明峰遠征にて








3月の明峰市で行われる大会に向け、明峰市へ来ている西星ソフトテニス部一向。今回の人数は4ペア8人。新人戦同様、夜には1年生3人の部屋に全員集まった模様だ。



玲一「てか千葉、七星たち本当にこっちいんの?」
哉斗「いや、今日は西の森市にある穂佳のお父さんの家泊まって、明日朝一で一緒に来るらしいですよ。」
玲一「あーなるほどね。石橋さんいるから来れたようなもんだもんな」
哉斗「そうですね。あと俺が無理やり誘ったし」
玲一「お前が確信犯かよ。だから最近七星も連れてかれるんだな」

実は七星ちゃんと穂佳ちゃん、遠方から明峰市へ来てくれるらしいが。まあ、前日の今日は西の森市を満喫しているらしいが。西の森から明峰までは、車で2時間で着くらしい。

ちなみに穂佳のお父さんは現在、西の森産業高校の外部コーチを務めている。



道哉「てかさっきコンビニで会ったんだけどさ、本当に星の里行ったんだね、山岡と飛鳥」
修太「だから言ったろ。」
道哉「俺、今回が高校初の県大なんだわ」
哉斗「あ、そうそう、さっき会ったよね。長江連れてけば良かった」
陽介「てか、なんでその2人わざわざ星の里行ったんだ。まあ長江たちの時の南が丘みんな強いけど」


江南市にある強豪私立高校、星の里高校には長江くんの中学の仲間であり、道哉や千葉と同じ少年団だった小松飛鳥と山岡広夢がいる。それまた県大会でも名前を聞く選手なのだ。


修太「飛鳥は元々、星の里の団体戦見た時から興味示しててそのまま進学した感じです。山岡は飛鳥に体験入学引き連れられた時に部活体験行って、その時に星の里に決めてます」
道哉「山岡は最初西星に入る説あったけどあれ何?」
修太「最初は山岡も西星行くかなって言ってたよ。でもこれだもん裏切り者」

柊弥「でも南が丘って、言っちゃ悪いけど元から強かったわけではないけど、長江たちの時はすごかったよね」
泰聖「だってあの時のレギュラーほぼジュニアからじゃん」
修太「そうです。古澤安喜以外は。」
泰雅「南聖中も強かったし、今の1年生世代の南聖ジュニアが強かったってことか」
道哉「まあ長江千葉は小学生の時も全国行ってますしね。」


たしかに、この世代の南聖ジュニア出身の選手は本当に強い。



玲一「南聖が団体で全国とか想像もつかなかったもん」
陽介「福島先生が星華にいた時でもギリ敗退とかはあったけど。」
泰聖「森島先輩たちは個人戦は行ったけどね。」
哉斗「でも俺らは春休みですからね全国出たの。夏はこいつらに地区負けして県も出れてないし」
修太「でも南聖との決勝は本当に心臓に悪い試合だったと思う3対戦とも」
哉斗「最後に俺が戦犯かまして終わったけど」

道哉「いや、あれは最高」
柊弥「その時の千葉たちの相手はどこだったの?」
修太「んーと、国本小松だっけ?」
哉斗「そう。」

彼らにとっては忘れられない中学生最後の夏。よく覚えているようだ。


修太「1番がたしか志賀古澤が櫻庭篠永に負けて、2番に出た俺と山岡が三原藤井に勝って、3番勝負になって国本小松が森岡千葉に勝って俺達が県大決めた、って感じですね。簡潔に言うと。」
泰雅「よく覚えてるなー。俺中学の時団体はダメダメだったから忘れた」

陽介「都合悪いことは忘れるスタイルか」
泰雅「しかも泰聖にボコられた」
泰聖「あー、あれか。個人戦も当たらなかったけ?」
泰雅「中三の夏は個人も団体も泰聖に負けたわ」
泰聖「俺個人はたしか玲一に負けたなー。」
玲一「決勝でな。」


中学3年生の思い出話は止まらない。きっと、高校卒業したら、高校の部活の話で止まらないんだろうな、なんて。


道哉「中学はダメダメでしたわ。県出た覚えがない」
修太「あ、出たこと無かったっけ?」
道哉「インドアの時は県大掛けで予選敗退した。国本古澤に」
陽介「団体も南聖と南が丘しか行ってないもんね、道哉の時」
道哉「福島先生いなくなって、先輩たちも引退してから、やる気のある部活じゃなくなりましたからね。俺らの代は。」

柊弥「…まあ、俺でも県は出たことあるけどな、道哉なかったか。1番手だったけど」
道哉「俺も中学は部活いいやーってなりましたし。途中からは。まあ、だから高校では良い環境のところに来れたので、頑張ろうって思えてます。」

道哉は中学時代も県大会の経験はなかったりする。西星高校のソフトテニス部は、大半が上の大会の経験者だけどね。


道哉「先輩いた時のほうが楽しかったです。中学は。」
柊弥「だから高校は西星来たんだもんなお前は」
道哉「先輩もいるし、千葉たちも入るって言ってたし、って感じで」
泰雅「それで本当にちゃんと高校で成績残してる道哉はすごいと思う」
修太「小学生の時も、志賀と組んでて結構良い成績残してたよね」
道哉「ジュニアの時の最高は、全国に繋がらないものだけど6年の秋に県大ベスト8だからね。あそこで畑中くんに勝ってれば賞状だったのになー!」



テニスは好きだったけど部活は好きじゃなかった中学時代と、純粋に仲間と共にテニスを楽しんだジュニア時代。そして今は、上に向かって頑張ろうと思えている高校生。道哉くんも、今後も期待しています。




哉斗「でも長江が西星来るって言った時はびっくりした。」
修太「いやみんなにびっくりされたよ」
玲一「いつから西星行こうと思うようになったの?」
修太「最初は南陵目指して部活終わりも塾通ったり猛勉強してたんですけど、部活で西星行きたいと思ったのは中学2年生の後半ですかね。」


最初は、市内のトップ高校、南陵高校を目指していた長江くん。両親共に南陵高校出身なので、その影響だったのだ。


修太「高倉先輩が部活来て頂いた時に、進路の話とかになったんですよ。飛鳥と山岡と俺と先輩の4人で。その時に高倉先輩の話聞いて、部活にしっかり打ち込むのもいいかな、って思い始めましたね。」
柊弥「兄ちゃん曰く、高倉先輩も最初は桜樺高校目指してたらしいからね。」
修太「そんな話を聞いたんです。俺も元から西星の部活には興味ありましたし。でもまあ、決め手は千葉ですね」
哉斗「その話本当なの?」


長江くんは、千葉くんともう一度ペアを組みたい、とその時から思い始めるようにもなったらしい。それでたまたま話した時に、千葉は西星高校に行くと聞き、それから西星高校を志望すると、長江くんも口に出すようになったのだ。

高倉先輩というのは、泰聖たちから見て2つ上の西星高校のソフトテニス部のOBの、高倉陸先輩だ。現在は東陵学園大学でもテニスを続けている。長江くんたちとは入れ違いではあるが、ジュニアの時からお世話になっている先輩だ。



泰聖「でも長江が飛鳥たちに着いてかなくて良かったわ」
玲一「欠かせない戦力」
修太「戦犯かましまくってますけど、ありがとうございます。」
泰雅「南が丘誰か入らないかなーみたいなことみんなずっと言ってたもんね」
陽介「まあ、体験来た時から長江は入ると思ってた」
修太「…まあ、その後も練習行ってましたからね。千葉と歩夢と。」


中学3年生の、進路決定の前にも、部活に参加していたみたいだ。中3の秋は、部活も引退して、受験モードだからね。



陽介「しかも2回とも来たじゃん」
修太「行きました。」
玲一「正直、涼輝たちも入らないかなーとは思ってたけどね」
哉斗「1回目の時は飛鳥以外みんないなかったっけ?」
修太「みんないたわ。飛鳥はもう星の里一択だったから西星来なかったけど。ちなみに涼輝と安喜は、併願では西星受けてましたよ。」
泰聖「それが第一志望受かっちゃってそっち入学したみたいな感じか」

柊弥「なんでみんなそんな頭良いの、長江たちの南が丘」
修太「更に飛鳥も星の里で特進みたいな学科らしいですよ。」
道哉「んで続けてないけど、志賀は東商行ったし」
修太「山岡も体育科行ったけど、実際のところ東商余裕で入れるレベルではあったよ」
哉斗「えぐくね?」
修太「そこに関しては俺もよくわからない。」


更に頭も良かったらしい、みんな。すごいね。




陽介「俺も勉強できたらなー。」
玲一「それなー。」
泰聖「正直2年生で1番中学の成績良かったのって泰雅?」
泰雅「宏斗よりは上だったからそうかな。」
哉斗「でもやっぱ西星1は長江ですよね」
柊弥「まあ特進だしね」
修太「特進の底辺ですよ俺は。」