最近倉持くんが好きだ。なんか好きだ。細かく言えば2週間くらい前から好きだ。だから好きな理由はポンと浮かばない。けど好きだ。

今日も自分の席から倉持くんを眺める。好き。まじイケてる。超クール。目で伝える。これの繰り返し。事実、これが項をそうしたのか、今倉持くんから「よー」と声をかけられている。私は嬉しさを隠すことなく笑顔を返す。

「最近俺らやたら目が合うよな」
「そうだよね」
「おう」
「なんか、倉持くんのこと目で追っちゃって…」
「…」
「め、迷惑だったらごめんね」
「いやいいけど」
「そう?安心した〜」
「…」
「…」
「…そういうことだよな?」
「え?なにが?」
「ヒャハ、自覚なしかよ」
「なんかいざ倉持くんを前にすると照れちゃうな…」
「なんだよ、俺のこと好きなのか?」
「え、あの…ど、どうして?」
「いや…」
「…」
「…」
「えっと…」
「付き合うか?俺ら」
「へ?付き合うって…」
「いや別に嫌ならいいけど」
「…」
「単なる提案だし」
「えっと…」
「…」
「よろしくお願いします」
「まじ?」
「まじ」
「ヒャハ!とりあえず鞄持てよ。送ってく」
「うん」

私の作戦は、わかりやすく好き好き光線を送って、それに気付いた相手に告らせるのをただ定位置に座ってジッと待つ。パチンッ!これだ。
超ラクだし失敗も少ない。失敗しても言い訳が山ほどある。だってただ座ってるだけのやつに落ち度はないんだから。メリットしかない。まじ最強のプランでしょ。今日もメシがうまい



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