学年別大会@
夏休みの序盤にさくら市で行われる学年別大会。これから競技が始まるというこの時間。そこで、西星の面々は、旧友と再会した。
啓斗の肩にとんとん、と叩かれる。
啓斗「?」
紫音「へっへっへー」
悦二「うっそ、堀部じゃん」
啓斗「相変わらずだな登場の仕方が」
紫音「恭太気づいてるのに啓斗気づかないから笑っちゃったよ」
恭太「俺結構大胆に吹き出したんだけどな」
啓斗「いやまあ、反対向いてたから…」
星の里高校の1年生の堀部紫音。森木啓斗の中学時代の元ペアだ。あと、恭太と愛也と同じ中学で、悦二と晴直と同じ少年団出身だ。他にも1年生の面々は大体、知り合いかな。
恵介「お。長濱星羅の彼氏」
啓斗「その言い方やかましい」
紫音「本当だわ。恵介とか1年ぶりに会ったのに」
悦二「商業科1年生で1番モテるから気をつけたほうがいいよ」
紫音「え、そうなの?」
恵介「これ結構ガチな話」
悦二「でもみんな彼氏持ちだからって諦めてるけどね」
紫音「いや、まあそれならいいんだけど、でも星羅中学の時そんなモテてたっけ?」
啓斗「それに関しては俺も疑問に思う」
紫音「逆にそっちにびっくりしたわ」
恵介「すごい余裕の表情」
紫音「いや別に、そういうわけじゃないけど…」
紫音の彼女、星羅ちゃんは、西星高校の商業科。吹奏楽部に在籍していて、フルートを担当している。南聖中は吹奏楽も強かったのだ。
恵介「俺も多分堀部の彼女じゃなかったら気安く話しかけてたかもしれない」
悦二「こいつマジで商業科女子とばっか絡んでるから」
紫音「元からそういう奴じゃん、中学の時の大会も女子に話しかけてたよな」
啓斗「男子ばっかの工業科にいるせいでもっと頭いかれてんだよこいつ」
恵介「ひどいねー?特進のエリートだからって」
あ、ちなみに特進科に在籍中の森木啓斗くんです。
悦二「しかも何気にモテてるからね」
啓斗「や、あれ別にモテてる何も関係ない」
恵介「付き合っちゃえばいいのに」
啓斗「俺がまだ次の恋愛する気になれないんだわ」
紫音「まあ思いっきり振られれば恋愛する気起きないわな」
悦二「堀部知ってんの?こいつの話」
啓斗「まあ、俺が前に言ったからね。でも俺堀部の話全然知らんかも」
啓斗は、中2から付き合ってた彼女に5月、思いっきり振られているみたい。立ち直れていない状態だが、今は別の女の子が啓斗に近づいているらしい。でも啓斗は今はまだ、恋愛する気は起きていないとのこと。
と話していると、横から話に割り込んできた先輩がいた。
飛鳥「堀部こいつ、聞かないと話してくれないからバンバン聞いてやれ」
彼らから見て1つ上の先輩、小松飛鳥だ。えっちゃんは中学までの、啓斗たちは少年団時代の先輩だ。
悦二「小松先輩お久しぶりです…けど色気出ましたね」
飛鳥「いや俺に話持ってくな?」
紫音「先輩なんで来たんすか」
飛鳥「いつまでも毒舌吐く後輩だな堀部は昔から。俺今暇なんだよね。2年もコート練習終わったし」
紫音「でも気持ち分かりますよ、第1シード同士」
2年生の部の第1シードは星の里の大橋小松ペア、1年の第1シードは同じく星の里の堀部中原ペアになるのだ。2回戦からの登場だ。
啓斗「小松さん昨日の夜、イオンいました?」
飛鳥「バレてた?というかいたの?」
啓斗「それがいたんですねー。唯里先輩と歩いてませんでした?」
飛鳥「まあ、唯里そのまま泊まりに来てたからね」
紫音「一時帰省だからってすぐそういこうことしちゃいけませんよ!」
飛鳥「彼女が部活の合宿で今回会えないからって僻んでんなお前」
星の里高校は、遠征先が自分たちの地元の場合は原則、宿泊は実家となっている。まあこの際にみんな、こういうことしてるんだけどね。
飛鳥は彼女と会ってたんだけど、紫音は彼女が部活の合宿真っ最中の期間で。会えるのは、次の県大会が終わってからと言う。県大会前も、彼女は部活で遠征行ってるみたいで。
悦二「小松先輩の話今度じっくり聞きたいです」
飛鳥「お盆開けとけ。」
悦二「お、やった。」
飛鳥「俺もえっちゃんの話聞きたいもん。よくあの咲良のこと落としたよね本当」
悦二「しかも彼女が元ペア同士ですし、俺達」
飛鳥「そこは良い共通点」
なんて、2人は予定を立て始めた。
恵介「まあえっちゃんはすーぐイチャイチャラブラブせっせしてるもんね?」
悦二「そういうことこの場で言わないでくれる??」
恵介「あら、教室のノリと違うじゃねえか面白くない」
飛鳥「あらら、えっちゃんもやる男ね?」
悦二「期待の眼差しやめてください。」
恭太「小松さんは組み合わせどうだったんですか?」
飛鳥「俺?涼輝たちと同じ山なんだよね……」
紫音「お、元ペア対決ここで来ちゃいます?」
飛鳥「いやーわからんけど」
啓斗「あと俺も怖いんだけど」
紫音「啓斗が勝ち進まなければいい話じゃん」
啓斗「さらっと酷いこと言わないで」
若干毒舌味のある紫音。容赦ない発言だ。
飛鳥「ん、長江暇そうにしてる」
悦二「そうやってすぐかまちょするから騒がれるんですよ」
飛鳥「何それ俺が寂しいやつみたいじゃん。でもあいつもあいつ、反応が面白い」
恭太「小松さんのSっ気本当に面白い…」
悦二「唯里先輩とのエッチもそんな感じなんですね?」
飛鳥「そうかもね?…って言わせんな」
ということで、飛鳥は長江千葉ペアのところへ行った。
恵介「小松さんあんなキャラだったっけ、もうちょいクールで大人しいイメージあったけど」
悦二「元から騒がしいよ?でも、先輩高校上がってから何でも表に出るようになったって、長江先輩言ってた。1番の原因は遠距離恋愛のせいだって」
恭太「でもすごいよね、遠距離でたまにしか会えないのにあんなに彼女想いで」
紫音「でも星の里のソフテニは彼女想いの人本当に多いよ」
啓斗「あんたもな」
紫音「へへへ」
紫音も、彼女大好き人間なんですよね。
恵介「そういう堀部はどこまでいったの??」
紫音「もーそういうとこ厄介関わってくんな」
恵介「ひっど?聞いてるだけなのに?」
紫音「そして別に俺ヤったとかそういうことしてないからね?」
啓斗「してそう」
紫音「いや何で??」
啓斗「大体、イメージ?」
恭太「まあ今がそうだとしても、気づいたら一線超えてそう」
恵介「あんな色っぽい女の体なんて放っておけないしょ?」
紫音「まあね、俺も男だからね?」
悦二「でも星羅がモテる理由それもあるっぽくない?って思うの俺だけ?」
恵介「そうだよ?だから男食いつくんでしょ」
紫音「気持ちは分からなくないけど、俺もゆっくりしてられないじゃんそんなこと言われたら」
って朝からこんな話すんな、と紫音は突っ込む。まあ、しかもこんな試合前に。
紫音「とりあえず、もし当たったら容赦ないからな、特に恵介な、」
恵介「いやなんで俺限定??」
紫音「久しぶりに会ったのにうざいわこのイキリ」
恵介「…本当に見た目に関わらず口悪いね相変わらず?」
紫音「いや本当にコイツにだけは勝つ、だから決勝上がってこいよ絶対?」
啓斗「いや俺にまでプレッシャーかけんな」
決勝で、当たるといいですね。