If you were smart phone



キワモノです。スマートフォンです。妄想は爆発だ!(←?)…大丈夫?
It's OK!な方はどうぞ!





アキヤマタイプ

「起きろ。おい起きろさつき。七時だ」
「あともう五ふ…ん……えっ七時!?ちょっとなんでもっと早く起こしてくれないの!間に合わないじゃん!!」
「煩い。それに俺は何度も起こしたぞ。気付かない方が悪い」
「しかも普通に起してるし!目覚まし用にAKBのヘビーローテーション入れてるじゃん。ちゃんと歌ってよ」
「あんな軟弱な歌が歌えるか」

「それよりも早く準備した方がいい」
「きゃあああ!朝ごはんはもういいから顔洗ってメイク!」

「眉尻はもう少し短く書いた方がいいと思うが」
「…あの…」
「アイシャドウも若干濃い。さつきにはもう少し淡い色の方が似合う」
「あの、アキヤマ」
「好きな色と似合う色は違うといつも言っているだろう。なんだその顔…。どうかしたのか」
「いつの間にメイクの情報まで…」
「この前上手いメイクの仕方をネット検索してたじゃないか」
「でも途中で寝ちゃって」
「ああ。ネットを落とす前に俺も少し勉強した。調べて纏めるのは得意だからな、メモ帳に要点を入れてあるから時間がある時に読めばいい」
「アキヤマ…流石できるスマートフォン…」

「所でな、昨日隣の課の男から誘われていただろう」
「え?うん。まだ返事してなかった筈だけど」
「俺が断りのメールを入れておいた」
「…え?」
「あいつは止めておけ」
「ちょ、おまああああ!それは私が決めることでしょおおおおがあぁぁ!!」
「あの男は良い噂はないぞ。さつきも知っているだろう。何故返事を溜める。引き伸ばしてもろくなことにはならないぞ」
「うっ…それはそうだけど…」
「一度遊びに行くくらいならいいかとでも?」
「………」
「(図星か)遊ばれて捨てられるだけだ。止めておけ」
「(チッ)……」
「舌打ちははしたないぞさつき」
「…もー…いちいちうるさいよ……ヒロセタイプにしとけばよかった」
「…………」
「ちょ、ちょっと!そんな悲しそうにしないでよ!ごめん、ごめんったら!嘘だよ嘘!!…てゆうかさホントにごめんね」
「何が」
「私さ、性能のいいスマートフォンが欲しくてアキヤマに来てもらったのに、全然使いこなせてないよね。宝の持ち腐れだよね。アキヤマだってもっと違う人の所が良かったんじゃないかな、って…」
「……そんなことはない」
「ホント?」
「さつきは(思った以上に抜けていて)そそっかしいからつい口が出るだけだ。とりあえず男は俺が認めた奴じゃないと許さない」
「へ?」
「ほら、もう行かないと本当に遅れるぞ」
「あ、うん。明日はちゃんと歌って起こしてね」
「………」
「もー仕方ないなー…何の曲なら良いの?」
「『軍艦マーチ』とか『日本海海戦』なら」
「……」
「実はもうダウンロードできるサイトをブックマークしている」
「ちょっと本当に止めてよ… あっ?着信音が『艦隊勤務』になってる!私普通のOLなんですけど!艦隊に勤務なんかしてねーよ!月月火水木金金!?休ませろよ!アキヤマ何してるのよ!どういうこと!?」
「そういうのも含めてアキヤマタイプを選んだんだろう」
「そんなの聞いてない!」
「いや書いてある。説明書に。ほら」
「取説?………うわっ字ちっさ!読めるかこんなの!保険の説明か!」
「床に叩きつけることはないだろう」
「アキヤマのそういう冷静な所が腹立つのよ!」
「そういうさつきはうるさいな」
「……!……!!」
「…すまん。だがほらもう行こう。美味いお取り寄せの店でも探しておくから。希望をメモ帳に書いてくれ」
「バームクーヘン」
「よし。さ、行くか」
「うん」

なんだかんだで結構仲良し。


アキヤマタイプ: 
→故障かなと思ったら 
  Q:突飛な行動に出る
  A:優秀ですがたまに奇行に走ります。デフォルト仕様(変更不可)ですので修理の必要はございません

(2011/01/19)
とりあえず遅刻決定。ていうかこんなのいたら絶対彼氏できない(笑)
あのCMの渡辺謙…私も「いや、遅くなります」って言って貰いたいと思ってそれを広瀬に変換したら萌えた(^^ゞ
でもできあがったのは秋山だよ!あれ?


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