遠征先のコンビニで







明峰市へインドアの県大会への遠征に来ている。西星高校の一向は昨日のうちに着いており、今日は明峰市内の体育館で練習があり、その後は自由時間。今は18時半。まだ少し辺りは明るい。

そんな中、コンビニに出ようと、千葉哉斗と竹原道哉は行った。同じ1年には長江修太もいたが、長江はその時先輩に呼ばれていたので、同行していない。




コンビニで甘い飲み物を買った2人は、イートインスペースで一休み。すると、テニスの格好をしている男の人が何人か、入ってくるのが見えた。


そこで、道哉はすぐに誰だかわかったらしい。

道哉「え、飛鳥??」
飛鳥「ちょっとまて、千葉と道哉じゃない?」
広夢「うっそ?!」
哉斗「え、2人ともいるし、びっくりした…」

小松飛鳥と山岡広夢、星の里高校のソフトテニス部の1年生だが、中学は南が丘中なので長江たちと一緒。そしてこの2人とは少年団が同じなのである。



広夢「長江いないの?」
道哉「なんか長島先輩から恋バナという名の呼び出しくらってどっか行った」
飛鳥「まあ明日会ったら飛びつこ。」
哉斗「ぶん殴られない程度にね」
広夢「飛鳥はぶん殴られるよ」
飛鳥「じゃあ山岡がやれ」
広夢「やだよ。」


まあ明日も会場で会えないことはないので、ということだ。



岳人「飛鳥ー?」
飛鳥「ごめん、ちょっとまって」
駿芽「あー、なるほどね。」

飛鳥たちと一緒にコンビニに来ていた星の里高校の仲間も数人。



哉斗「なんか慣れない」
飛鳥「何が」
哉斗「飛鳥と山岡が星の里のメンツの中にいるっていうのが」
道哉「分かる。」
広夢「不思議な感覚だよね。」


全員、かつては同じチームメイトだったのだ。そりゃ、不思議な感覚だよね。



道哉「次帰って来たら俺らとも遊んでね」
哉斗「あ、テニスしたい。というか石岡コーチも2人に会いたがってたよ」
広夢「次の夏こそジュニアの練習行く?」
飛鳥「絶対行こ。」
哉斗「飛鳥はまあ妹たちいるからいいけど、山岡は本当に今どうしてるか分からないからな、って言ってた。」
広夢「だろうな。」
飛鳥「絶対俺の母さんベラベラしゃべってるな。」

哉斗「新人戦で県大初戦敗退してることとか」
飛鳥「やっぱり?てか千葉たちもその試合見てたの俺知ってるよー?」
広夢「俺も一緒にいたからね」


飛鳥は、高校では地区大会では良い結果は残しているけど、県大会ではなかなか勝ちあがれていないみたい。明日も初戦から釜川高校のエースと当たるので、油断はならない。

ちなみに、飛鳥の1番下の妹はまだ少年団にいるのです。



道哉「そういえば俺、唯里と同じクラスなんだよね」
飛鳥「あ、まじ?じゃあ美桜とも一緒なのか」
道哉「そうだね。飛鳥の話は唯里から聞いてる。嫌ってぐらい」
広夢「大丈夫、飛鳥も唯里の話しかしないから」
哉斗「お互い様か。遠距離のくせにラブラブだな」
飛鳥「まあこの話は今度しよ。俺ら人待たせてるし」

道哉「絶対夏遊ぼうな。長江も連れてくから」
広夢「あと歩夢にも会いたい。西星でしょたしか?」
哉斗「歩夢もまだ県出てないしね、山岡たちに会いたいって言ってたわ」
飛鳥「いやー、本当にジュニアに顔出しに行きたくなってきたわー。」


と、少しだけ話して、飛鳥と広夢はチームメイトのところへと戻った。



道哉「俺多分、飛鳥たちと話すの中学ぶり」
哉斗「まじ?あ、でも俺も飛鳥は久しぶりかも。山岡は新人戦の時話した」
道哉「県大行くとこんなことあるんだね。次からも出れるように頑張ろ。」
哉斗「とりあえず明日頑張れよな」
道哉「でも俺らサブアリーナなんだよなー。悲しいわ。」

インドア県大会は、メインアリーナとサブアリーナを使われるが、道哉たちはサブアリーナ側だ。



久しぶりに飛鳥たちと話せてウキウキしている2人は、そのまま宿泊先のホテルの部屋へと戻った。