「やばい…今日ノーパンなんだけど」
休憩時間、あまりに深刻な顔で隣の席に座ったもんだから心配してやったらこの出落ち。悪寒が襲う。驚愕の一言にクラスメイト何割かの動きが一瞬止まったのを感じた。ごめん…キモいわ
「御幸パンツ貸して」
「何重にもキモいから」
「何重って…一枚あればいいんだけど」
「…」
「じゃあ陰毛わけて」
「どうやれば毛で補えるんだよ」
「いや余白部分をですね…」
「バカなのお前」
「登校中は履いてたんだよ」
「…」
「脱いだら汚れてパアになっちゃった」
「…」
「えへへ」
「…俺 勘いいからいろいろ察したわ」
「なにを想像したの?」
「ゲロるレベルの接触事故」
「ええーゲロるの?私にパンツがあればハンカチとして差し出せるのに」
「まじであっち行ってくんない?」
焦って額から冷や汗を流すバカに無視を決め込んでいると、程なくしてどっかに行ってた倉持があっちーと下敷きで扇いで席に帰ってきた。一分前に来なくてよかったなコイツ。いずれにしろ能天気に席につく倉持を見るとイラッとくるんだけど。ズリーわ お前も道連れにしたかったわ
「ん?なんかあったのか?」
状況を知りもしないのに倉持はバカを見て鼻をきかせたようだった。が、その鼻の良さに対しても俺は勘がいいからバッドエンドを予感する。
「ヒャハ!なんだよオメー 汗だくじゃねーか!」
自分を仰いでいた下敷きを、汗だくのバカにかまいたちを起こす勢いで風を起こし始めて教室全土がインフレ警戒状態になってしまった。ほらな 予感的中。焦った汗だくのバカは慌ててモンロースタイル。その中身が見えなくてよかったけど 俺は勘がいいから見たくない事まで見えてしまうんだよな。
「ちょっ洋一…その…アレでしょ、バカ」
「あ? あ…その…ワリー」
脱がしたのお前かよ!
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