内容:爆豪の初夏 r18




女にフラれた。
三行半を叩きつけられている最中、色々とディスられた記憶はあるが覚えているのは「アンタの鼻のすすり方が気に入らない」って所だけだ。もっと核心を突くような別れの理由も言われた気がする。が、忘れた。あまりの衝撃に意識がほとんどブッ飛んじまってたしな。

けど一晩寝たら冷静になれた。いつも通りに登校して普通に授業を受けた。あいつとの別れが他人事のように感じた。そして昼休み、人通りの少ない非常階段でいつも通りボーッとすることにした。

「やっぱりここに居た〜」

振り向かなくとも分かる聞き慣れた声にいつも通り返事をせず、コイツが隣に座るのもいつも通り。昼休み、これからココでちちくり合うのもいつも通り。…てなんだこの状況は。

昨日までオレの女だった女がオレの左腕に絡みついてきてやがる。ナメてんのかテメエ。頭ん中で瞬時に色んな罵倒の言葉が浮かんだがすべて飲み込んだ。フラれた相手にダセー腹いせしても男が下がる。ンな情けねえこと出来るはずねえわな。左腕に絡まるモンを振りほどこうとしたが思い止まりいつも通りのテンションで声をかける。

「どした」
「いや〜考えたんだけどさ、」
「…」
「あまりに一方的に振っちゃったからさ、」
「…」
「最後にエッチしてあげてもよかったかなって」

おちょくってんのかクソアマ。オレは本当にこのビッチを甲斐甲斐しく可愛がってたのか?オーパーツ級の怪奇だわ。催眠にでもかかってたのかもな。

「オイてめえ…」
「え、シないの?」
「するわ。し殺したるわクソが」
「あっはは」

けど見解を変えればお前はいい女だぜ。別れて正解だと最後に思わせてくれたんだからな。感謝しかねえわ。
いけしゃあしゃあと喋るなまえを膝の上に座らせ後ろから腹や腰を撫でてやる。じっくり楽しむように少しずつシャツのボタンを外しながら耳を口に含んだ。フウッと息を吹きかければビクビクと震える素直な体を前にして、昂る神経をグッとこらえる。するとなまえはまさかの今このタイミングで別に前戯なんていらないと気を使ってきやがった。

「いや 最後くらい優しく抱いてやら」
「ワオ!」
「んだよ」
「なんか儲けた気分〜」
「下品だなあテメエは」

最後くらい優しく抱いてやるよそれがオレなりの報復だ。せいぜい後悔しやがれ。



「んっ…勝己っ」
「おう」
「あっああ…んーっ」
「ここ、イイか?」
「んん…っ、あっ」
「どっちだ。やめていいんかよ」
「だめっ…やめちゃ…ああっ」

宣言通りにしてるつもりだ。オレに背を向けて座らせていたが、股を掻き回す為に向かい合い対面するように膝の上に座らせた。親指でクリを弄りつつ中指で中の壁を押すように撫でれば、オレの肩に爪を食い込ませ必死にしがみついてくる。なんだよ 気持ち良さそうじゃねえか。これは思い込みじゃねえはず。

「これ、好きっ…!」
「これ今指何本かわかるか?」
「んっああっ」
「下見んな」
「んんっ…!」

キスをして視界を遮る。

「答えろや」
「ん、ふうっ…一本、でしょ?」
「じゃあ、今は何本だ?」
「ああっ、んん、勝己っ」
「ん?」
「ヤバいっ気持ちい…っ」
「好きだろ?」
「すきっ…すきっ…!」

指を二本に増やせば嬉しそうにはしゃいでギュウギュウと締め付けてきた。オレの腕の中で何度も体を仰け反らせている。オレだけを想っているかのような、オレ以外存在しないかのような表情で。

ますます疑問が深まる。昨日までと変わらないはずなんだよ。マジで。何が足りなかった?

頭ん中が混乱しそうになったその時、鐘の音が地響きのように伝わってきた。午後からの授業の予鈴だ。あまりに突然で、止めてと言われても止めなかった動きを止めてしまう。なまえはゼーハー呼吸を整え苦笑しながら「だから前戯いらないって言ったのに〜」と強制終了というようにヨレッと立ち上がろうとする。オイ勝手に自己完結すんな。

「え ちょ…勝己」
「テメエはこっちだ」

腕を掴んで元の場所に戻す。

「え…授業は?」
「サボる」
「…ハア?」
「んだよ」
「アンタがサボるなんて今までありえなかったよね」

そうなんか?

「言ったろ、優しく抱いてやるって」
「それは聞いたけど…」
「聞いちまった以上、黙って付き合え」
「でも、」
「まあ、柔らけえベッドの上じゃねえってことは大目に見ろや」
「…」

腑に落ちないと言いたげな顔はしていたが、イイ所を撫で上げてやると瞬時に蕩けた顔に元通りになっていた。


体勢はそのままにパキったチンコを取り出した。
財布ん中からゴムを出して付ける。
一旦冷静になる。
股へ埋め込む。
入れた所で一気に虚無感に。

離したくねえとは思うが言葉にはしない。ああ、オレ こいつとの破局で結構キてんじゃねえか?対面座位の状態で初っぱなから奥をゆっくり押し上げてやれば、色っぽい声で喘ぎ出し顔を切なげに歪ませた。こいつのアクメ顔なんて目に馴染みきってるのに初見バリに感極まる。けど、もはやキスなんざする気になれねえ。不気味だ。

「ハッ そのカオと喘ぎ声がオレの幻想じゃねえことを願ってら」

目を合わせ笑いながらそう言い放つ。強がってんのはバレてんだろ?開き直ったわもう。なまえはオレの言葉と表情に珍しく面を食らっていた。その隙に腕を引っ張り立たせ、壁に手をつかせケツをこっちに向けさせる。スカートを捲り上げると、正気に戻ったなまえが遠慮がちに顔だけをこちらに向け「今の、キュンときたんだけど」と眉を下げ嬉しそうに笑った。

「アホか」
「あ、勝己っ…んん!」
「クソ女すぎんだろ テメエ」
「ん…名前で、呼んでっ…?」
「…」
「ねえっ、かつき、ふうっ…」
「んっ、なまえ…っ」
「すきっ…ヤバい、マジで好きっ!」

バンバン打ち付ける。ケツの感触が気持ちいい。中も気持ちいい。もうこの際何でも持ってけよって気分になる。必死に快感に耐える後ろ姿は絶景だった。オレもコイツも、ただひたすらに気持ち良いことばかりを考えて、感じた。


とにかく不気味だ。寒気がする。
着崩れた制服をそそくさと直し「んじゃこれでオフィシャルにバイバイね〜」と手をヒラヒラさせアッサリと去っていく。チンコを仕舞いながらその後ろ姿をボーッと眺めた。苛立ちと無関心が同じ場所に同時にあるような不気味な感覚になった。

空中ファックしてるコバエ共がオレの目の前を優雅に通過した。爆破した。もうすぐ夏がはじまるがオレの夏はもう死んだ。



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死んだふり、仮死状態、自分が思うよりキズは浅い
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