調理実習の授業中、いらいらがピークに達したからハンバーグのタネを振りかぶって投げたら『食べ物を大切に!』と書かれたポスターにジャストミートした。すげえ皮肉。御幸がいたら褒めてくれたかも。クラスメイトの歓声の中、先生に教室を汚すのは止めなさい!と怒られた。怒るとこそこかーい!
女ってなんなんだ。性欲ゼロだし。オレたち男を歩く生殖器とでも思ってやがる。
誘ってもやだの一点張り。そのくせ触ったら超濡れてんのはどういう理屈?終わったあとはエッチ禁止だからねとか非現実的なこと抜かしてぷりぷり怒んの。そろそろやめろよ。
「栄純今日どうしちゃったの?」
「お前のせいだし」
「授業中ハンバーグ投げちゃうし」
「みんなオオーとか言って盛り上がってたけど」
「先生は怒ってたじゃん」
「ババアだから 更年期なんだろ」
「ひどーい!女の敵だわ」
「だからそれがイラつくんだよ グルになって男をいじめやがって」
「栄純やっぱ今日おかしいよ」
「…お前のせいだって」
「ええー」
「まじむかつく」
「え ちょ、やめてよ変態!」
たわわな胸元に顔を埋めたらイヤイヤ言いながら頭を撫でてきた。どっちだよ。なんだよ。オレばっかり。たまにはお前から誘ってくれよ。
文句しか出てこねえ。けどしっかりチンコ勃つオレ。こんなの絶対おかしい。下半身が別の生き物みたいなんだ。今日も変わらずなまえを見てガソリンも飲んでねえのにエンジン全開。助けてくれ!このままじゃ性欲に食われて性犯罪者になっちまうかも
「チンコが暴走しそう」
「え…なに言ってんの」
「意に反して暴れるんだよ しまい忘れたシャワーノズルみたいな」
「緊急事態じゃん!病院いこう!」
「まじでか!」
少々疑問を抱きつつも病院前までやってきた。うん、けどやっぱり嫌だ!医者からあなたのチンコは性犯罪の可能性があるナンタラカンタラ病に感染しててもうご臨終です即刻警察に通報させていただきます何て言われたらどうしよう。怖え。めっちゃ怖え。
「い、いやだ」
「は?どうしたの」
「やっぱオレ帰る!」
「だめだよ栄純!」
帰ろうとするオレをなまえが必死に引き止めてくる。これを自動ドアの前でやってるもんだから自動ドアが空いたり閉まったりして目障りだ。それにしてもなんだこいつの馬鹿力!オレより強えんじゃね?今度からタイヤじゃなくてお前引きずるわよっぽどトレーニングになるわ!
お互い綱引きの要領で腕を引っ張り合っていると、病院の中から見覚えのあるセンター分けが近付いてきた。はっ!あの上品なセンター分けはクリスパイセン!
「沢村、なにしてる」
「いやクリス先輩これはちがうんす」
「いや緊急事態なんです栄純のチンコがやばいんですクリスさん助けて下さい」
「ちょ おま 余計なこと言うな!」
「だって超やばいんでしょ!?意に反して暴走しちゃうんでしょ!?爆発するかもしれないよ!」
「な?!爆発だと?めっちゃ困る!!」
「いや 困る必要はない、沢村とその彼女」
「え?」
「え?」
「それは多分、」
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