県総体での夕食時



県総体の遠征時の夕食時。
健一の近くにいた蓮がふと、健一に質問をした。



蓮「てか結局健一、付き合ったんだね?」
健一「あー。無事に。一応。」

と言うと、周りはみんなおめでとうって言う。先月後半に、彼女ができたのだ。それまでの経緯は一部の人は知っているんですけどね。

まだ、付き合ったことは、少ししか知らなかったんですけどね。今までは。


岳人「てか、奈緒と志龍が別れる時のアレ本当に大変だったわ」
健一「本当に巻き込んでごめんなさい」
空真「何があったの、てか岳人巻き込まれたのかよ」
岳人「俺と健一で学校帰る時に奈緒に会って、健一と奈緒が話してたら、奈緒のその時の彼氏が登場して大惨事」
健一「岳人が止めてなかったら俺停学くらってた可能性ありレベル」
広夢「え、何なに何があったの?」


と、気になる皆さん。


健一「一応俺と奈緒がまあ…また親密になったの、向こうは最初から気づいてたみたいなんだよね。で、奈緒がそいつに別れ話切り出しても、あえてスルーしてたってこと。しかも俺の中学の時の仲良い友達だったから。志龍っていうんだけど」

岳人「それで、実際に2人が話しているとこ偶然目にしちゃって志龍が結局ブチ切れ。まああいつもよく分からないけど」
健一「そして俺が志龍に胸ぐら掴まれて、俺も頭きてやり返そうとしちゃったわけで」
岳人「俺が全力出して止めに入ったわ」
健一「本当にごめんなさい」
源太「岳人いなかったら健一お前今頃ここにいなかったかもな」
健一「いや本当ですよ。」


時期的には、先月地区総体が終わって県総体を決めた直後のことだった。もしこれがヒートアップしたら、どうなってたのだろうか、という話だ。


楓都「健一でもそんなこと起こそうとしたんだね」
健一「恋愛絡むと人変わりますよ。睦巳に散々言われてます」
岳人「いや俺も思うわ。」
健一「つっちーと幸心にも言われてるからそうなんだわ」
岳人「それは確信だな」


健一の、中学の部活仲間にも、健一の恋愛のことは言われているらしい。まあ、人格の変わりようがすごいんですね、それほど。


怜樹「でもまあ、悪いことしてないからいいじゃん。」
健一「まあ奈緒のこと二股状態にさせたのには変わりないけどね」
怜樹「あ、そっか。それは何とも言えない」
蓮「学校どこだっけ彼女」
健一「東陵学園ですよ。ちなみに志龍も」
源太「まあ健一のとこから近いしな」
健一「そうですね。あと奈緒は吹奏楽で東陵行ったのもありますけど」

空真「いいじゃん吹部ガール」
楓都「あんまり周りで文化部女子と付き合う子なんていないしょ、特にソフテニ」
岳人「まあ、確かに…。」
蓮「芽衣も一応ソフテニ経験者だからね」
広夢「テニス部はテニス部同士が多いかもですね。岳人もだし、あと飛鳥も…」
健一「わりと新鮮なんですかね、文化部女子と付き合うの。この部活で」


そう。健一の彼女は吹奏楽部。しかも、そこそこの強豪校らしい。高校野球も強いので、野球応援にも力が入っている学校だとか。まあ、東陵学園高校は、ソフトテニス部がないので、彼らには縁がないような高校かもしれないね。


源太「言われてみればこの部活で恋愛してる奴、相手みんな運動系かもね」
蓮「あれ、堀部も彼女吹部じゃなかったっけ?」

と、ここで、少し遠くの席にいた1年生、堀部紫音くんを呼ぶ蓮。


広夢「いやまって、あいつ彼女いるんですか?」
蓮「あ、みんな知ってるもんだと思ってた」
怜樹「俺は知ってたけど一応…」


そして、紫音はやってきた。


紫音「呼びました?」
蓮「堀部の彼女って部活なんだっけって話」

と話していると、立ち上がる広夢。

広夢「なあ、お前彼女いたの?」
紫音「あー、誰ですかバラしたの」
楓都「村瀬」
紫音「村瀬先輩…。いやまあ、隠したいわけじゃないんですけど、山岡先輩衝撃受けすぎじゃないです?」
広夢「いやお前に彼女いるってのが想像できないんだけど」
健一「大丈夫、山岡まだ彼女できたことないから妬んでるだけ」
紫音「あ、そういうことですね」
広夢「いやうるせえ」

と、突然馬鹿にされる山岡くんでありました。


紫音「えっちゃんにも裏切られましたもんね、山岡先輩」
広夢「本当に俺の周りリア充しかいねえわ。長江といい千葉といい、お前といい。地元嫌い」
紫音「まだ古澤さんいるじゃないですか」
広夢「あいつはまだ信じれる。」

源太「それで堀部、結局彼女はどこの部活なの?」
紫音「吹奏楽ですよ」
楓都「あ、健一仲間」
岳人「健一の彼女が吹部だけど、ソフテニで彼女持ちの奴ってみんな相手運動部だよなって話さ」
紫音「あーなるほど…。」
健一「てか彼女の高校どこなの?」
紫音「西星ですよ。」


と、ここで話を聞いてたみんなは疑問に思ったことが。


空真「だけど堀部は西星に行かずこっち来たんだね」
紫音「付き合ったの高校生になる前なのでもう受験終わってたんです…」
怜樹「じゃあもう遠距離前提で付き合ったんだ」
紫音「一応明日で3ヶ月なんです。というかそっか、遠征メンバーは知らないですもんね…」
怜樹「俺はちらっと話聞いたけど」


と、話が長くなりそうなので、紫音は、志村先輩の隣の席に座った。本来は豊田先輩が座ってた場所だが、替えてもらうことにしたみたい。その向かい側にいた、1年生の本川冬樹と、熊木詠斗も話に入ってきた。


詠斗「研修大会の時、さくら市じゃないですか。堀部の彼女来てましたからね」
源太「それでみんな知ってるんだ」
健一「え、めっちゃいいじゃん。彼女来てくれるの」
紫音「たまたまその日が休みだったらしいので来てくれました。」
冬樹「写真見せたら?」
紫音「あー、そうだね」


と、スマホを開いた紫音。


空真「山岡がまだ信じられない顔してる」
広夢「こいつに女っ気ないと思ってた」
紫音「一応南聖のテニス部みんな女っ気ありますからね、ああ見えて」
広夢「嘘でしょ?森木は知ってるけど、恭太とかも?」
紫音「啓斗は最近別れたらしいですよ。恭太はいい感じの子はいるそうですけど、詳細知りません。」
広夢「いや、おい、もう俺この辺の話付いてけないわ」
岳人「山岡がダウンした」


山岡くん、話についていけなくなったようだ。
そして、堀部くんはみんなに写真を見せた。


空真「え、なんか、お似合い」
楓都「なんか似てる」
紫音「ありがとうございます。親同士が仲良くて俺たちも仲良くなった、って感じなんですけどね。あと、彼女も中学で吹部の部長してたんで、話合ったりとか。」

ちなみに堀部くんは、中学のテニス部で部長でした。最強メンバーのチームを引っ張っていったのは、この子でした。



源太「まあ結論から言えば、健一と堀部は仲間ってことだ」
蓮「そこは仲間だけどほかの面は一緒にしないであげて、堀部可哀想」
健一「いや、先輩ー?今の聞き捨てならないですね」
広夢「彼女への手の出し方は本当に聞いてても酷いなって思ったわ」
岳人「まあ奈緒だから許せるのかもしれないけど」
健一「へへへ」


実際のところ、奪い取り返したって感じですからね。健一くんの恋愛は。結構、やることはえぐい。


楓都「だって彼女と和解した次の日にヤってんでしょ?確信犯じゃん」
怜樹「健一みたいな人恋敵に回したくねえなって思いましたね」
源太「いや俺も思うわ。恋愛するとこいつ性悪すぎるだろ」
健一「だって、自分だけ見ててほしいじゃないですか」
怜樹「…なんか隣で聞いてて鳥肌立ってきた、俺のペアこんな怖い奴だったのかよ…」
空真「諦めろ」
健一「そうだ」
怜樹「いやお前」


でもまあ、普段はそうでもないので、彼らには何の影響もないんですけどね。


蓮「でもそれで彼女ちゃんよく健一と付き合えてるよね」
健一「俺も最初言ったんすよ。でも本人がいいって言ってるんでそれを信じるしかないです」

と、話を聞いてた1年生組は、思わず拍手をした。



紫音「俺もそういうかっこいいこと言えるようになりたいです」
岳人「いやでも話の内容はクソだからなこいつ」
健一「俺もう星の里ソフテニのクソ男で定着しちゃってんじゃん」
怜樹「全然堀部のほうがニコニコして聞いてられるわ」


だいぶ健一くんの本性がさらけ出された夕食時でした。