なまえには男がいる。
どうせシケたセックスしてんだろ。俺の誘いにホイホイ着いてきたのがその証拠。

甘ったるいキスをしてそろそろ横になろうかと思っていたらあろうことか馬乗りになって来られた。まじかよ こんな平和を夢見てるような顔で主導権握ろうとしてんの?目が点になりつつ下から眺めていると、己のパンツの中に手を入れてコチョコチョし出したもんだからキャパオーバーの俺はついに白旗を上げそうになる。ワナワナと湧き出す感情を押さえて声をかけた。

「…お前なにしてんだよ」
「え?なにって…するんじゃないの?」
「するけど いきなり自分で股まさぐられると引いちゃうんですけど」
「でも… だってそれじゃあエレンのあそこ入んないから準備しなきゃ」
「…」

まじかよ

「わたし浮気するのはじめてなの…」
「おう」
「ていうか彼氏以外とヤるのもはじめて」
「…だから?」
「うまく出来るかわかんないけどがんばるね」
「…」
「エレン?」
「…どういう仕込まれ方してんだ」

股をまさぐる手を掴んで止めさせ、下から様子を伺う。うろたえだすなまえを見て悟る。こいつはバカだ。そして惨めだ。
「え、どうしたの?エレン」
「知ったこっちゃねえよお前やり方なんて」
「え?あの…ほんとに、エッチするんだよね?」
「バカか 他にやることねえだろ」
「うん…」
不安げな頬っぺを撫でて諭す。
いいからいっぺん俺に預けてみろよ。な。その後でなら逃げたり何なり好きにしていいからさ。

なまえは困惑し涙目で俺を見る。未知というのは恐怖らしい。
いいぜ 俺が見せてやるよ。トンでる時のあの景色。
体を起こし、その肩に手を置いて力を込めた。
どうせシケたセックスしてたんだ。
ひと押しで、
お前は落ちる。



0921
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