一般基準よりかは甘さ控えめ
さらわれた話。助けられた話。ファンのやばさに気づく話。統率を取らねば!!会員たちを見送り城の中に戻る カタクリと誰か ぺロスかダイフクかオーブン フランぺのおかげでかいてきになったなー そうそう えーそれほどでもないよーみんなの頑張りあってこそカタクリおにー様が大好きだから頑張ってくれてるし ふらんぺの気を引きたいかたくり ほしいものは?お茶会は? 断るにぶちんフランぺ あ、それなら今度気が向いた時でいいから会員のみんなに手を振ってあげて カタクリおにー様はお忙しいし集会には顔出さなくていいから でもきっとみんなそれだけでおおよろこびだから
もやもや
早まったかなーって後悔したことは、両手の指じゃ足りないほどある。でも時間を戻せたとしてもおれはこの激務を投げ出さない。それくらいおれはあの堅物不器用最強ヒーローに感謝してるし大好きになってる。あなたの為なら遊ぶための自由時間も返上するし、慣れない書類仕事も頑張るし、怪物の手網だって握りしめてみせよう。
……そう、怪物。別名、カタクリおにーさまのファン。
ほんっとあいつらヤベーんだって!!害悪にも程がある!!お前らほんとにファンなの?数の暴力に酔っちゃって常識をかなぐり捨てちゃったの??過激にも程がある。それはママの食い患いだけで結構です!
コミケやライブできっちりルールや節度を守ってたオタクとしては非常に気持ち悪かった。でも、それだけ。別に好きにすればいいと思ってた。おれは、そのおぞましさに気づいて、カタクリおにーさまが手をこまねいているのを知りつつも見て見ぬふりをした傍観者。Twitterで誰かが炎上しても、他岸の火事として眺めるのがデフォだったおれ。
正直あいつらと関わりたくなんてなかったし、今も苦手意識を抱えている。でも、おれはカタクリおにーさまが好きになってしまって、恩を返したくて、役に立ちたくて。
……まだ幼い俺に出来ることは、これだけだったんだ───原作も崩さずに済むし。
「じゃ、次の会合は来月の第二土曜日! 会報担当の人は来週の水曜までに記事を書いて僕宛に郵送するか持ってくるかしてねー。それでは気をつけて帰るように!」
ファンクラブ会員を全員見送り、不届き者がいないか見回り点検する。時々いるんだよねー、城内に忍び込もうとする輩。メンヘラちっくなお姉さんや鼻息荒いおぢさんとか。でもご安心を、そういう時はこの手に持ったフライパァァンが火を吹くぜ!フライパンは最強の武器だと、おれは髪の長いプリンセスから教わった。
「フランペ」
「あっにーさま達お疲れ様です!」
何たる幸運!カタクリおにーさまに兄弟の中でも指折りの実力者お兄様方ではあるまいか!