-----[必読::Set]---
≫365日のお題
≫おえかき帳 と おはなし帳
≫ついった垢 @aoicio
>色々募集中(20220505更新)
≫小話
「殺して、」
女は言った。
あの時、そうしたからこそ今の惨状があるというのに男は結果に後悔をしていなかった。蓮華の花には二つの魂が、今にも零れ落ちそうに鎮座している。一つ、魂が零れた。女だった魂だった。それを追うように男だった魂も蓮の葉を一度介して、それから堕ちた。新しいモノになるのだ、と理解していた。
女だったモノが言う。
「わたしの、赤ちゃんはどこ?」
男だったモノが言う。
「わたしの、かわいい片割れよ」
何も、見えてはいない暗闇を彷徨い、果て、行き着いた先で、また過ちを犯すのはいつだって。ネーテルーシェは輪廻を止められなかった。どう足掻いても、至高の先にある、至高の決定を覆すことが出来なかった。
アルカナが言う。
「愛して、」
エーデルワイスが言う。
「何故生きてるの」
最高神に成り果てた、可哀想な冥界の主はただ一人。誰にも理解されないまま。泣いてはいけない。弱みを見せてはいけない。自分が、踏み台にしてしまった親兄弟のためにも。ネーテルーシェは、、
「盗み見かい?」
真上で声がした。実架月が顔をあげると、彼女は仕方ないなと苦笑して。先程まで読んでいた本を取り上げると「これはあの棚にしまうべきモノだね」と冷めた声を落とす。本来、ここにある全ては実架月が見てはいけないものだと、彼女は言っていた。あなたは全てを見てこなかったのだから、と。ならば今、それを見るべきではないのかと実架月は考えた。
「違うよ、姉さん。あなたがこれに…これらに触れる権利がないという話をしているんだ」
「…けん、り?」
「そう。姉さんは無知を選んだのさ。さぁ愛玩人形はそろそろ、夢から覚めるべきかな」
あなたとお話がしたいの、と紡ぎかけた言葉は飲み込まれた。朝が来て、目が覚める。実架月はそうして、先程までの夢の話を全て忘れてしまうのだ。可哀想な家族の話を、全て。
≫アルカナ
設定をリメイク中。
ふわふわとして、綿菓子みたいな彼女の設定を変えなきゃなと思い立ったわけで。愛を知らない無垢もすきだけど、愛を知らない邪悪でいて欲しいので、そんな感じにしたい。弱くて、傷つきやすくて、自分勝手で、愛してと縋る一匹の獣。お父様がすき、お父様以外はどうでもいい。例外は、あいつ。殺したいほどにくい。昔より、単純に何かを求めて寂しそうなそんな子にしたい。最終的にエーデルワイスに食われてもいい。
.
≫365日のお題
≫おえかき帳 と おはなし帳
≫ついった垢 @aoicio
>色々募集中(20220505更新)
▼2018/09/26:ねたちょ --戯言
『戯言』≫小話
「殺して、」
女は言った。
あの時、そうしたからこそ今の惨状があるというのに男は結果に後悔をしていなかった。蓮華の花には二つの魂が、今にも零れ落ちそうに鎮座している。一つ、魂が零れた。女だった魂だった。それを追うように男だった魂も蓮の葉を一度介して、それから堕ちた。新しいモノになるのだ、と理解していた。
女だったモノが言う。
「わたしの、赤ちゃんはどこ?」
男だったモノが言う。
「わたしの、かわいい片割れよ」
何も、見えてはいない暗闇を彷徨い、果て、行き着いた先で、また過ちを犯すのはいつだって。ネーテルーシェは輪廻を止められなかった。どう足掻いても、至高の先にある、至高の決定を覆すことが出来なかった。
アルカナが言う。
「愛して、」
エーデルワイスが言う。
「何故生きてるの」
最高神に成り果てた、可哀想な冥界の主はただ一人。誰にも理解されないまま。泣いてはいけない。弱みを見せてはいけない。自分が、踏み台にしてしまった親兄弟のためにも。ネーテルーシェは、、
「盗み見かい?」
真上で声がした。実架月が顔をあげると、彼女は仕方ないなと苦笑して。先程まで読んでいた本を取り上げると「これはあの棚にしまうべきモノだね」と冷めた声を落とす。本来、ここにある全ては実架月が見てはいけないものだと、彼女は言っていた。あなたは全てを見てこなかったのだから、と。ならば今、それを見るべきではないのかと実架月は考えた。
「違うよ、姉さん。あなたがこれに…これらに触れる権利がないという話をしているんだ」
「…けん、り?」
「そう。姉さんは無知を選んだのさ。さぁ愛玩人形はそろそろ、夢から覚めるべきかな」
あなたとお話がしたいの、と紡ぎかけた言葉は飲み込まれた。朝が来て、目が覚める。実架月はそうして、先程までの夢の話を全て忘れてしまうのだ。可哀想な家族の話を、全て。
≫アルカナ
設定をリメイク中。
ふわふわとして、綿菓子みたいな彼女の設定を変えなきゃなと思い立ったわけで。愛を知らない無垢もすきだけど、愛を知らない邪悪でいて欲しいので、そんな感じにしたい。弱くて、傷つきやすくて、自分勝手で、愛してと縋る一匹の獣。お父様がすき、お父様以外はどうでもいい。例外は、あいつ。殺したいほどにくい。昔より、単純に何かを求めて寂しそうなそんな子にしたい。最終的にエーデルワイスに食われてもいい。
.