太は西星大学への進学が決まった。星の里高校の3年生である朔田隼斗くんも同じらしい。
春太「俺なんて、健斗たちぐらいだからね。市外の人で仲良いの。あとはみんな顔見知り程度。」
健斗「あー。やっぱ今の時代はSNSだもんね。簡単に知り合える」
陽太「ちょっと気になる選手とか、大物選手とかでもね。」
なんて話していると、大和たちの試合が始まっていたようだ。
陽太「藤守奥田の相手どこ?」
健斗「藤田石谷ペア。西星大の藤田さんと、白樺クラブの石谷さん」
瑛太「え?藤田さんと石谷先生?」
春太「この前の地区インドアでも組んでたよ」
瑛太「いや俺その日入試で行けてないんだよ。」
健斗「藤田さんって白石工業の藤田大倉ペアのでしょ?中学の時は春木さんと組んでた」
瑛太「ちなみに石谷先生俺が中学の時の顧問の先生だった。1年の時だけだけど。」
春太「今どこにいるっけ?」
瑛太「南が丘。長江たちの時全中出てるし」
瑛太たちから見て二つ下の1年生、長江くんが南が丘中出身だ。
陽太「今日の大和、やけに調子良いな。機嫌良さそう」
健斗「彼女来てるからじゃない?」
陽太「あー、言ってたね。」
健斗「多分あっち側にいるのそうだと思う。」
春太「え、どれどれ?」
健斗「あの、あっち側の東陵学園勢と一緒にいる女の人」
春太「あー。あれが…」
春太も瑛太も、大和の彼女を確認できたようだ。大和の彼女は明洋高校の3年生だが、お兄ちゃんが東陵学園大学に通っているのだ。
健斗「俺らの2個上のさ、明洋高校の川原千野ペアって聞いたことない?」
瑛太「あ、インハイ出たとこ?」
健斗「そうそう!その川原さんの妹が、大和の彼女なの。」
春太「なるほど……。」
陽太「小学生の時選抜だったから俺は前から知ってる」
健斗「そうそう。俺もいたけど」
大和の彼女、川原夢菜ちゃんは小学生の時からテニスを初めて、小学生の時は県選抜にも入っていた。
瑛太「みんなリア充か。」
陽太「本当にそれ。」
瑛太「もしかして仲間?」
陽太「イエス。」
健斗「でも前に瑛太彼女いたしょ?陽太恋愛する気配ないもん」
瑛太「非リアなのには変わりないんですよ。」
陽太「健斗と春太どっか行け」
春太「いや、そうなる???」
藤守奥田ペアは、藤田石谷ペアにストレート勝ち。好調なスタートを切った。
そして春太と瑛太は、帰りの電車の時間ギリギリまでたくさんの試合を観戦した。結果、引退している彼らからしては、テニスがしたくなったらしい。です。